かわねこ的今年最大の祭、ラリー北海道が終わって早2週間。ラリホロスで抜け殻になって、ブログはおろか、写真も整理どころか、今回枚数が多すぎて、写真の確認すらぜんぶできていない状態でしたが。
やっとのことで、腰を上げましたので、ぼちぼちと綴ってみます。
それにしても、今年のラリホはラトバラ監督が走る、モリゾウさんと元WRC王者、ユハ・カンクネン氏がデモランで走る、と、なにかいろいろおかしなことになっていました。コロナの影響でアジパシを返上し、こう言っては失礼だけれど、ただの全日本戦なんですが、布陣が豪華すぎます。
もちろん、こんな顔ぶれのラリホならば、LEG0から突入です。仕事なんかしていられません。(笑
などと思っていたバチが当たったのか、基地をあと1時間ほどで出ようと思っていた時、電話が鳴り、1時間仕事する羽目になりましたが。
仕事を片付け、まずはさっそく北愛国へ。
いつものことですが、はためくたくさんの幟と、立ち並ぶサービステントに、うなる発電機の音。ラリーを実感する瞬間です。
サービスを見て歩いていると、競技開始前のこの穏やかな雰囲気、ラリー以外のどこかでも体験したような…と思ったら、思い出しました。石狩市で行われる、野外音楽フェスのライジングサン、あの会場の雰囲気に似ています。あそこも、周りはみな見知らぬ人ばかりなのに、みんな楽しそうで、会場内全体の雰囲気がすごく穏やかなのです。ラリホもまた、ファンの集まりなので、似た雰囲気になるのでしょう。
今年もさっそくウルトさんのテントへ行きましたが、お目当てのメカニックグローブは今年もなく、薄手のゴム引き軍手タイプのみ。会場でも熱望していることを伝えましたがウルトさん、来年こそぜひメカニックグローブを持って来てください!
そしてやらずにおれない、ガチャにも挑戦。値上がりして1回1000円になっていましたが、そのぶん、賞品が良くなっているとのこと。昨年はいきなりドライバーセットの大当たりだったので、今年はどうかと思ったら、ブレーキクリーナー2本でした。まあでも、昨年の還元の意味もありますし、ブレーキクリーナーは消耗品なので、これはこれでありがたい。
サービスでは、久しぶりに友人、知人たちにも会うことができたのも、嬉しいところ。
その昔はひとりきりで歩いていたものですが、長年通っていると、ありがたいことに見知った顔が増えてきて、声をかけていただくことも。
と、ラリーショーの準備なのか、JN-1車両が動き始め、おお、福永選手のファビアだ、と手を振りつつよく見たら、コドラシートが空いています。あれ?なんでひとり…と横を見ると、齋田選手が立っているではありませんか。思わず「齋田さん、なんでいるんですか?」と聞いたら「置いて行かれてん。なんでひとりで行くんや!何考えとんの!」とファビアを追って走り出しました。いつもながらのコンビですね。(笑
昼も過ぎたので、ラリーショーに備えるべく、帯広駅前に移動。駅裏の長崎屋に駐車して、中のインデアンでカレーを食べるのが、ここ最近のルーティーン。ただ、残念ながら、この長崎屋は閉店が決定しており、店内は既に直営店が退去してがらん、としていました。
スーパーのフクハラも9月末で退店で、もう来年はここを使えません。藤丸デパートの撤退と言い、駅前は寂しくなる一方なので、ラリホも帯広に人を呼び込むための、重要な位置になっていっているのかもしれません。
てなことで、れいぽんさんを誘ってインデアンへ行くと、お店の前でばったりトム・リアッティさんにお会いしました。なんでも、今回はラリーショーだけ参加なので、JRで来られたとか。確かに、駅前通りでのラリーショーなら、公共機関でも参加できますね。
カレーを味わっていると、隣の席に555レプソルベルグさんが、そしてなんと、たくろー選手とコドラの山田選手も来たではありませんか。
ガレージセキネンチームには、賄があるのではと聞いてみたら、この日の昼は自由だったそうで、たくろーさんも、このお店は今年が最後なのを知っていて、食べに来たのだとか。
お腹もふくれたので、さっそくラリーショー会場の通りに移動。既にラリーカーが集結して、裏通りで会場入りを待っている状態です。
と、新井選手が注目のニューマシン、WRX-S4で来ています。暇そうにしていた(笑)ので、さっそく話を聞いてみました。
かわねこ「どうですか?新車なのでフィーリングが良いのでは。」
新井選手(渋い顔で)「いやあ、クルマがでかいからねえ。」
か「えっVABよりでかいんですか?」
新「そうだよ。だからケツ(後輪の意)のピー(←自主規制 ^^;)
がピーでよぉ。」
か「^^;…。で、でも、エンジンは2.4Lになって、トルクも上がったんじゃないですか?」
新「トルクはあるけどよぉ。ピーしかピーんだよぉ。ピーだよあれじゃ。」
か「………^^;」
と、某S社の方が聞いたら、ひきつるようなコメントでした。相変わらず忖度ないなあ。(笑
そしてラリーカーが駅前通りに並び始めました。昨年もそうでしたが、駅前の通り、それもバス停もあるところを封鎖してのラリーショー。帯広市をはじめ、地元に理解がないとできないことですね。ありがたいことです。
昨年の人出もかなりのものでしたが、今年はそれを上回るかんじ。
ラリーショーのゲートオープンを待っていると、周りがなにかざわつきはじめました。どうしたのかと振り返ると…なんと!レジェンドのユハ・カンクネン氏がいるではありませんか!ふつうにひとりで歩いてきたので、そのままだったら気づかなかったかも。たちまちファンが取り囲み始め、ふだんはあまり選手のサインをもうらうことのないかわねこも、さしものWRC4度のチャンピオンを獲ったレジェンドドライバーとあっては、もう会う機会もないかも、と、サインをもらいました。
選手ではないので、ラリーショーには来ないのでは、と思っていただけに、この気さくな対応には驚きました。さすがファンとの距離が近い、ラリーならではです。
そしてさらに人だかりと日傘の一団がやってきたと思ったら、そう、モリゾウさんこと、豊田章男会長です。さすがにこちらは秘書をはじめ、GAZOOスタッフ、さらにインカムを付けた本物のSPまで付いていて、迂闊に近寄れません。果敢にアタックするファンもいましたが、うまくサインを貰える人ばかりではなく、SPに遮られる人もまた多し。正直、カンクネン氏もすごいけど、章男会長に会う機会など、我々庶民にはまずないことなので、ツーショットを撮って欲しかったのですが、ガードの固さに諦めました。
そんな中、れいぽんさんは、お手製の応援ボードを掲げたことで、ツーショット撮影に成功し、さらにご自身からボードにサインしてくださるサービスぶり。やっぱりあれくらいやらなくてはダメなのか。(笑
ラリーショーではもちろんラトバラ選手をはじめ、各選手の前には行列ができています。昨年の盛況もすごかったけど、今年は更にそれを上回る、これまでにない盛況ぶりのラリーショーでした。
そしてモリゾウさんがスピーチをしたのですが、カンペなしでまっすぐ前を見て、力強くラリー愛を語り、そして「北海道を盛り上げましょう!」という言葉には、ちょっと、いやかなり感動でした。トヨタ自動車会長としての仕事で、ではなく、本当にクルマが、ラリーが大好きな方なのだと、実感したひとときでした。
ラリー界では昨今、トヨタの独り勝ちが目立っていますが、いやしかし、だからこそ、もし、章男さんが前社長でなかったら、トヨタのWRC復帰、ひいてはGRヤリスや86/BRZのデビューもなかったわけで、そうなると全日本戦では、ランエボⅩやVABの後継車がなく、JN-.3クラスも今の盛況はないわけで、かなり盛り下がっていたことは間違いないところ。
そしてさらに期待できるのが、先日の報道で「トヨタだけでやっていてもつまらない。スバルや三菱にもぜひWRCに復帰して欲しい。その引き寄せる役割をするのが自分です」と言っていたこと。かつてのように、スバルや三菱が、ラリーに戻って来ることを夢見ずにはおれません。
今回は、XCRクラスの盛況もあって、参加台数が74台もあり、昨年はまだ明るいうちにセレモニアルスタートが終わった記憶があるのですが、今年は最終ゼッケンがスタートする頃には、あたりはもう薄暗くなっていたのでした。
-つづく-
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Posted at
2023/09/20 22:21:05