
20年近く昔のあの日も、あまりドライブ向きと言えない曇天でした。けれど、そんなことはどうでもいいことでした。
憧れのVG30を載んだテラノが、自分の愛車となったのです。
当時、どんなことを考えながら走ったのか、どんな音楽を聴いていたのか、まったく記憶に残っていないところを見ると、やはりかなり浮かれていたのでしょう。
急転直下で退役が決定してしまった、わがデ・ニーチョですが、来週も既に日曜出勤が確定してしまったので、今日は最後のチャンスにのんびりドライブに出かけました。
目指したのは、えりも岬。
なぜえりもか、というと、テラノを購入してはじめてのロングドライブが、えりもだったのです。当時なぜえりもを選んだのかも記憶に残っていません。曇天だったこと以上に、恐らくは走るのが楽しくて仕方なかったのだと見えて、この時の写真はただの1枚も撮られてはいません。
途中、たぶん忠類の道の駅でひと休みした時に、右ヘッドライトが飛び石で割れているのがわかって、かなり凹んだこと、黄金道路に入ったところで、波が荒く、たっぷり潮をかぶってフロントガラスが真っ白になったので、ウオッシャーを出そうとしたら、レバーを引いてもウォッシャー液が出ず、ワイパーだけが動いて余計酷い状況になって焦ったことなどは憶えています。
ちなみにウォッシャーは、もともとタンクからの経路が長めで、使わないでいるとパイプ内の液面が下がるので、しつこくレバーを引く必要があることがわかったのも、この時。
あの当時と違うのは、今日は時々晴れ間が見えて、サンルーフをチルトアップすると風が心地良いこと、運転している自分が、いまやすっかりヲッサンになっていること、座り馴染んだレカロのシートと、握り心地の良いナルディのクラシック、そして当時では考えられないほど音の良くなったオーディオでしょうか。
そしてこの方面に来たならば、昼食は当時にはまだなかった、やはりここ。
来る度に違うメニューを頼んで、メニュー制覇をしよう、と思うものの、今日はイカ天うどん(3回目)の誘惑に負けてしまいました。
帰路も国道を使わず、できるだけ道々を乗り継いで、田舎道をのんびり走ります。
こういう時、マニュアルミッションを操りながら走るのは、本当に愉しいものです。
運転席に座っている限り、ボディやシャシーの崩壊度はわからないから、これがデ・ニーチョでの最後のロングドライブなのだということを、時折忘れそうになりました。
でもこれで最後です。もう思い残すことはありません。
今日は温泉にも入らず、日のあるうちに帰り着き、さっそくデ・ニーチョの武装解除と言う名のノーマル化に着手しました。
オーディオだけでも、アンプ、ウーファ、iPodアダプター、ヘッドユニット、バッ直等々をバラさねばならず、これだけで小1時間。
ぜんぶやるのに、どれくらい時間がかかるのだろう…。
デ・ニーチョ自体は退役しても少し手元に置いておくつもりですが、ほかにも後継機に移設する予定の装備も外さなくてはいけませんし、仕事もハチャメチャに忙しいし、時間に追われています。
Posted at 2012/07/22 23:53:29 | |
トラックバック(0) |
TERRANO | クルマ