ある程度、想像はしていたけれど…。
ということで、先ほど取付中にスナップが割れましたwww
(下側ケースの奥に白く見えるところね。)
樹脂設計って難しい(^^;
この心配がなかったわけじゃないのです。
素人ができることとしては、3Dプリンタ(光造形)なわけです。
で…まあ、使っている樹脂がABSライクなものなのですが、これが一つの問題。
ABSライクであって、ABSではないのでちょっと扱いが難しいのです。
似ているんだけれど、どちらかというとエポキシ樹脂とかに近いかな。
エポキシ樹脂までは硬くないけれど、それでも硬い。
勘違いする人もいたりするんだけど、光造形だと割れるといっても層間剝離で割れるわけではないよw
3Dプリンタって言うと、層を重ねていくからそこから剥離して折れるみたいな想像する人がいるけど、実際は層や双方向に関係なく割れます。
それこそ、エポキシ樹脂とかガラスみたいに割れますね。
FDMだと設定間違えれば、層間剝離しますけどねw
本当はスナップできる樹脂を使うべきなのですが、実はスナップできる樹脂もちょっとした問題があるんです。
スナップができるということは、それなりに柔らかいわけです。
撓まないといけないので。
通常、一般的に工業用(民生品も)手に入る樹脂って、撓んでも戻るわけです。
ただ、やっぱりそこは家庭用の3Dプリンタ。
あくまでもスナップできるように"ライクな"樹脂にしてあるため、テンションが掛かりっぱなし、もしくは長期にある程度のテンションが掛かるような状況だと復元しなくなります。
もちろん、どこのメーカーの樹脂を使用するかによっても変わってはきますが。
PCのキーボードの足が壊れたので、とあるメーカーのスナップできる"ライクな"樹脂を使って復元したのです。
PCのキーボードの足って、スナップで入るようになってるでしょ?
で、そのままずーっと使っていたのですが、ある時"取れた"といわれて確認してみると…。
割れてはいませんでした。
でも、テンションが掛かるところ(キーボードの自重と手を置いてキーを打つ。)だったために、スナップの部分がぐにゃりと曲がった状態に。
要は、スナップ後のテンションが0の状態で使わないといけないということですね。
今回の場合は、設計上クリアランスがあるので0テンションにはなるのですが、そこはやっぱり成形上の誤差があるのでそう簡単にはいかないため、今回はABSライクな樹脂にしたのです。
(どちらも良い影響を与える場合と、そうでない場合とがあるので、それを考慮する必要があります。)
タッピングはできたからいけるかなぁなんて思っていたら…、バキッとw
じゃあクリアランスを大き目でとも思うのですが、そうすると今度は成形上収縮した場合に、スナップするけどガタガタ動くみたいな感じになっちゃうので、それもどうかなと。
今回はクリアランスが設計上よりもきつめに出来上がっていたということです。
(スナップが折れた状態でモナカにすると、それでも少々きつめなので。)
一応、業者に頼んでスナップできる(と謡う)樹脂でも作ってあるので、そっちがどうか…。
出来上がってきたものを見ると、若干クリアランスがきつめのような気がしますけど、割れちゃうかなぁ?
まずは、業者仕上げを塗装をしましょうかね。
Posted at 2022/11/06 15:31:23 | |
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自由気ままに物づくり | 日記