今世間で話題になってる
福井県の裁判の話。要約すると居眠り運転の車が対向車線に飛び出してしまい対向車と正面衝突。居眠り運転側の車で2人が死亡したという事故の裁判の話。で、なんで真っ直ぐ運転した側が賠償せにゃならんのよって話になってるみたいなのだが、率直に思ったのは、これってニュースメディアのミスリードなんじゃないかなぁと。賠償命令を受けたのはあくまで「当てられた運転者」ではなく「当てられた運転者”側”」なんですよね。要するに自賠責保険の取り扱いの判決って事なんじゃないかと。これがもし所謂 任意保険の話なら「そんなアホな」って事になるけど、自賠責だとむしろ判決の方が妥当だと思う。法律専門家じゃ無いから思うだけだけど。
私自身も過去に三回の事故の経験があり、全て相手側過失が大きいものだったけど(二件は0:10)、その内の一回は2:8で2割の過失をとられてしまった事がある。この際に、相手のジジイがGSから私の車にノンストップ特攻を掛けた上にジジイ本人がケガしたもんだから救急車で運ばれた訳。で、その後の交渉に於いて、このジジイが保険会社を通じた交渉が遅かったのに腹立てたらしく、私に直接電話してきて「車弁償しろ」だの「慰謝料よこせ」だのまくし立てるルール違反を犯した。そう、自分の方が圧倒的に過失が大きいということを理解していなかったのだ。
で、その後は当然、ジジイは自分のケガで人身事故扱いになり過失相殺もバツが悪くなったのか1:9に何故か変わってってな話になった訳だが、この時、ジジイを勘違いさせたのが、自賠責保険の請求関係書類だったんですね。何故か。事故では加害者と被害者ってのが立場の違いとして生じるんだけど、ジジイのケガの治療費は、原則私の自賠責保険に請求するんですね。私の方のケガはジジイの自賠責に請求する。故意或いは社会通念上許される範囲を逸脱した重大な過失がある場合には、自賠責保険でも大きく減額されたり払われなかったりするが、多くの場合は双方が相手方の自賠責から保険金を受け取ることになる。この為、請求書類の記載上は、私の書類ではジジイが加害者私が被害者って記載されるんだけど、ジジイが私の自賠責に請求するときには、なんぼジジイが加害者でも「ジジイが被害者 私が加害者」と記載される訳。前車のシルビアでも、携帯片手でノーブレーキで信号停車中の私に特攻してきた加害者の尾根遺産が、膝をケガしたとかでちゃかり私の自賠責に治療費請求しとったってのもあった。
つまり、死亡した今回の原告側が相手側に対して自賠責での賠償を求めるってのは、実は全然オカシイ話じゃない筈なんですよね。自賠責ってのはそういうもんなんです。ところが、これはあくまで憶測なのだけど、おそらく自賠責を請け負った保険会社が、本来はテロ行為的に故意に突っ込んだとか保険金目当てに故意にお起こしたりってのを抑止する為の重過失は支払いを拒否出来るという要項を拡大解釈して、過失を楯に支払いを拒否したことから話がこじれたんじゃないかと。要するに、今回判決で賠償を命じられたのは、客観的に言えば当該交通事故の被害者であるはずの「ぶつけられた車の運転者」個人ではなく、その個人が契約していた自賠責保険の会社って事になるんじゃないかと思う訳。だからこそメディアでは「側」って言葉をくっつけてるんだと思ったんがどうなんでしょ。そう考えると、自動車事故による乗員死亡や重度障害を被る事によって、大きく経済的損失を遺族が被らなくて済む様に、基本的にそうした事案に於いて遺族救済の観点から掛ける様義務づけられてる自賠責保険の性格から言えば、妥当な判決の様に思うんですよね。これがもし、任意保険での賠償を命じたり、あるいは訴えられた本来は被害者である本裁判の被告側の運転車個人に賠償を命じたものなら、それは流石に大問題っつーか公序良俗に大いに反する判決だと思うけど。
ただ、この判決が一石を投じてると思うのは、昔からある基本ルールの問題点の方かと。つまり、交通事故の無過失の証明は被害者側がしなければならないというルールを知らしめた事は、重要なことだと思うし、マスコミもこの点を問題視して欲しい。特に、事故直後の現場の状況なんてのは、事故調査を行う警察の方がマンスキル的にも調査する際に用いる機材の精度なんかからいって、本来は客観的に過失の大小や有無は判断出来るはず。民事不介入という原則なのか、警察の調査が付記される事故証明書があっても、改めて被害者側が証明しなければならないなんてのをどうにかしないと、例えば
「横断歩道を自転車を押して歩いていた子が跳ねられて、運転車が「跳ねた子は横断歩道から離れたところを自転車に乗って渡ろうとしていた」と証言した場合に、跳ねられた側が無過失を証明しなければならない」って事になって、両親が必死になって私財を投げ打って何年も掛けて漸く無過失を証明するに至った」
なんて話が(この手の話は実際に幾つもある)、この先も未来永劫続くことになる。どうにか上手にルールを改めて欲しいところです。
さて、ここ3日間ほど、チョイとばかり忙しい出張に出てました。17日の朝、先ずは新幹線で名古屋に行き、名古屋から岐阜県に入って業界の会議。プレゼン担当が私だったので顎脚付で招かれて行ったのだが、18日と19日の土日に鹿児島県の指宿で本職の仕事を受けていた為、岐阜から指宿に直行しなくてはならなくなった。セントレア→鹿児島空港ってルートもあるにはあるが、色々調べた結果、新幹線使っても飛行機使っても到着時刻に対して差は無い事が解り、飛行機嫌いの私は新幹線を選択。
岐阜での仕事は結局17日の夜10:00頃に漸く終了し、その後先方が「折角来たんですから飲みましょう♪」と誘ってくれたのにマンマと乗っかりまして、途中味噌煮込みうどんなんかを堪能しつつ、何だかんだで午前2:30まで飲んだくれ。
翌朝6:40の快速で名古屋に行き、名古屋から「のぞみ」で新大阪に行き、新大阪で九州新幹線の「みずほ」に乗り換えて鹿児島に向かった。実は、朝5:30の電車で名古屋に行き、始発の「のぞみ」で新大阪に行って、新大阪で「みずほ」の一番列車に乗って鹿児島に行くはずだったのだが、午前2:30迄の飲み会が響いてウッカリ寝坊。そういうこともあろうかとフェイルセーフとして考えておいた「みずほ」の2番列車に乗るという策を、結局採用するハメになった。ほんと、我ながら次の手を想定しておいて良かった。
で、「みずほ」に乗るや否や爆睡してしまい、ふと気が付くと鹿児島中央に着いちゃってて車掌さんに起こされた(笑。全く移動した感が無い長距離移動でした。
しかしながら、ここから指宿に行く為には、更にローカル線の指宿枕崎線で一時間くらい揺られなければならない。
このローカル線、本当に遅いんです。車で指宿行った方が早いくらい。実際レンタカー借りようかとも思ったのだが、丁度土日と被ってしまった為に、ニーズにマッチする車両が見つからなかった。
と、まぁ色々有ったんですが、何とか先方指定の時間に間に合うことが出来、無事に担った仕事を纏め上げて、漸く帰還となりました。っつっても、明日からは福岡西区へ三日ほど出張ることになってるので、出張はもう少し続きますが。。。
私個人は、元々出張とか苦にならないというか、むしろ彼方此方旅出来て楽しいくらいに思ってた方なんだが、ここ最近は移動の疲れを感じる様になった気がする。もう若くは無いのかもしれんですね。
そうそう、指宿での仕事が終わってから、帰りの新幹線まで少々時間が出来たので、仕事先の関係者さんに玉手箱温泉ってとこに案内して貰った。
玉手箱温泉
ここ、全然知らなかったのだが、日帰り温泉ファンの間では有名な温泉なんだそうで、風呂場から見える景色が素晴らしい露天風呂になっとります。地元大分県は温泉県とか名乗ったりしてドヤ顔しとるけど、この玉手箱温泉からの景色を観たら、その奢りは形を潜めるんじゃなかろうか。右に開聞岳前方には佐多岬、文字通り大パノラマの情景が楽しめる。浴室内は撮影禁止だから画像は撮れなかったが、こんな温泉はちょっと無いですな。お陰で疲れも癒やされました。
指宿に観光で行くなら超オヌヌメです。
Posted at 2015/04/20 02:01:40 | |
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