ネットを徘徊してると、新型ロードスターの試乗ネタが沢山出てたが、地元は田舎過ぎて試乗車が回ってきていなかった。筈だったのだが、今日になってマツダのHPで検索してみると、丁度地元に試乗車が来てることが解り、早速電凸してみたら、流石は田舎町、「今から乗れますけど来ます?」って返事だったので、早速試乗に行ってみた。
早速マツダに到着すると、日曜日だけあって3組のお客さんがロドスタ試乗車を観覧中。私みたいなのは試乗のみが目当ての冷やかしだと思われてるはずなのだが、電話予約してたって事で試乗は私が優先なんだと。なんか、すげぇ申し訳ない。
一度店内に案内され準備待ちの間にアンケートを取りたいというので対応。ついでに、展示されていたデミオXDを見ていた。最近のマツダの赤って、町で擦れ違う度に「綺麗な赤やのう~」と感心してたんだが、こうして間近で見ても本当に綺麗。赤って透過性が高い高彩色なので、こんだけ綺麗な赤を発色させようとすると、下地段階から計算して塗膜を積層する必要が有るはずで、このマツダの赤は手間掛かる色だと思うんだけど実際はどうなんだろう?
で、店内でアンケートに記載してる間に営業さんに色々聞かれる。要するにコイツは買う気があるのかを探られるのだが、どうせ名前や住所書く必要も有るので、包み隠さず正直に話をした。っつーのが、以前エボ十買う前に色々な車を物色中、結果としてカミさんにダメ出し食らったったんだが、ロドスタも候補に入ってて試乗までさせて貰って見積もりも出してもらってたんだが、小汚いカジュアルすぎる格好で尚且つ4ナンバーのアルトバン先生で乗り込んだもんだからか、「こいつ、買わないに違いない」と思われたんだと思うが、その後なーーーーーーーーーーーーーーんも連絡も無く、二度目にDに担当者が不在で、後日連絡あるかと思ってたけどこれまたなーーーーーーーーーーーーーーーんも連絡無くて、カミさんを説得するも何もなくなってロドスタが選択肢から自然消滅したという事が有り、結局エボ十買ったけど未だにロドスタには未練が有るんだよ的に答えた。
で、向こうからは「ランエボやWRXとロードスターでは価格帯が違うので、担当者が変に勘繰ってしまったのかも知れない」と半ば詫び気分。個人的に40代とか50代位になってこの手の車を買おうとするなら、そら700万も800万もするならともかく、500万以下なら価格より楽しいか否かの方が重要じゃないですかね?と答えたんだが、営業さんも「そういう考え方も有るんですね~」つってたが、ぶっちゃけ商売人として大丈夫か?
暫くして試乗車の準備が出来たってので早速試乗。
試乗車はATだと勝手に思い込んでいたのだが、なんと6MTだった。コレが原因で試乗を回避するお客さんも結構居るらしいが、この車の真骨頂はMTだけあって、メーカーも試乗車はMTを沢山用意してるんだそうだ。日曜日に簡単に試乗車に乗れたのは、田舎である事と同時にMTだった事が功を奏したのかも。
車体は、想像よりも更に一回りコンパクト。ロングノーズショートデッキ風だが、エンジンはフロントミドシップで、尚且つワイド&ローな構成に終始しているらしい。
乗り込んで先ず驚いたのが着座位置の低さと全体的なタイト感。人馬一体の演出が云々と聞いてたが、着座時点で一体感がハンパない。頭を下げても足下のペダルが全然見えないレベルのタイト感でありながら、決してキュウキュウした居心地の悪さは無い。
ただ、問題も有る。S2000並に少ないラゲッジスペースの少なさ(グローブボックスさえ無い)はともかくとして、純正オプションのオーディオシステム以外は、社外品をインストールしようにもDINスペースさえ確保されていない。最廉価グレードだとオーディオプレイヤーコントロールパネルが、中堅&上級グレードだと液晶モニターがダッシュセンターに強制的にマウントされていて、基本この二つの装備しかインストール出来ないような構造。これはどうなんでしょうねぇ。他のマツダ車でも、このマツダコネクトが幅を効かせてるんだけど、個人的にはこういう部分を強要されるのって好きじゃない。
さて、早速に試乗に出てみたんですが、先ず思ったのは操作系の軽さ。これはあまり良くない意味での軽さだった。シフトレバーからはFR特有のダイレクト感がカッチリ伝わってくるのに、スロットルの踏み応えの無さとステアフィールのスッカスカ感には戸惑った。電子スロットルとパワステのデメリット面を強く感じたのは間違いない。
それから、足回りもなんか違う感じ。海外レビューで足回りを褒めてる動画が何本か有ったので期待してたんだが、プロでも無いオッサンの感覚だから的を射てないかも知れないが、リバンプを気にしすぎてバンプ時の収まりがテキトーな感じのダンパースプリングの動きって感じ。
で、上記二点を除いて「オープンカーは気持ちいいね~」を堪能出来た試乗だった。丁度天気も良く、寒くも無く暑くも無く、田舎だけあって渋滞も無く、こういう車は一度は所有しておきたいな~と改めて思った。なんでこの国は、一人或いは一世帯に一台程度っていう維持費計算しかしないんだろう。そういう机上の計算で出来上がってる現行の自動車行政下では、維持費を考えると中々普通車複数台所有ってのが一般的な庶民層には難しい。これがもっとアメリカ並みに軽ければ、遊び用のセカンドカーとしてもっとバカスカ売れそうな気もするんですけどね。何台持ってても運転するときはどれか一台しか運転出来ないんだから、そこまでゴリゴリに課税せんでも良かろうに。自動車メーカーも、どうせ圧力掛けるなら、エコカー優遇とか旧車重課税とかクダラナイ方向じゃなく、もっと車を保有しやすくしてもらう方向の圧力掛けた方が良いんじゃないだろうかね。っつーか、維持費の問題さえ無ければ買いますよこれ。そん位オモシロイ。
エンジンパワーが無いから回転の割に速度が出ないんだが、むしろ何時でも何処でも全開で回せる面白さが有ると考えれば、個人的にはコレで良いとさえ思う。デミオにしろアクセラにしろ、そしてこのロードスターにしろ、最近のマツダの車ってオモシロイ車が次々出てきますな。ドンドン車種削っちゃう何処ぞのメーカーと大違いだ。
蛇足だが、この車、ホントにラゲッジスペースは少ないです。S2000と肩並べる少なさは本当。
幌に関しては、オプションの幌用カバーは、殊更 青空駐車派には必須。ここも軽量化の為の影響を受けた部分だそうだが、MCを繰り返して熟成が進めば、伸び代は大きいと思う。
で、今回の試乗の最大の失敗は娘を連れて行かなかったこと。まさか、試乗コース教えますんでお好きに乗ってきて下さいって事だとは思わなかった。2シーターだから娘は乗れないしな~と勝手に思ってコッソリ一人で来てしまった。オープンカーに乗るなんて機会は中々無いから、ホントに惜しいことをした。
Posted at 2015/06/01 01:50:55 | |
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