
19年に渡る、長い航海でヤレ切っているわがデ・ニーチョ。
昨年から続いていた、ヘッドライト不点灯も、ハーネスの点検で一時小康状態になったと思っていたのですが、ここへ来て再発。
先日再発した時のそれは、いままでと違ってハイビームも点灯せず、しかもしばらくスイッチのON・OFFを繰り返しても覚醒せず。
これはもうダメだな、と、リレーハーネスを取り外し、
自作しました。
分解してみると、ヘッドライトのバーナーに繋がる、3点ソケットの端子部分がかなり腐っており、これが原因であるらしいことは予想通りでした。
他にも、ロードランプへの電源線の接続を見直したり、リレーをたまたま見つけた、小型軽量で安いものに取り替えたりして一新。
とは言え、本当のところは、ハイビーム側の回路にロードランプのスイッチ線を割り込ませれば、現状のハイビーム連動回路は(リレーはともかく)成立するし、ヘッドライトも昔のようにハイワッテージのハロゲンではなく、35WのHIDなので、リレーハーネスそのものが不要と言えば不要なのですが、中身さえしっかりしていればあった方がいいわけで、今回自己製作と相成りました。
そんなわけで、再度車体に取り付けて、バッテリーを恐る恐る繋ぎます。
昨年、リレーへの配線を勘違いして煙を噴かせてから、トラウマになってますが、幸い今回は何度も事前に確認したので、配線間違いもなく無事点き…
……ヘッドライトは問題ありませんが、ロードランプの左が点灯しません…。
ハーネスはハイビーム側から信号線を引っ張り、途中で分岐して左右に分けているだけなので、そこをばらしてみると、接触はとりあえず大丈夫そうなので、どうも球切れらしい。
球切れだけならさしたることではないのですが、バラしてみると、このPIAAの580、造りが酷いんです。
ボディ左右にビス2本でレンズを止めていますが、ボディ内部のナットにあたる部分が、四角い鉄板にタップを切り、これをレンズユニットに接着剤で止めていたらしく、しかもこの接着剤がかなり弱く2個ともぼろりと落ちてしまいました。
こうなるとビスが止められないので、仕方なく瞬間接着剤で何とか補修。
この角ナットをユニット側に引っかかる構造にしておけば、なんてことないのに。
角ナットがボロボロ落ちるので、なんどかレンズユニットの付け外しを繰り返していると、そのうちレンズが反射鏡から分離して外れました。
レンズが反射鏡から剥がれるなんて信じられません。これも接着剤がかなり弱いようです。
これもとりあえず瞬間接着剤で止めましたが、そのうちレンズが落ちるかも知れません。
もともとこのPIAA580は、レンズカットが甘いので、あまり気に入ったものではありませんでしたが、これは酷すぎる。
なんとかロードランプを修理したと思ったら、今度は時折ヘッドライトの片方が消える症状が出始めました。
消えるのはどうも段差を越えた時など、一定の振動がかかった時で、しかも右だったり左だったりするので、HIDのコントロールユニットが逝きかけているのかも知れません。
…それにしても。
こうも次から次へと来られるとたまったものではありませんね。
いずれも車本体のものではないことや、それぞれにそれなりの年数が経っているとは言え。
わたしは「修理するのが趣味のひと」ではないのだ。
時間的、資金的な問題から手をかけられる部分は自分でやっているに過ぎない。
しかし、いったいどれだけの無駄な時間をこいつの修理に費やしているのだろう。
既に修理する速度よりも崩壊する速度の方が速くなっているんだな。
古いクルマを維持するのは、お金の問題ではなく、時間と気力の問題だ、とよく言われますが、まさしく19年を経過してまごうかたなき「古いクルマ」になってしまったんだなあ。
Posted at 2011/11/23 20:59:47 | |
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