
来年春とか案内されていたのに、突然来月燃ポンのリコール作業が出来る様になったから予約してチョーダイとディーラーから案内があった我が家のフリード。もう6万km程走ってる車なのだが、最近フルモデルチェンジされたとかで、ウチのカミさんが新型が気になってるらしいので、リール作業ついでにショールームに入ってれば観察してこようかと。我が家ルールで、新型車は初期型は買わないってのがあって、買うとしても3年経過後かマイチェン後にはなると思うけど、正直ネットで見た感じの新型はあまり好みじゃないんですがね。カミさんはどう思うやら。
ディーラーと言えば、今年になってから「今まではOKだったのに急に入庫を拒否られた」的な話が周辺から漏れ聞こえてくるんだけど、例の型式不正の問題と不正車検の問題の余波かな?
純正ノーマル至上主義なコンサバティブな方には理解できないのだろうけど、愛車を自分好みにカスタムして楽しみたい層も一定数いるんですよね。日本の保安基準と、それを遵守させようという当局による厳格な運用って歴史が長く、自分が免許取った頃は、車高長は×、純正以外のマフラーなんかトンデモねぇ、タイヤも扁平率では基準が無かったのに当時の運輸省が強権発動して60扁平さえ×にしてたりした時代だった。この運輸省、今の国交省が強権発動すると、国内自動車メーカーは立場上(型式認定の許認可権から認証及び指定工場の許認可権を持つ関係省庁が定めるルールに抗うと文字通り死んじゃう)右に倣えをせざるを得ず、更にオカシイのは、国産車はダメだけど外車はOKとされた暗黙のルールが幾つも存在するというダブスタ上等も昔からの当局の姿勢。
で、殆どのディーラーは指定工場になってるのだが、これがちょっとしたカスタムでも入庫拒否せざるを得ない最大の要因。っつーのも、国交省下の各地の陸運局が「抜き打ち監査」を行うことがあるのだが、この際、指定工場内に不正改造車が置いてるだけでお咎め対象にされるルールになっている。ピットで例えば不正改造状態を合法状態に戻す作業をしてたとしても、そこに車両があるだけでアウトという超厳格なもの。じゃぁその敷地内にある車両が保安基準適合か否かが重要なわけだけど、それを判断するのが監査官という「人の判断」によるところが大きいという実に曖昧なものなので、グレーゾーン、例えば最低地上高が92mmで2mmセーフでも監査官がダメっつったらダメになるようなもので、要するにギリギリを攻めてる状態の車両の入庫は、ディーラーにはリスクでしかないわけ。で、ダメ出し食らって厳重注意で済むならともかくも、事はそんな小さい話ではなく、一応点数制になってるものの、軽く済んでも10日事業停止、重いと指定取り消しという非常に厳しいものになってて、たとえ車両が保安基準適合状態であったとしても、ギリギリセーフを抱えてる状態の車を迂闊に入庫させると、それがそのまま事業所にとってのリスクになっちゃうわけですね。
4月からオートバックスの入庫も厳しくなったらしいけど、オートバックスの店舗でも今ではそれなりの数の店舗が認証では無く指定工場になってるところがあり、迂闊に事業停止や違反点数を累積させるわけにはイカナイ訳で、各地の指定もしくは認証工場で発生した不正車検の問題や、昨今のダイハツやトヨタなどの不正認証なんかも相まって、どうも国交省が「これからはチョイと厳しくいきますよ」ってな通達を陸運に通達したなんて話も聞きますし、そうした事情から急に入庫拒否を食らうユーザーが増えたんじゃないかと推察するわけです。
ツベやブログなどで入庫拒否食らって憤ってるユーザーやカスタムパーツの販売施工業者の話が散見されるんだけど、事情を鑑みれば憤りの矛先はディーラーやバックスではなく、ホントは非常に大事な保安基準に意味不明な基準を紛れ込ませて検査を複雑化させる一方の国交省に向けるべきなじゃないかな~と思うのです。
保安基準に適合した状態で車を維持してるなら、自分で持ち込むなり認証工場持ってるカスタムショップ経由で陸運持ち込むなりすれば車検に通るわけですから、愛車をカスタムして楽しむなら、入庫拒否になってもディーラーに腹立てるんじゃ無く、素直に諦めてそっちの方向にシフトすることが精神衛生上も良いように思うのです。っつーか、ディーラーも本来は点検整備の顧客を手放して嬉しい筈が無く(この機に乗じて面倒な客を手放すには都合が良いのかもしれんけど)、長年このルールで受難が続いてるなぁと同情さえ禁じ得ないところです。
とか何とかもっともらしいこと言いながら、またもジムニーに変な物くっ付けてしもうた。灯火類関係は他の部位に比して判定が厳しくなりがちなポイントなので、この保安基準適合品も入庫が叶うかどうかは怪しいですな。
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クルマのハナシ | 日記
Posted at
2024/06/30 01:23:55