もとじのブログ一覧

正式にはラリーモンテカルロらしいが、まあ堅いこと言うな（ｗ

今年はIRCタイトルでの開催ということで
IRCの公式サイトで動画が見れます。

これを見るとえらい盛り上がりようじゃないですか！！
形骸化したWRCのタイトルなんてクソ食らえって感じですな。

WRCフォーマットの縛りが外れたからか、
今年のアイテナリーやルート設定は、
近年になく自由な（ｗ　ものになってますな。
だいたいLEG1が水曜からってのもそうだし、
サービスパークはモナコとバランスの2箇所にあるし、
バランス近郊の伝統的ステージもあれば
これまた伝統のチュリニ峠もちゃんと含まれてる。

今回のようにモナコからバランスへ移動して、再びモナコへ戻るルートは
一見、長大なリエゾンが含まれているように思えるが
よくよく見てみると、一日2度サービスパークへ戻るクローバースタイルを
とっていないから、リエゾンの総距離自体はさして長くもないのである。
いくらモナコとバランスが200km以上あるったって片道走るだけなんだから、
北愛国～陸別間100kmを一日2往復するより、全然楽なモンですぜ。
それに、街中を突っ切るSSなんて欧州じゃ当たり前だから
モナコ～バランス間もリエゾンだけでなく、途中にSSも組み込んでるしね。
（ルカ・ロセッティなんか、人様んちのガレージに突っ込んでるし（ｗ）

それと今年の気象条件が特異なのか、それともルートが変わって降雪地帯を
ステージに組み込むことが出来るようになったからかは
わからないけど、今年のモンテはすごく雪が多いですよね。
なんだか昔の（つっても80年代後半くらいですが・・・）
モンテを見ているみたいで、ちょっと興奮しましたね。

それはさておき、今回モンテを見て思ったのは、
伝統イベントは後付けの冠なんか外れたって、ビクともしないってこと。
かつてルマン24時間が、WSPC（SWC）を外れたときも
インディ500が、CARTを外れたときも、なんの問題も無かったからね。
むしろ、IRCモンテとしての盛況ぶりを見ると、
インディカーシリーズのことを考えてしまう。

1996年にCARTとIRLが分裂したとき、最初はメジャーチームは
すべてCARTに行ったのに、そのうちIRLにどんどんシフトしていき
最後はCARTはIRLに吸収される形で消滅した。
もちろんこれは、IRLがインディ500という伝統イベントを
抑えていたということが大きいけれど、
エントラントや観衆を集める努力や工夫が、IRL側の方が強かった
というのが勝因なのではないかと思う。

で、今の国際ラリー界を見ると、能無しFIA主導のWRCは
風前の灯火といって差し支えない状態。
一方のIRCは盛況。
いくらFIAが偉そうなこと言っても、より多くのエントラントを
集めたほうが結局勝者でしょ？
そう思うと、2009年限りで現行スタイルのWRCは消滅し、
新たなシリーズが生まれるんじゃないかと予感してしまう。
WRCはシステム化しすぎたというか、画一的になりすぎたかな？
それが伝統イベントも含めて、各イベントの個性や魅力を奪い
WRC衰退の一因になったのではないかと思う。

とはいえ再生の息吹も芽生え始めているわけだから
あと2～3年我慢したら、また活況を取り戻すんじゃないだろうか？
少なくとも自分はそう期待したいですね。