
と、いうことで(←なにが)、千歳で行われた、JAFさん主催のドライビングテクニック講座 冬道編をスイスポで受講してきました。
思えば、一昨年は前日の降雨によるまさかの
講習中止で空港オフになってしまい、昨年は応募者殺到で
抽選漏れ、と、今回が三度目の正直でした。^^;
しかし、前日から道内は大荒れ。前夜は雪こそ収まったものの、ひと晩じゅう風がごうごうと鳴り、安普請のわがボロ家は揺れるわ、窓は鳴るわで、うるさくてねむれなかったほど。
高速が通行止めになったら、倍の移動時間がかかるため、明け方いったん起きてネットを確認し、高速が開いているのを確認して二度寝。(笑
移動中は晴れていたものの、千歳が近づくにつれ、不穏な前線が見えて、会場到着時はすでにかなりの吹雪。残念ながら、受講を断念した方もいらっしゃいましたが、やむなしの状況でしたね。
さて、受付をすると、ゼッケンをくれるのですが、吹雪と寒さでガムテープが定着せず、貼るのにけっこう苦労したのに、終了後剥がしたら糊の跡がベッタリ。やっぱ100均のガムテはダメか。(笑
いよいよ講座が始まります。講師陣は、南出さん、セキネンさんらの大ベテランに加え、山田選手、たくろー@みらーじゅさんら、道内トップレベルのラリードライバーが揃う、豪華な布陣。
南出さんとセキネンさんによる、座学の後、実際に走行しての雪上での限界域の体験、が、このイベントのメインと思います。
えー、でもかわねこ、出だしでいきなりやってしまいました。
スイスポを停めたパドック位置が悪く、なんといきなりパドックでのスタックという、情けない状況。周りの参加者のみなさんが、クルマを押してくれたり、スコップでタイヤの下を掘ってくださったりで、事なきを得ました。この場を借りてお礼申し上げます。m(_ _)m
参加車両は、一般の乗用車から、地区戦で見かけるガチ車まで様々で、中にはハイエースも。どうやらこれは、施設職員さんの研修のようですが、前向きでよいですね。
ちなみに、わたしの前のヴィッツさんは、一見ノーマル車体に見えますが、ブリッドのシートが入り、足も変えてある様子。伺うとジムカーナをされている方で、スラロームはお見事でした。
さて、スタックでいささかパニクった状態のまま、まずはスラローム体験に突入。
講師が同乗してくださるのですが、最初はなんと南出さん。
開口一番「ラリーやりませんか?」(笑)そこですか。
ま、ダッシュボードにこんなの置いてますしね。
まずは直線を全開でスタートし、パイロンでフルブレーキ。
これは、フルブレーキでどれだけクルマが滑るかの体験プログラムです。
最初のフルブレーキで、かわねこ号はセンサーが凍ったらしく、ABS警告灯が点いてしまいました。まー「ABSは効かせたら負け」なので、なくても無問題ですが。^^;
次いでの講師はたくろーさん。フルブレーキに続いてのパイロンスラロームで「サイド使って振っていいですよ♪」(笑)
4回ほどトライした後は、いよいよコースに入ります。
ここでは講師は付かず、自由に走って良いらしい。
はじめてのコースに、正直ドキドキものでした。
午後からはタイムトライアルがありますが、まずはコース状況の確認で、抑えてスタートしたものの、この時かなりの猛吹雪。
「コースが狭いので、なるべく真ん中を走ってくださいね」とマーシャルに言われたのですが、その真ん中がわかりません。(汗
走っていると、突然軽い衝撃とともに、フロントガラスが真っ白に。あ、コースの右に突っ込んじゃいました。幸い復帰でき、そのままコースを走りますが、なにしろ凸凹がひどく、まともに走れたものではありません。エスクードで参加するべきだったかなぁ。(ぉ
午前中に4回ほどコース走行をさせてもらえましたが、わだちも深く、なかなかに難しいものです。
昼食を挟んで、午後からはいよいよタイムトライアル。
マーシャルが4、3、2…と指で出すサインに、いやがうえにもアドレナリン噴出。
とは言え、コースが荒れているのと、調子に乗ってスイスポを壊すわけにはいかないので、かなり大人しく走りましたので、タイムは二の次。^^;
ギャップを拾って、2、3度ショックが底付きしたので、フロントショックにはかなりのダメージを負ってしまったかと思われます。
講師の方には「この路面じゃラリーショックでもキツイですよ」と言われましたが。^^;
講座の最後は、ラリー車への同乗走行。かわねこ、実はいわゆる横乗りって初めてなのです。
単純に順番だったのですが、わたしはヤマケン選手でしたが、これは凄かったですね。
マシンはランエボの本番車で、クルマの違いもあろうかと思うものの、さすが道内チャンプ。意外だったのは、かなり乗り心地が良かったことで、スタート前に左手でロールケージを掴んでいたら「手は組んでいただいた方が…」と言われたので、腕組みをしていました。
が、フロントガラスに映る景色が真横に流れる状況であるのに、身体を支える必要がまったくなく、ヘルメットをかぶった頭が振られることもありません。事前に自分でコースを走っていることもあるかと思いますが、もちろんまったく怖くなく、派手な動きの割に、車内は実に平穏なものです。
ヤマケン選手の、素速いながらも丁寧なステアリングさばきが非常に印象的で、ペダル操作も実に丁寧に行っているのがわかります。
なるほど、話には聞いていましたが、速いと荒っぽいはイコールではないのだな、と、感心しました。
クルマの動きも、サービスで派手に振っているだろうとは思いますが、コーナーのかなり手前で振って姿勢をつくり、加減速の鋭さも、ムダのない操作のたまものと思います。
いやあ、これは実にいい経験でした。
そんな充実の帰り路、往路と同じ道を帰りましたが、実にリラックスして運転できているのが、自分でもよくわかりました。限界に近い走行をした後ゆえに、気分的な余裕が増えた感じです。
これこそが、講師陣が座学で説明していた「限界を体験しておくと、滑ったりしても落ち着いて操作できる」ということではないでしょうか。
お土産もいただいて、参加料からするとかなりお得なイベントと思います。
来年もできれば参加したいですね。今度はエスクで。(笑
1/20 一部加筆修正ならびに、画像を追加しました。
フォトギャラリーもアップしました。