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かわねこのブログ一覧

2024年11月28日 イイね!

防衛装備を整備

防衛装備を整備 てなことで、将軍様の襲来に備え、迎撃用武装がかわねこ基地に配備されました。
 しかし何しろ中古機なので、そのまま使うには不安があり、確認を含めてメンテナンスすることにしました。

 と言っても、かわねこレベルなので、大したことをするわけではありません。
 油脂類の交換と、燃料フィルターの洗浄、駆動ベルトの点検と、電気系の小修理くらいです。

 ちなみに春先の夏眠前には、ワイヤー類はグリスアップし、キャブのガス抜きをして、燃料タンクにはガソリンの劣化防止剤を入れておきました。

 まずはなにはともあれ、エンジンオイルの交換は必要なので、覚醒させてエンジン始動。

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 もともとバッテリーは、前オーナーからダメになっている、と聞いていたので、とりあえず充電器に掛けましたが、前日夜にやるつもりがすっかり忘れてしまいました。当日の朝に掛けましたが、2時間ほどでは復旧しません。
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 しかし、YTにはリコイルスターターが付いているので、バッテリーがなくてもエンジンはかかるのです。

 7ヶ月ぶりなのでぐずるかと思いきや、意外なことにリコイルを2回引いただけで、元気良くエンジンはお目覚めしてくれました。

 各部の作動状況を点検し、暖まったところで、エンジンオイルを抜きます。
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 まーしかし、発電機などでもあるあるですが、こういう汎用エンジンを載せた機械のオイル交換は、とにかくやりづらいです。
 専用設計ではないので仕方ないのですが、狭かったり、変な位置にドレンが付いていたりで、これはまだかわいいほう。
 それでも今回も、フレームの上にドレンがあり、そのまま外すとオイルだらけになってしまうので、ティッシュの空き箱で樋を作って受けましたが、ドレン部分がフラットなので隙間から少しオイルをこぼしてしまいました。

 こぼれたオイルは、パーツクリーナーとウエスできれいに拭き取っておきます。これをサボると、古い機械は後にオイル滲みを見つけた場合、交換時にこぼれたものか、後から漏れてきたものなのかの判別が難しくなるのです。

 出てきたオイルはけっこう真っ黒だったので、交換はされていなかったよう。

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 オイルを入れるのもちょっと面倒。注入口が奥まっているので、そのまま漏斗が入りません。オイル缶を買うとよく付いてくる、蛇腹のノズルも、先端の太さが合わずNG。

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 なので、水道のホースを切って、ノズルを作りました。
 エンジンがちいさいぶん、0.6L程度しか入らないので、ゆっくりゆっくり入れます。ちなみに指定オイルは5W-30なので、ホムセンで安いのを買ってきました。

 事実上の注入口寸前まで入れるやつなので、ゆっくり入れてあふれてきたらOK。
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 いちおう、キャップにゲージが付いていますが、汎用エンジンだからでしょう。

 続いて、オーガオイルの交換。
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 オーガケースの2箇所に、ドレンと注入口ボルトが付いています。
 飛び出していると引っかかるために、沈頭式の六角ボルトです。
 オーガのブレードに当たるので、レンチの位置を変えながら回す必要があり、ちょっとだけ面倒。

 こちらも、抜いたオイルは真っ黒でした。
 指定オイルは10W-30のエンジンオイルなので、シェルパくんに入れた残りの、補充用に取っておいたカストロール10W-40で代用。
 ただ、抜いたオイルはにおいからすると、エンジンオイルのそれではなく、ミッションオイルが入っていたっぽい。 

 指定量は0.07Lですが、注入口がこれなのでそのままでは入りません。どうしたものかと思いましたが、ガレージにシリンジがあったので、それを使いました。オイル量も測れるのでシリンジは正解かも。
 もちろん、オイルなんか入れたらシリンジはダメになってしまいそうですが、どうせ100均モノなので、惜しくはありません。

 そして、取説の部品名称には「エアクリーナー」がありました。
 が、除雪機って埃のない雪の時期に使うもなので、エレメントは付いていないのが一般的。

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 果たしてケースを外してみると、やはりスポンジ状のエレメントはなく、金属製のレゾネーター兼用と思われるプレートが入っていたので、パーツクリーナーで、プレートとケース内の埃を拭いて完了。

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 燃料コックの下には、フューエルストレーナーがあるので、これも外して洗浄します。
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 外してみると、案の定ゴミが溜まっていました。
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 カップとストレーナーが一体なので、パーツクリーナーでゴミを飛ばし、ガソリンで洗ってこれも完了です。

 ちなみにプラグは、始動性があまりにも良く、頭もきれいなことから比較的新しいらしいので、あえて外していません。

 アイドリングでバラついたりするのであれば、キャブクリーナーを吹こうかとも思っていましたが、安定しており、キャブも好調なようなので、そのままです。

 そしてYTには走行用と、オーガ駆動用の2本のVベルトが付いています。
 念のため点検してみると、どこかのタイミングで換えたらしく、きれいだったので、これもそのまま。
 Vベルト交換は、オーガユニットを外したり、結構バラす必要があり面倒な作業なので、換える必要がなくて助かりました。

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 そしてここからはちょっとした修理。
 パネルには、こんなのが付いていて、最初はパイロットランプかなにかかと思いました。
 しかしよく見るとこれ、スイッチの折れたやつです。

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 パネル下を確認みると、ヘッドライトのハーネスを直結させた跡がありました。
 確かにエンジンを始動すると、ヘッドライトが点灯し、消灯はできません。

 どうやらスイッチが壊れたので、ハーネスを直結させて常時点灯にしたようです。
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 そこで工具箱をあさると、使っていない2Pスイッチがあったので、ハーネスをつくり、結線。
 これでライトのON/OFFができるようになりました。
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 ところが古いスイッチを外した時、取り付け穴が妙に汚く、ギザギザだったので、気になってパーツリストを確認してみました。するとリストにはスイッチなどありません。取説を見直すと、ノーマルは常時点灯なので、スイッチは後付だったらしい。

 なので、何らかの理由でスイッチを付けたけれど、壊れたので、ノーマルに戻していたようです。これならスイッチ付けなくても良かったのか、と思いましたが、まあ、あって困るものではないので、これはこれでいいかと。

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 ちなみにノーマルのヘッドライトは、白熱電球なので行灯の暗さ。なのでこれはLEDに換装する予定です。
 もっともジェネレーターが小さいので、あまり大光量のは付けられなさそうですが。

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 細かいところでは、スロットルのグリップが割れて、操作するとぽろっと取れてしまうのが困りもの。
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 パーツ代はさしたるものではありませんが、送料の方が高そうなので、とりあえずハーネステープでぐるぐる巻きのインチキ修理。
 これでも外れることはなくなったので、当面これで凌ぎます。

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 バッテリーは結局、12時間充電しても満充電にならず。
 でも実はこの状態でも、繋ぐとちゃんとセルは回りました。ただ、置いておくとたぶんあっという間に放電してしまうと思われるので、素直に交換したほうが良さそう。
 いくらリコイルがあって、割と楽にかかるとは言え、セルがあるなら使ったほうがいいに決まっています。

 ちなみにバッテリーは、イントルーダーなどのオートバイ用と同じもの。
 オートバイ用のバッテリーはお高いので、軽自動車用の小さめのバッテリーの方が安いのでは、と、調べてみましたが、あまり値段は変わらなかったので、オートバイ用を購入しようと思っています。

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 実はYTを購入した時、バッテリーのフタがグラグラしていたので調べると、バッテリーを押さえるステーの、長ボルトが片方なくなっていたのでした。
 なので、これもパーツを取り寄せて修理しています。
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 本当は、オーガの内側なども少しサビを取って塗装してやると、雪が引っかからず効率が良くなるのですが、日が暮れてきたので、今日はここまで。
 まだ稼働までの時間はあるので、近々ペイントを買ってきて、塗装してやろうと思っています。

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 予備の部品も、Vベルトとプラグ、なにはなくとものシャーボルトは買い備えました。(缶は今回使ったエンジンオイル)

 この日はプラス気温とは言え、5℃程度でも風が冷たく、手が冷え切ってしまいました。
 と言って、まだ暖かい秋早々にやるものでもありませんし。
 このあとはさらに気温が下がってくる予報なので、メンテにはギリギリのタイミングだったかもしれません。

 今はまだ早いので、第2ガレージ内に収めていますが、冬本番になったら外に置いておくことになるので、板でも用意して機体の下に敷こうかと考えています。
 機体カバーは今のところ、GSFに使っていたオートバイ用を流用していますが、使いにくいようなら、これもホムセンで専用のが売っているので、買ってきてもいいかも知れません。

 備えはしておくべきですが、できるならば使わずに済むのがいちばん平和です。なにしろ防衛装備なので。(笑





Posted at 2024/11/28 21:45:39 | コメント(2) | トラックバック(0) | 季節の便り | 日記
2024年11月22日 イイね!

蒼い助っ人が来る

蒼い助っ人が来る 暑くて夏らしかった大好きな夏は、とっくにどこかへ去ってしまい、冬の足音が、それこそドタドタと喧しく近づいているのを実感する、今日この頃。
 そろそろあまり来てほしくない、白いナニカもやって来てしまう季節になってしまいました。

 本来、北海道では雪が少ないはずの十勝の冬。その昔は「十勝の家には除雪スコップがない。箒で玄関先に薄く積もった雪を掃くだけだ(若干誇張があります(笑)」と言われていたものですが。

 いや、降雪量としては平均すると、道内でも少ない方ですが、近年は降らない日も多いながら、降るとなったら一気にドカ雪になるのが困りもの。
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 昨シーズンを振り返っても、1月からの3ヶ月間は月1~2回ほどとは言え、降るたびに30㎝以上のドカ雪で、そのたび半日から1日除雪で仕事にならない状況に陥りましたし、実のところここ数年、毎年冬はこんな繰り返しなのです。
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 さらに、基地のある地域は残念なことに、自治体の除雪がかなり雑で、基地前の中通りを除雪する際、道路の真ん中だけ雪を押して終わらせるので、重機からはみ出た雪の塊がかなり基地側に寄せられてしまいます。
 除雪は夜中に行われるので、重機で押されたり、タイヤで踏まれた雪は時間が経つと凍りつき、人力で避けるのにかなりの体力が要りますし、本来なら基地横の、道路脇のスペースに雪を捨てられるはずが、そこも重機で雪を積み上げて壁を作ってくれるものだから、まず壁の一部を崩して、雪を捨てるための通路を作らねばならない、など、降雪量の割に労力がかかるのです。
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 基地の周りは高齢者家庭も多いのですが、どうも昔からそういう状況なので、みなさんそれが普通だと思ってらっしゃるらしく、元気に雪かきをしておられます。ところがかわねこと来たら、寄る年波で現場で痛めた腰やら足やらを、除雪で悪化させる体たらく。
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 また、昨年までは、この時期にクルマを置くことがなかったので、今年になってわかったのが、第2ガレージやあ~るくんの駐車スペース周辺に雪を積んだままにしておくと、舗装されていないため、春先は融雪で、歩いただけで足が沈み始めるほどぐちゃぐちゃになってしまうこと。
 そのため、この時期は駐車する際に、毎回タイヤで踏むラインを変えないと掘れてしまうほどです。
 水はけがそれほど悪いわけではないのですが、駐車スペース側のほうが少し低くなっている関係で、残雪があると融水が流れ込んで来て地面がなかなか乾かず、土が乾いて締まるまでひと月ほどかかるため、最低でも冬の終わりには、あらかじめ広く除雪しておく必要があることも気づいたのです。

 少し離れた数軒の方は、除雪機を持っておられて、通路も広く開けたりしているので、この数年、除雪機があればなあと思うことが多くなりました。 
 とは言え、当然除雪機は安いものではありません。新品ならどんなに安くても30万円以上するので、年にせいぜい数回しか使わないのに、そんなお金を出す余裕など、到底あるはずもなく。

 しかし、昨シーズン中に腰を痛めてしまったこともあり、なにか対策を考えねばと、中古の除雪機を探したりもしてみましたが、そもそも除雪機ってあまり壊れないので、買い替えも少ないことから、中古がなかなか出てきません。あっても十勝の場合、郊外で使われたものらしく、やたらサイズがデカいのとか、新品並みに高額だったり。
 オクなどにも出品はされていますが、安いものは安いなりの程度で、補修費がかなりかかりそうとか、そもそも道内であっても、小型でも100kg以上ある除雪機を引き取りに行ったり、配送したりするだけで、かなりの費用がかかります。

 そんな状況なので、まあ除雪機なんて宝くじでも当たらない限り、夢のまた夢だよなあ、と諦めていたのですが。

 ところが、今年春のことです。別件で訪ねてきた知人から「中古の除雪機を買わないか」という話が持ち込まれました。

 以前会った時に、腰を痛めて除雪がしんどい、とこぼしたことがあったのを覚えていてくれたようで、話を聞くと知人のお客さんが、小型除雪機の買い手を探しているそう。興味あるなら、現物を預かっているから見においで、と言われ、さっそく行ってみたのです。
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 見てみると、ヤマハのスノーメイト・YT660Eというモデル。オートバイ乗りはこんな型式だと、660ccのビッグオフローダーとかを想像してしまいますが、もちろん違います。(笑
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 4スト空冷171cc、6ps、除雪幅60㎝の、ヤマハではミニマムモデルで、20年ほど前の古いモデルなので、静音型ではないエンジン音がちょっと賑やかですが、完動品。
 聞くと高齢の女性が持っていたそうで、年式なりのヤレ具合ながらも意外と使いっぱなしではなさそうなのは、親戚の方がメンテナンスしていたらしい。市街地で使われていたので稼働実績も少なく、十勝の雪質は軽いので、古い割に消耗している感じではありません。基地周辺を除雪するのには、ちょうどこのミニマムサイズが良かったのと、格安だったことから購入することになってしまいました。

 さすがにあ~るくんやエスクにこれは積めないのですが、話を仲介してくれた知人が、トラックで基地まで運んで来てくれました。ありがたや。
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 かわねこ的には、20数年前に所有していた、セロー以来のヤマハ製品です。その昔、若かりし頃乗っていたオートバイもDT50だったので、けっこう好きなメーカーではあり、このファラウェイブルーという青色も、ヤマハのオフロードモデルを連想させるので、ちょっぴり萌えるポイントだったり。(笑
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 ちなみにこれ、ヤマハブランドですが、製造はササキコーポレーションという、農機メーカー。実は除雪機はホンダにしろ、ヤンマーにしろ、ブランドメーカー本体が製造しているのはごくまれで、大概は農業機械で実績のあるメーカーが、開発製造を担っているのが一般的。夏に使う本業の農機具を冬に製造し、冬に使う除雪機を夏に製造するのが、セオリーになっていたはずですが、昨今はこのクラスだと、中国生産になってきてもいるようです。

 蛇足ですが、季節商品のため、いわゆる見込み生産をしてシーズン中に在庫を販売するので、冬の後半に大雪が降ったからと、新品を買おうとしても、もう在庫がなくて買えない、ということもよくある話。

  調べてみたら、YT660Eのデビューは1996年と意外に古く、おそらくはランニングチェンジだけで長年販売され、2014年にモデルチェンジしていますが、これもどうやら静音型エンジンへの載せ替えと、製造が中国に移管したことが主な内容で、除雪機構は現在でもほぼ同じらしいモデルが販売されています。
 そのため部品の調達や、もともと比較的単純な構造なので、自分でメンテするのも問題ありません。
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 ありがたいことに、ヤマハの公式WEBでパーツリストが公開されているので、パーツNo.や価格の検索も容易です。
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 などと言ったところで、購入した時にはとっくにシーズン終了で、もちろんすぐ稼働することはないので、各部点検とグリスアップをして、さっそく冬眠ならぬ夏眠に入れたのでした。

 将軍様の到来までには、まだ少し時間がありますが、油脂類の交換や、駆動ベルトなどの点検もこれからで、あまり寒くなると、外でのメンテ作業もキツくなるので、そろそろ目を覚まさせて、早めにメンテして備えようと思います。
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 これで今シーズンは、どんと来い、…などということはもちろん言うはずもなく、稼働せずに済めばそれに越したことはないのですが。聞いちゃくれないんだろうなあたぶん。(笑

 てなことで、エンジン付きがまた1台増えてしまいました。





Posted at 2024/11/22 22:11:07 | コメント(2) | トラックバック(0) | 散財シリーズ | 日記
2024年11月21日 イイね!

赤いスバルでお出かけ

赤いスバルでお出かけ そんなわけで、鹿爆弾をくらってしまったエスクが、修理を終えて帰還しました。

 いつものお店も「鹿祭り」状態で、かなり混み合っていて、入院は3週間に渡りました。
 当初、空いていないようであれば代車なしでも良いです、と伝えていたのですが、代車を貸してくれることになったのは、ありがたいところ。
そして入庫の際にコレ乗って行って、と言われたのがフォレスターでした。

 ここはいつも代車料なしで貸してくれるので、これまでの車検時などには、ポンコt…いや、いささかお疲れモードの軽自動車とか、コンパクトクラスの代車が常だったので、ちょっと驚き。
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 さっそく乗り込んでシートを合わせようとしたら、なんとパワーシートです。
 そう言えばスバルって、パワーシートが好きなメーカーというイメージがありますね。(笑

 実はSHフォレスターは、エスク購入当時に、候補として上がっていた1台でした。しかし、既にSJ型へのモデルチェンジを控えて、受注停止になっていたことから、候補から外れたものでした。
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 この個体は2009年式ですが、走行距離はわずか4万5000㎞ほどで、内装はかなりきれい。驚いたことにリアシートのサイド部分には、新車当時からと思われるビニールがかかったままでした。
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 アルミホイールや、ルームミラー端の傷みに、年式らしさが出ている程度です。
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 装備も充実していて、オートエアコンやシートヒーターも付いているので、XSグレードでしょう。

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 エンジンを掛けると、NAとは言え、EJ20なので吹け上がりが良く、独特のボクサーサウンドが響くのは、ちょっとソソります。(笑
 思えば、人生初のEJ20体験かも。
 調べてみたらこのエンジン、シングルカムではなく、ツインカムなのでした。同時期のインプレッサのNA2.0Lは、シングルカムなので、なぜ使い分けしたのか謎ですが。
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 インパネはその同時期のインプレッサと同じなので、見やすく、なかなかにいいデザイン。
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 この時代はまだCVTではなく、トルコンATですが、発進がもっさりしているのは仕方ないところ。が、シフトのECOモードを解除すると、そこそこ加速してくれるので、悲しくなるほど遅いわけではありません。
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 マニュアルモードも付いていますが、多段化ATが当たり前になった現在では「あれ?4速しかないんだ」という印象。

 タイヤはお古のスタッドレスですが、ちゃんと利き、足回りもまだそれなりに動いていてくれますが、乗り心地重視らしく、ダンピングはちょっと弱い印象でした。

 購入時期がもう少し早ければ、これの5MT、ターボのXTが候補にあがっていたので、それにしていれば楽しかったかも。もっとも、ターボだとハイオク仕様になるので、燃料代が捻出できずに手放していた可能性も否定できないのですが。


 そんなこんなで、せっかくの機会なので、こいつでドライブに出かけることにしたのです。

 向かった先は、実は先日ネタにしたここでした。

 天気予報でどんにょり気味なのはわかっていましたが、早くもぽつりぽつりと落ちてくるものが。
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 ワイパーを操作して気づいたのが、スバルはミスト操作が、ワイパーレバーを「引く」なこと。
 他メーカーは、レバーを「上げる」操作で、引くはウォッシャーが多いはず。
 ちなみにスバルのウォッシャーは、レバー先端のボタンを押す、です。

 これを独特と取るか、奇をてらっていると取るかは、それぞれ。でも、もっと昔にレックスに乗った時、ライトとワイパーレバーが左右逆で驚いたりしたので、まだ良くなった方か。(笑
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 クルーズコントロールも付いていて、上り坂で速度を合わせる反応は、エスクのそれより速いかんじですが、これは、MTと統合制御でシフトダウンできるATとの違いかもしれません。
 ただ、キャンセルして一定時間が経つと、レジュームボタンでは復帰せず、再度セットし直す必要があるのは、スズキと違って慣れが必要でした。


 このフォレスターは、もう10年以上前の設計と言え、よくまとまっており、ちゃんとスバルらしい走る楽しさもあって、この後もスバルを選ぶスバリストなユーザーを増やすのに、貢献したのもわかります。
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 ちなみに燃費は最高で、13㎞/L越え。CVTではないトルコンATとNA2Lでは、当時としては悪くない数字と思います。もっとも高速や峠は走らず、一般道をのんびりと走ったもので、街中に入ってゴーストップが多くなると、結構ガタ落ちになるのは仕方ないでしょう。なお、郊外のドライブであれば、ECOモードは入れても切っても、誤差の範疇でした。

 クラリオン製の純正ナビも付いていて、ナビ機能は使いませんでしたが、古いので操作性もあまり良くありません。SDカードでの音楽再生は、専用フォルダをつくる必要があったり、調整機能が少ないので、音は今ひとつ。もっともスピーカーもノーマルなので、望むものではありませんが。

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 ちなみに帰投して、第1ガレージに入れてみると、あれ?フロントバンパーがシャッターギリギリです。
 エスクとほぼ同サイズか、むしろ少しちいさめだと思っていたのですが、意外なことに140㎜ほどフォレスターの方が長いのでした。


 この当時までは、フォレスターってインプレッサの派生形、のイメージでしたが、今やスバルの稼ぎ頭の車種になったとは、時代も変わったものです。

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 そんなわけで、エスク入院期間の3週間に活躍してくれたフォレスター。予想外に、代車なのに少しグラベルも走らせてしまったり、重めの機材を積んで、雨の長距離走行をしたりもしたので、洗車して返却。

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 代車とは言え、ずっと乗ってみたかったEJ20を味わえたのは、ちょっとだけいい体験でした。




 

Posted at 2024/11/21 21:24:56 | コメント(2) | トラックバック(0) | クルマそのほか | 日記
2024年11月14日 イイね!

山と海成分補給の休日

山と海成分補給の休日 てなことで、わがエスクが長期入院となってしまいました。
 しかしだからと言って、基地に篭っていると、悶々として精神衛生上よろしくないので、お休みにはやっぱりお出かけするのです。

 向かった先は、十勝の南地方、道々987号線、通称豊似広尾線。そう、場所というよりこのルートを走ってみたかったのでした。
 広尾市街地から、山中を豊似地区に抜ける、7㎞程度の、なんてことのない道々ですが、この時まだ通行止めで走れなかったのが気になっていたので。

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 実は、9月はじめにも、シェルパくんでツーリングを兼ねて、再度行ってみたのですが、この時も事前の確認を怠ったので、大雨による通行止めだったのでした。今回は3度目の正直になるか。

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 昼食は最近、こちら方面へ来たからには寄らずにおれない、赤門のラーメン。今回は塩にしてみましたが、スープがウマウマで満足です。

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 旧車カレンダーは、ハンドメイド117クーペでした。(笑

 そしてこれまた寄らずにおれない、十勝港。今回変わった大型船などはいませんでしたが、海保の巡視船「とかち」が停泊していました。
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 2017年に配備された、比較的新しい船です。
 かなり大きく見えるのですが、調べると意外や650トンだそう。
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 目についた、このバウ側面に付いている装備が気になりました。どう見ても着岸時の防護装備ではなく、なにか戦車の防御装置を彷彿とさせますが、不審船に対峙する場合に、強制的に停船させるために、当てるのかもしれません。
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 スターン側を見て驚いたのは、ウォータージェット推進なこと。てことは、エンジンもタービンエンジンか。

 この「とかち」について調べたけれど、海自と違って、海保はあまり船舶の情報を詳しく載せてくれないので、はっきりとしたことはわかりませんでした。体験航海は行ったことがあるようですが、おそらく青少年向けのリクルート用で、一般向けではないと思われるので、来年は、十勝港で一般公開しないか、チェックが必要です。

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 そんなこんなで近頃枯渇していた塩成分も補給したので、広尾の市街から、山へ向かってみますと。事前にもちろん調べていましたが、うん、今回はちゃんとゲートが開いています。
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 と。あれれ、ゲートを通過してすぐに、道はグラベルになってしまいました。しかも対向車があったら、離合できないほどの狭さです。
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 しかし道はフラットダートで、ほんの数㎞ほどでした。夏の大雨の爪痕でしょうか。路肩が崩れていたり。
 もう少しちゃんとした農道だと思っていたので、路面と言い、これは全く想定外。
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 山は紅葉がきれいで、ちょうど見頃ですが、どんにょり天気なのが惜しい。
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 それにしても、事前にぐーぐる地図でも確認していたのですが、最近は、グラベルでもストリートビューを撮影するようになったようです。これまでは、舗装が切れたら乗り入れることがなかったので、ストリートビュー=舗装路と認識していたのですが。
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 狭く曲がりくねったグラベル路なので、ゆっくりと山を降りると、牧場が点在し始め、人里へ戻った感じがします。
 こんな林道だとは思っていなかったので、かなり予想外の道で、あっさり通ってしまいましたが、走れたので満足なのでした。

 
 峠を降り、国道336号線近くまで戻ったところで、トイレに行きたくなりました。
 しかし国道沿いにはコンビニ等はなく、この後走る予定の東へ向かうルートも、何も設備がないところです。

 海沿いの公園に、確かトイレがあったはず、と行ってみると、季節的なものか、それとも施設そのものが老朽化したのか、閉鎖されていました。

 いったん、広尾の市街地まで戻るか、と思ったところで、道沿いの施設に、明かりが点いているのを見つけました。
 そういえば、ここ海洋博物館だったっけ。時間もあるし、これまで入ったことがなかったので、ついでに見学することに。雨が本降りになっていたので、外観は撮り損ねました。

 するとこの日が特別だったのか、なぜか無料開放中。
 受付の方には「無料ですが、2時で閉館になりますので」と言われましたが、まあ時間も1時間近くあるし、どうせ大した展示でもなかろう、と入ってみると。
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 入口付近には、海洋系らしく、魚や漁業についての展示。
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 トイレは奥か、と、進んでみると、なにやら船関連の展示がずらりとあるではありませんか。
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 おお、これは、と、トイレを済ませてじっくり見てみると、数々の船の模型や、船舶関連の装備など、なかなかの展示内容です。
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 これは、先ほど十勝港で見た、巡視船「とかち」の先代です。

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 釧路に見に行った、「そうや」の精密な模型。船首のペイントは現在の「PLH」ではない、旧版の「PL」時代のですね。
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 そうか、砕氷船の船首ってこうなっているのか。

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 さらには、漁船用のディーゼルエンジンも展示してありました。
 1960年代のもので、こういった地味な展示はなかなかされないので、逆に貴重。
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 三菱製の6気筒110馬力、5トン程度の漁船用とか。
 それにしても、この6DR-10という型式、自動車用のそれと酷似しており、例えばかつてのパジェロなどに積まれていたのは「4DR5」という型式だったので、型式の法則は陸海共通なのか。
 というか、これ、船舶専用ではなく、産業用や自動車用にも使われていたのでは、と思って調べてみたら、やっぱり同時期の三菱ふそうのマイクロバス、ローザなどにも搭載されていたようです。
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 前述の4DR5も、パジェロやジープのエンジンで有名ですが、自動車以外にも、建設機械などにも広く積まれて活躍していました。

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 船舶系展示の隣部屋には、生物コーナーがあり、主に剥製の展示。生物標本の中には、ウミガメもあり、これは広尾沖で採取されたものとか。いるんだウミガメ。暖かい地方の海にいるイメージだったので、ちょっと驚き。
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 さらに奥には歴史展示物も。開拓時代の古書など、珍しいものも数多くあり、中でも驚いたのがこれ。
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 明治時代の「地券」。現代で言う権利書です。こんなの、現物は初めて見ました。
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 戦時物資の展示も。
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 これも、太平洋戦争時のものかと思いきや、驚いたことになんと日露戦争当時のもの。

 思うに北海道って、内陸は開拓が困難だったので、例えば帯広あたりが大きな町になったのは、昭和初期以降でした。明治、大正期は、内陸はまだまだ未開拓の空白地帯で、人が集まる「街」は、船で移動できる海沿いに限られていたのです。
 なので、良港がある海沿いの地域が「街」であったわけで、その頃の広尾町は、さぞかし賑やかだったことでしょう。
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 そんな理由で、海沿いの地域ほど歴史が古く、また、ニシン漁などで富裕層も多かったであろうことから、古い展示物も多く残っているのだと思います。

 かわねこ、大規模な博物館より、ちょっと変わった収蔵品があることが多い、こういう地方の郷土資料館が好きですが、広尾はこれまでノーマークでした。
 しかし、大したことがないどころか、ここは他では見られない貴重な展示物が数多くあり、なかなかのものだったのです。
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 建物は、ドア取っ手の意匠などからも、おそらく昭和のものと思われ、今後の存続が少し心配ですが、素晴らしい展示物を引き継いでいって欲しいものです。

 てなことで、ちょっと寄るだけのつもりだったので、上着を着ずに入ってしまったのは失敗でした。身体が冷えてしまいましたが、閉館間際まで、しっかり1時間堪能。

 でもまあ、寒さを忘れるほどの展示品の数々を見ることができて、結果的には大満足な休日だったのでした。



Posted at 2024/11/14 21:49:31 | コメント(2) | トラックバック(0) | ふね | 趣味
2024年11月09日 イイね!

冬じまい

冬じまい シェルパくんを冬眠させました。

 例年より少し早いのですが、なにしろもう11月です。
 今年は秋の訪れが遅く、意外に風が暖かい日も多かったので、もう少し粘ろうと思えば粘れたのですが、既にあまり見たくない白いモノも降ってしまったりする時期です。
 若い時のように、着ぶくれして修行のように耐えて走る歳でもなく、それが楽しいと思えなくなってしまったので、潔く冬眠させました。

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 とは言え、最後の1日は心残りがないように、やっぱりツーリング。

 RR7660ジャケットも、インナーを付けてフル装備したおかげで、さほど風の冷たさも感じません。
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 パンツは、夏に愛用しているライディングジーンズではなく、ユニクロの防風パンツ。ずいぶん前に、冬のラリー観戦用に購入したものです。

 若干ゴワゴワするのと、暑すぎてクルマの運転がしづらく感じて、お蔵入りしていたものを引っ張り出してみると、何度か洗濯したせいか、程よい柔らかさになっていて、防風性能が高いので、むしろライディング向きだと気づきました。
 膝に巻いているのは、コミネのニーパッドで、膝の冷え防止。これ1枚あるだけで、かなり暖かさが違うのです。

 以前購入した、ワークマンのオーバーパンツは、裾が細くてオフロードブーツが履けないことから、ライディング用には使えず、寒ければ、薄手のオーバーパンツを履いていますが、じゅうぶんな暖かさ、というか、これ以上寒いともう乗る気がしません。(笑
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 グローブは、さすがに夏用ではもう寒いので、RRの防水防寒タイプ。
 これは比較的柔らかくて操作しやすい方ですが、冬用グローブをしてのライディングは、操作性が鈍くなるので、あまり楽しくないことも、昨今早めに冬眠させる一因でもあります。
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 ちなみにトップケースは、E260を復活させて、時々使い分けていました。
 一時はE30TNがあるので、大は小を兼ねるで、もう使わないだろうな、オクででも売っぱらおうかと思っていたのですが、夏場の暑い時など、防寒装備を積まない時は、E30TNだとケース内がスカスカでカメラが動くのが気になるので、そういう時にはE260の方が使いやすいことに気づいてから復活させています。

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 道端には、積まれたビートの山。砂糖の原料で、この時期の十勝の風物詩です。

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 今期の走行距離は2,086㎞。
 結局、今年もキャンツーは叶いませんでしたが、それでも思ったよりは走ったなあ、という印象です。

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 毎年この時期は、この他にもクルマのタイヤ交換など、冬支度に追われるので落ち着かないのですが、シェルパくんの冬眠と、タイヤ交換が終わったので、まだやることは残ってはいるものの、ちょっとだけほっとしています。

 


 


Posted at 2024/11/09 22:43:43 | コメント(1) | トラックバック(0) | シェルパくん | 趣味

プロフィール

「早朝から、東の現場でがんばったぢぶんにご褒美で、ちょっぴり贅沢なランチ♪」
何シテル?   06/16 12:30
オートバイとクルマと、野遊びが大好きな「おやぢ」です。(^^ゞ 北海道のど田舎に住んでいます。どれくらい田舎かと言うと、地域で乗っている車種を言えば、...
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