今年のモトGPは面白いですね。全く予想の付かないレース展開で、昨日もモンスターエナジードリンク片手にテレビを見てました(笑)。残念だったのはバレンティーノ・ロッシ選手のコロナ感染ですが、大事には至らないといいですね。
ここ数戦のモトGPを僕なりに総括してみます。まずはバイクから。
ヤマハのバイクYZR M1ですが、安定して性能が出せていない感じですね。得意、不得意がハッキリある感じです。シーズン序盤ではエンジントラブルも多発(第2戦スペインでのロッシ機、第3戦アンダルシアでのモルビデリ機)、第5戦オーストリアではビニャーレス機のブレーキトラブルで、ビニャーレスは時速200Kmのマシンから飛び降り、マシンは160Kmでウォールバリアに突っ込み炎上。ヤマハお得意のコーナリングマシンという感じもあまり感じられませんが、8戦終えて、クアルタラロ3勝、ビニャーレス1勝、モルビデリ1勝の計5勝しています。
エンジンは並列4気筒です。
次はドカティデスモセディッチGP20
ここまで8戦中2勝しています(ドビツィオーゾとペトルッチで1勝ずつ)。
シーズン序盤は今年のミシュランタイヤとの相性が悪いようで、苦労したようです。この機もコースによって大きく性能が左右しますね。一般的には最高速が速くエンジンパワー最強と言われてますが、他車とのアドバンテージは小さくなってきています。また、以前よりコーナリングマシンとは言われませんので、どちらかと言えば、テクニカルなコースは苦手なようです。エンジンはV型4気筒です。
お次はスズキGSX-RR
ここ最近のスズキは持ち前のコーナリング性能にエンジンパワーが出て来て、最高速もUPしています。信頼性も高い様でトラブルは少ないですね。8戦中1勝ですが、表彰台の常連になって来てますし、レース後半で速いのが驚異的です。乗り易そうなのが美点ですかね。
その次は、今年大躍進のKTM RC16です。
他のモトgpマシンとは作り方が異なり、エンジンこそV4ですが、スチールのパイプフレーム、ホワイトパワーのサス等、独自技術で磨き上げてきたマシンですね。今まで苦労してきただけに、ホンダからダニ・ペドロサがテストライダーとして招聘され、結果として表れてきたのだと思います。スチールフレームのしなりの良さが乗り易さを生んでいるのでしょうかね。今後にも期待です。
常勝マシン ホンダRC213V
今年未だに未勝利のこのマシン。長いグランプリ(GP500~モトgp)の中でも異例な事態。それはエースライダーのマルク・マルケスのケガによる欠場によるものからですが、マシン自体が乗り易くはないという事が度々聞かれますね。追い込んで初めて結果を出せるマシンであるようです。今年は中上貴晶がコンスタントに走りランキング5位、ここ2戦ではアレックス・マルケスが2位表彰台を2回獲得しています。
最後はアプリリア RS-GP
エンジンはV4ですが、パワー不足があるようで、苦労していますね。ハンドリングは良いらしいですが、パワーが出て来た時どうかという事も併せて未完の大器ですかね。スタイルは他社よりも鋭さがあって、まるでF1マシンとはよく言われますね。カラーリングも美しく結構好みです。
次にライダーですが、一番心配なのはドカティです。エースのドビツィオーゾの成績が良くないですね。不運もありましたが、予選で速さを発揮できず、スターティングも良くありません。来季の活動は不透明ですし、マルケス不在なのも闘志が薄れる原因でしょうか?現在ランキング4位。トップのミルまで15ポイント差です。ダニロ・ペトルッチは前戦の雨のルマンで優勝し、改めて雨のペトルッチを証明しました。結構苦労人のペトルッチはモトGPは2012年からアプリリア製のエンジンを搭載したイオダ製のマシンで参戦。プラマック・ドカティを経て、ワークス入りしましたね。来季はKTMのテック3チームとなります。経験が生かされると良いですね。来季ワークスのジャック・ミラーですが、やや粗削りなライディングという気がします。予選では速いライダーですね。フランチェスコ・バニャイアも今年は速い所も見せていますが、トップ独走で転倒など何かありそうですね。あと、ヨハン・ザルコですが、相性が良くないと思われたV4エンジンでチェコではポールポジションを取っています。今年幾つかのレーシングアクシデントに絡んでいるのもこの人で、要注意人物です(笑)。
スズキは来季も体制の変化なし。来季もチャンピオン候補の一角でしょう。ですが、今期のジョアン・ミルの安定感が光りますし、現在ランキングトップです。ケニー・ロバーツJr以来のチャンピオンをスズキにもたらせるか?
ヤマハは問題山積みです。ワークスよりサテライト勢の方が結果は良いですからね。この傾向はドカティも、ホンダも一緒ですね。来季クアルタラロはワークス入り、ロッシはペトロナス入りとなりますが、ロッシにもワークスマシンを使用するそうですね。クアルタラロはビニャーレスより速いと公言していますので、チーム内ではバチバチでしょう。ただ、ビニャーレスは先行逃げ切り型、クアルタラロもそんな感じ。予選順位が問題でしょうね。ペトロナスのロッシとモルビデリは関係良好でしょう。ロッシがモルビデリのサポートに回れるかどうか(ロッシもそろそろ限界とも思います。それならば、自分の門下生を生かす方に回って欲しい)。
ホンダで最近、覚醒した感のあるアレックス・マルケス。でも来季はワークスでなく、サテライトチームで中上のチームメイト。クラッチロウは放出ですね。ホンダワークスに来るのはKTMでの苦労人ポル・エスパルガロ。ポルも意外とトラブルメーカーだったりします。ホンダの人事も難しいですね。
あと、モト2から来るライダーには並列4気筒のバイクの方が馴染みやすいんじゃないでしょうかね。且つてのザルコ、クアルタラロもモトGPクラスで直ぐに速さを発揮出来ました。V4勢のマシンには苦労したライダーも多いですからね。
以上 僕なりの意見でした。長文失礼致しました。
Posted at 2020/10/19 14:50:26 | |
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