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@河童のブログ一覧

2015年04月27日 イイね!

久々にモディファイ

久々にモディファイ タイヤを交換した以外には1年半ほど変化が無かった我が家のエボじゅうですが、久々に外観を変更。巷ではファイナルエディションが既に完売ってな話題が出てる訳ですが、箱替えしようにも色でカミさんにバレてしまうという事で、我ながらドマイナーな色を選択したものだと呆れるばかり。そのドマイナーが故に、色に関わる純正パーツが今後手に入りにくくなる事が予想され、実際RSの純白とかシルバーとかはメーカー欠品が出てるって話もあり、偶々このコズミックブルーというドマイナーカラーのエアロ三点セットの在庫が有るとの情報を得たので、ラストチャンスとばかりに購入した。

 エアロ付けると田舎故の段差越えに難儀しそうだと納車時購入は躊躇したのだが、脳内会議の結果フロントスカートのみならず、サイドスカートとリアコーナーもセットで買うことにした。単純にバラで買うと安いからってのと、純正のエアロは社外品と異なりフィッティングが抜群である事と、素材が軟質樹脂なので割れにくいって事も思い切って買っちゃう気になれたポイント。

 ただ、モノがデカブツだけに、これを自宅に届けられちゃうと車に疎いカミさんでも、「これ、そうお安くはないんでしょう?」と腹の内を探られるのは明白な上に、当面カミさんが、私が空いてるタイミングで長時間留守にする機会が無いということで、エボ乗りの友人宅に無理矢理パーツを置かせて貰い、その友人宅の軒先をお借りして今日目出度く装着となった。

 この友人、純正エアロ脱着の経験値を持ってるので、ついでに御手伝いをしていただき、午後からだけで無事装着完了。今回は更に、最近エボ乗りの仲間入りをした若者も作業に緊急参戦してくれたので、単独だと面倒臭いフロントバンパーやサイドスカートの脱着も頗る捗ってしまった。

 フロントは、バンパー装着状態でも不可能では無さそうだが、黒い純正の下辺部分を取り外す必要が有るので、結果外した方が楽である。

 手伝ってくれた友人に聞いたのだが、この純正フロントスカートは、一度着けちゃうと「時々外して純正に戻して2通りの楽しみ方」なんて事は考えない方が良いとのこと。後付けのスポイラー部と純正バンパー部の隙間に、どうしても砂利等の異物を噛みこんでしまうので、バンパーのフロントスカートで隠れる部分が傷だらけになっちゃうんだと。

 っつーことで、装着は無事完了。下辺のゴム部分は、車高を下げた車だとどうしても擦っちゃうことがあるので、消耗品と考えておいた方が良いらしい。つっても、この部分だけ補修部品として購入出来るし、最初の頃よりもパーツの構成や組み付けがアップデートされてるらしく、昔よりは丈夫になっとるんだそうな。

 サイドスカートは、下部に10本のタッピングと上辺のクリップで固定されていた。バンパーなんかもそうだが、外装のクリップをバリバリ剥がすときの豪快な音は心臓に良くない(笑。

 装着時に教えて貰ったのだが、このサイドスカートの取り付けも、所謂前期型時代から少しだけアップデートが施されていて、より頑丈に取り付けが出来る様になってるんだと。フロントバンパーの時はちゃんと養生したんだが、サイドスカートは手を抜いて養生しなかったら、脱着時にフェンダーの一部を引っ掻いてしまった。コンパウンドで消せる程度だったから良かったが、この手の作業で養生は大切ですな。

 にしても、コッチが思ったよりも相当にステップの幅がデカい。これはウチの子供は確実に踏んじゃうな(´Д`)。一応「踏まないで下さい」ステッカーが付属してるけど、多分時間の問題だな。まだ装着してないけど、純正スカッフプレートをコッソリルートから入手したので、近日貼っておこうと思う。

 リアコーナーは、バンパーの黒いディフューザーの両端に6mmの穴開け加工が必要だったのだが、ドリル刃は持ってたものの肝心の電動ドリルを家に忘れてしまって、結果手作業で開けるハメになった。「3mm迄使えるハンドドリルがあるから、それで下穴開けて、6mmの刃を手作業で使えば、、、」との提案を採用し、更に作業を丸投げ(・∀・)。

 何だかんだ言っても保安基準に適合する範囲でしか下げていないので、今まで駐車場の車止めも問題無く密着出来たのだが、これを付けたことでちょっと当たるまで後退するってのが難しくなったかも知れない。

 っつーことで、友人の家族が帰宅する迄の間で概ね作業は完了。まだ、フロントのブレーキ冷却用の整流板と、先述のスカッフプレートの装着が残ってるのだが、そういうのは自宅のガレージで作業してもなんら問題無いので、また後日装着するって事にした。問題は、外したサイドステップとバンパー下部をどうするかだな。頃合い見て自宅に持ち込んで、コッソリと倉庫に隠匿しちゃおうということで、暫く友人に預かって貰うことにした。なんせ色が色だけに、オクで売っぱらおうにも需要は無いと思われ、また付けたスカートの幅が思ったよりデカかったことから、今後破損等により純正に戻すことも充分考えられるので、これはこれで置いておこうと思う。

 作業終了後、熊本から来ていた若者に、山越えの近道を教えるついでにちょっと深耶馬溪までプチツーリング。



この通称 若者 が乗ってきたエボXは、どうもとあるショップでカスタムされていた履歴がある出物らしく、VARISのバンパーやサイドスカートが付いてて、サスはZEALの車高調にホイールもアドバンRG、内外装は概ね後期仕様にカスタムされてオーディオも凄く音の良いシステムがインストールされていたのに、価格は所謂 前期型の価格 で出ていた出物。SST仕様だったので、ちょっと運転させて貰ったのだった。そう、人生初SSTです。いや~、初めてSSTを使ってみたけど、これは楽だわ(笑。勝手にブリッピングしてくれるから、コーナー侵入時などはブレーキペダルの踏み加減だけ考えりゃ良いってのは新鮮な驚き。慣れないので、コーナー侵入の度についシフトレバーに手が伸びてクラッチペダル探しちゃったけどな(・ω・)。
 尚、もう一台の友人の白エボXは今回未出動。アレはアレで、ブレーキはAP&ガーランドでサスはDECKのワンオフなんかが入ってて面白い一台です。同じ車でツーリングってのも、中々面白いやねって事で、今度角島辺りに行こうじゃないかと約束しつつ解散となったのであった。
Posted at 2015/04/27 23:25:25 | コメント(0) | トラックバック(0) | えぼじゅう | 日記
2015年04月13日 イイね!

保険更新案内

保険更新案内 10日に正式に予約受け付けを開始したエボXファイナルですが、早くも予約予定数終了の地域も出てるとか。担当のディーラーの人と、笑い話で「箱替えしちゃおうかな~」とか言うてたりしましたが、なんせコズミックブルーマイカというホンの1年かそこらしか販売されなかった色を選択したばかりに、箱替えしようにも色でカミさんにバレますんで無理ですが(笑



 で、結局最終仕様ですが、ベースのGSR 5MTに
(1)エクステリア
フロントグリルモールをダーククロームメッキとし、バンパーセンターとボンネットフードエアアウトレットを光沢のあるグロスブラック塗装、BBS社製18インチ鍛造軽量アルミホイールをダーク調塗装とするなど全体でコーディネートを図り、精悍さをいっそう引き立てています。
ボディカラーは全5色の設定とし、ルーフ部をブラック塗装とした2トーンカラーをメーカーオプションで設定し、10色展開(モノトーン5色+2トーン5色)としています。

(2)インテリア
室内天井と各ピラーを内装基調色のブラックに統一してスポーティ感を高め、アクセントとしてRECARO社製レザーコンビネーションシート、ステアリングホイール、シフトノブ、パーキングレバー、フロアコンソールリッドのステッチをレッドとしています。

(3)エンジン
4B11型 2.0L DOHC 16バルブ 4気筒MIVECターボエンジンに、新たにナトリウム封入エキゾーストバルブを採用し、最高出力を向上させ、中高速域で伸びのある出力特性としています。

(4)シャシー
従来はメーカーオプション設定のハイパフォーマンスパッケージ(BILSTEIN社製前後単筒式ショックアブソーバー、Eibach社製前後コイルスプリング、brembo社製2ピースタイプフロント大径ベンチレーテッドディスクブレーキ、ハイパフォーマンスタイヤ)を標準装備としています。

(5)その他の特別装備
リヤトランクに「Final Edition」のエンブレム、フロアコンソールにシリアルナンバープレートを採用し、マルチインフォメーションディスプレイのオープニング画面では「Final Edition」を表示するなどにより、プレミアム感を高めています。

以上の内容が追加されて税込み429万8400円で値引き無し。値引き無しっつっても、実際はGSRにハイパフォーマンスパッケージとレザーインテリアパッケージ、それに専用インテリア&エクステリア架装を加えての価格なので、概ね約15万引きという価格。リセールを考えたときのプレミアム感を考えると、値引き無しで買ったとしても結果として売るときには相応の見返りが付いてくる価格だと思う。
 あと、塗装色からシルバーが消えてグレイメタリックが追加。追加って言うか、既に以前から海外向けには設定されていた色なので、漸く今回最後になって国内向けにも採用ってとこか。

 排気側バルブにナトリウム封入バルブを採用してるって点が、既存ユーザー視点からするとちょびっと羨ましい。っつーか、なんで今まで採用してなかったんだよ的な話でもある。出力アップが販促リーフレットには記載が無いけど(型式登録上の問題らしい)、事前情報通りなら312~315psってとこだろう。取り敢えず某車の308psがウザいから最後にちょっとでも上にしようってのと、既に販売を終えてるSSTファイナルと出力差が付きすぎると、これまた自社製品ユーザーに地団駄踏ませる事にもなっちゃうし、そこらを考えると妥当な線ってことだろう。


 さて、先日保険代理店の担当者が、来月更新の我が家のエボじゅうの任意保険のプランを持ってきた。ぶっちゃけ損保ジャパンなのだが、ちょいと腹立つ話が2点。
 1つは、車両保険の保障額が減価償却分として下げられたのに年間保険料が何故か上がってる点。
 もう1つは、まだ36ヶ月に到達していないのに、自社基準の見直しとかで新車特約が早々に解除されてしまうというところ。
 この2点、凄く大きな問題です。と、言うのも、ノンフリートの一般車両保険を契約するに於いて、既に事故有りペナルティー制度のお陰で、安易に車両保険を使えない状況が有り、実際自分も既に車庫入れミスとボンネット飛び石破損と二度も「車両保険に加入してるけど割増分の方が大きくて使えない」という状況を経験し、一段下の車対車Aでも良いんじゃ無いかと、目下そっちの見積もりを依頼してる最中です。特に車両新価特約が外されるなら、最早一般車両保険に入っておく安心度が70%位スポイルされちゃった印象。他の条件・特約に関しては、アルトバンの契約内容と重複の必要が無いものや、別途入ってる生命保険当で充分カバー出来る分は外してます。

 それでも現状では90,000位の保険料となっている。これ、オッサン年齢で尚且つ運転者限定、しかも20等級の63%OFFの価格。まぁ、通販系だともっと安いのも有るけど、通販系の保険と交渉したことある人から「腐っても大手と契約しときゃ良かった」って話はザラに聞くし、取り敢えずまだ最初の車検も来てないから、車両保険を降格させるにしても次回契約からだなぁとは思っている。

 ちなみにの話だが、実は我が家では保険会社を二社使っている。つまりアルトバン&エボじゅう、そしてストリーム&ライフは各々違う保険会社。全部同じにしときゃ良いのは当然なんだが、これが仕事上の付き合いってのがあって、人間関係上の問題で二社と付き合いをするハメになってるんよね。面倒臭いったらありゃしない。

 っつーか、日本の自賠責保険って、未だに対物が省かれてるんですよね。どんだけの人が任意保険無加入者に食らって泣き寝入りしてると思ってんでしょうか。ちなみに、自分が知ってる限りでは、アメリカ・イギリス・ドイツ・フランスでは、所謂”強制保険”に対物も含まれています。所謂 任意保険未加入者との事故で、車両の損害が貰えず被害者が泣き寝入りなんて話を沢山聞きますし、極一部の富裕層だけが車を保有していた時代じゃないんだから、ここは欧米並みにして欲しいっすな。
Posted at 2015/04/13 02:33:13 | コメント(0) | トラックバック(0) | えぼじゅう | 日記
2015年04月02日 イイね!

夜桜は待ってくれなかった。。。

夜桜は待ってくれなかった。。。 地方都市だけあって、地元ではどこもかしこも桜が見頃。しかし、何の因果か見頃に成って天候は大崩れとなり、早々に散ってしまいそうな感じ。山の上の方には、まだ咲いてない桜の木が沢山有るのだが、見て楽しめるよう整備された公園や河川敷などは、もうダメかもワカランね。


 っつーことで、年に一回このタイミングでないと撮ることが出来ない夜桜とエボじゅうのコラボ写真を撮ろうと出掛けてみた、、、、、、、のだが、お目当ての桜だらけの公園は、園内も外苑も10時消灯らしく、到着とほぼ同時に消灯されてしまった。



 僅かに灯るガス灯色の街灯の明かりでは光量が足りないので長時間露光せざるを得ず、それでも可能な限り露光時間を減らしてRAW現像で補正してみたものの、やはり風で桜が揺れてしまうので思ったようには撮れず。車体色のパールを浮かすほどの光量も無いので、まるでソリッドブラックの車に見えるという、、、、



 全然話は変わるんですが、今日仕事で市内をウロウロしていると、どういうわけか何時もにも増して当局の白黒号の巡回が多い感じ。春の交通安全週間にはちと早いし、新規配属の交機隊員のエクササイズとかですかね?

これは携帯片手運転メインでついでにベルト非装着を対象とした取り締まりを見かけたドラレコ動画。空き地に何やら車が多いと思ったら、招待係の警官さんの姿があって、ゼロクラ白黒号も二台居たのだが、そこから150m位離れた交差点で、物陰から違反者を見つける係の警官さんを発見。制帽も被らず既に陽気を感じる暖かさの中ジャンバー着込んで懐に隠した無線機でサイン会会場とやりとりをしてるっぽかった。むしろ怪しい人で通報しようかと思ったくらいの出で立ち(笑

アルトバンのドラレコなので解像度悪いけど、なんせ警官の制服を脱帽とジャンパーで隠しちゃってるのでホンマに怪しい出で立ちだったのよ。そこまでしますかね~。

 でも、携帯しながら運転は、ホントに危ないから止めましょう。

ほんま危ないっすよ。巻き込まれちゃかなわんので、ガツガツ上げちゃって下さいまし。ただし、出来れば正攻法でね。
Posted at 2015/04/02 01:27:50 | コメント(0) | トラックバック(0) | えぼじゅう | 日記
2015年03月27日 イイね!

長崎にて②(軍艦島周遊編)

長崎にて②(軍艦島周遊編) っつーことで、念願だった軍艦島(端島)に行ってきました。そもそも、この端島が軍艦島と呼ばれるのは、大正時代に三菱造船所で建造された加賀型戦艦「土佐」に見紛うばかりのシルエットだったことに由来する。明治期に石炭が採れる小さな瀬だった端島を三菱財閥が権利者から買い取り私有地化。埋め立てて面積を広げると共に堅坑を次々構築し、黒ダイヤとも呼ばれるようになる良質な石炭を採掘する重要拠点となった。場所が場所だけに大量に動員が必要な労働力の移送が難しく、島内にて衣食住を充実させ、抗員を直接島に住まわせることで労働力を確保。そのため島内には、抗員社宅は勿論の事、教育・娯楽・商取引等の日常生活に必要な設備の全てが、島内に整っていたと言われている。
 また、炭鉱での労働は高いリスクを伴った命懸けの仕事でもあり大変厳しいものだったが、その対価として当時としては非常に高い賃金が支払われていたそうで、三菱の全面的なサポートもあって暮らしぶりは裕福であった。こんな閉鎖されたアルカトラズみたいなとこで、何と日本初の鉄筋コンクリート製高層住宅が建造されていたりするし、テレビがまだ町内に一台なんて時代に島では一家に一台が当たり前だったらしい。しかし、一方では島からおいそれと出られないという厳しい環境面の問題から、高い賃金にも関わらずこの島での暮らしを自ら望む者は多くなく、大正から第二次大戦期に掛けては、中国や朝鮮と言った外国人労働者の徴用に頼っていたと言われている。戦後は、朝鮮戦争特需なんかもあって石炭需要が増加、最盛期には4000人とも5000人とも言われる人達が島内で暮らしていたそうだが、エネルギー革命により需要の中心が石炭から石油へと急激に移行したのに伴って島の重要度も大きく低下し、1974年の閉山を以て無人島と化し島全体が廃墟と化した。以来40年間、人の消え去った島には無機質な建物だけが残され、外海の荒波と潮風に晒され続け風化の一途を辿っている。

私が小学生の頃に見たACのCM。自分にとっては、このCMが軍艦島のことを知った初めての縁。町から人が消えていなくなったという光景に惹かれ、機会あれば一度訪れてみたいと思ってから、気が付けば30年以上が過ぎた。その間、ドキュメンタリーを見たり、プロカメラマンによる写真集を買ったりもしたが、やはりこういうのは自分の目で見たいと思うのが人の情。ただ、所謂 廃墟マニアによる密航潜入なんて真似はしたくない。そんな折、2009年の春から、念願の「周遊上陸ツアー」が長崎市の指導監督の下に許可された。

 と、まぁそんな経過を辿って、今回私も恩恵に与り、とうとう肉眼で軍艦島を拝む機会を得たのであった。長崎に行けば何時でも上陸出来るというものでは無く、特に接岸ポイントであるドルフィン桟橋の構造的問題が有って、島の東側の波の高さ0.5m、風速5m/sec、視界良好という条件が一つでもアウトだと上陸が出来ない。そのため、上陸出来る日数は年間の半分にも満たないと言われ、事実私の友人知人の間でも、周遊は出来たけど上陸は出来なかったってな話を多く聞いている。地元の人なら上陸出来る日を狙い撃ちすりゃいいんだが、余所者には中々厳しい条件である。

 今回は、前以て予約することはせずに、「こりゃ行ける」と踏んだ23日の前日夜に席を予約、この方法だと早々に満席になるとアウトだが、席さえ空いていれば高確率で上陸が出来ると思ってのこと。更に、上陸時間が限られている上に観光ポイントが島の南側の一辺にしか無いということもあって、周遊時の観光も非常に重要って事で、吹きさらしのキャビン席がある船を持つツアー会社を選択した。利用したのは軍艦島コンシェルジュというツアー会社。

 
別にこの会社から何か貰ったわけじゃないが、個人的に一番オススメのツアー。先ず、船がそこそこ大きくて安定性が高く、また二階に吹きさらしのキャビン席がある。更には、顧客サービスも充実していて、現地でのガイドもネットでのレポを見る限り良さそうだった。尚、各ツアー会社は長崎市の監督の下に営業しており、当然常例は厳守しなければならない。なので、ツアー会社によって「アッチは上陸したのにコッチはダメだった」とか「アッチの会社の方が上陸時間が長かった」とか言う差異は生じないようになっている。ただし、ツアーの催行時間が会社によって異なっていて、今回の場合、少し遅めの午後二時出発のコースを催行している軍艦島コンシェルジュを利用することが、スケジュール的にも都合が良かった。
 このツアーを利用する上での周遊観光で重要なポイントは、午後の場合だと14:00出航なので一時間前の13:00には受付に並び、受け付け開始早々に手続きを済ませ、待合室の出入り口付近に陣取ること。と、言うのも、乗船は基本的に先着順であり、その着順は待合室にて着席待ちしてる入り口付近の人から順番となる為だ(子連れの家族は最優先)。
 そして、乗船する際に、往路は軍艦島以外の撮影ポイントが悉く右側に集中しているので、右の外際、可能なら最後列の席を確保する。私は、最後列は確保出来なかったが、後ろから二列目の外際を無事確保出来た。

これは、今年の世界遺産登録を目指す「九州・山口近代化産業遺産群」の一つである三菱造船所のハンマーヘッド型起重機。1909年の建造なので、こう見えて築100年オーバーの設備でありながら、未だ現役稼働中。

これは、同じく遺産群の一つで三菱長崎造船所向島第三ドック。1905年竣工以来、当時のそのままの状態で残されている唯一のドックである。

これは遺産群には入っていないが、その筋には有名な第2ドック。と、言うのも、先頃フィリピン沖で発見された戦艦「武蔵」は、この第二ドックで建造されたのだ。
 他にも船上から見ることが出来る遺産群には小菅修船場跡というのもあるのだが、これは左舷側でないと見ることが出来ない。
 他にも、海自の船がメンテか何かで足場組まれて作業中だったり、エラいデカい豪華客船らしき船が建造中だった。




 これは、右舷側から遠巻きに見ることが出来る神ノ島教会と海の上のマリア像。110mm(35mm換算で280mm程度)のズームレンズではコレが精一杯。フランシスコ・ザビエル渡来400周年を記念して昭和24年に高さ4.5mのこのマリア像が建立された。

このマリア像を撮影する辺りまでは内海エリアで、風は冷たく強かったものの波は比較的穏やかだったのだが、外海が近付くにつれ海上の状態が急激に変わり、軍艦島に近付くまではウォーターライドみたいな状態で船は大揺れになる上に盛大に波しぶきを浴びるので、カメラ保護の為にとても撮影など出来なかった。乗船時に雨合羽が配布されたのはこの為だったか(笑。二階のキャビン席は、乗船中も撮影に勤しむことが出来る反面、波しぶきを被るのは御約束のようだ。この波しぶきが顔にビッシビシ直撃して痛かったし、風も手がかじかんで感覚がボケる位冷たかった。

そして、遂にあのテレビや写真でしか見たことが無かった軍艦島が見えてきた。島の遠景が見えた時点で、オッサンは既にテンションMAX状態。上陸出来るか否かは出港時ではなく、この端島周辺に着いてから決まるのだが、外海の波をまともに食らう西側と異なり、桟橋のある東側では何とか着岸出来るということで、目出度く無事上陸することが出来た。

 上陸時の話は次回に譲るとして、今回は先ず上陸前後に行われた周遊コースの紹介から。上陸前はキャビン席の右側に着座したが、約45分の上陸観光後の再乗船時には左側に着座位置を変更。と、言うのも、利用した軍艦島コンシェルジュの周遊コースでは、右列左列問わずに乗客が島を撮影出来るように配慮して、船を上手に旋回させてくれるのが基本なのだが、今回のように波が荒れているときは安全第一で島を反時計回りに周回するのみという事も多いらしい。そうなった場合、船の左側からしか島を撮影することが出来なくなるのだ。で、今回はそうなりそうだという予測の下、敢えて団体の前方位置で移動し、早々に船に乗り込んで左側の席を確保。この手の情報は慣れてる人には周知されているらしく、狙っていた左舷側最後列はまたして確保できなかったものの、中々良いポジションを確保出来た。そして、出航した後に、予想通りの「申し訳ないが波が荒れているので今回は反時計回り一周とさせて貰う」との通達があった。

 島の周囲では、船も可能な限り船速を緩めてくれるので、水しぶきは殆ど浴びることは無かったが、それでも「ピント合わせて~、構図決めて~、フォーカス合わして~、露出とシャッタースピード調節して~」とか大揺れの船内でやっとるような余裕は無く、前日のペンギン水族館での練習の成果とばかりに、シャッター速度優先でなるべく高速にし、露出がLoに成るのにだけは気を付けつつ、後は運任せで連写しまくり。水しぶきが飛んできたら速攻カメラを守り、時折その島の不気味な佇まいを肉眼で眺めたりもして、気が付けば周遊タイムはあっと言う間に終わってしまった。尚、ここに掲載してる画像は、フォトアルバムのもの(JPEG保存)と同じ画像ではなく、RAW現像に於いてコントラストやトーンカーブを少々弄くった加工画像です。

端島小中学校(70号棟)。昭和33年に建造された7階建て(元は6階建てだったが増築)の校舎。増築部分の7階天井の経年劣化が激しく既に崩落を始めている。鉄骨鉄筋の建物故に、塩分タップリの潮を浴び続けていては、たかだか築60年でもこの有様である。手前の体育館に至っては、昭和40年代に建造されたにも関わらずアーチ状の屋根は今や原形をとどめていない。

この島最大の建造物であり(昭和20年建造!)、317戸入居の65号棟抗員社宅。コの字型の建物で、最上階には屋上幼稚園があった。エレベーターの無い高層住宅の屋上に幼稚園という発想が、この島の土地の狭さを物語る(当時の東京の人口密度の9倍だったと言われている)。


島の北側から見た70号棟(学校)と65号棟。学校の前の空間には校庭やテニスコートがあるらしい。



65号棟の手前に写っているのが端島病院。4階建ての病院棟(69号棟)と隣接される白壁の隔離病棟(68号棟)からなる。


抗員社宅群。一枚目の画像で奥に見える大きなのが先述の65号棟で、その西側、隔離病棟の隣が単身寮67号棟。隣が独身合宿寮の66号棟。その奥にある三つの似たような形の三棟が北側から61、60、59号棟。この三棟には、抗員家族が生活用品等を調達していた生協や、一部幹部社宅以外は部屋に風呂が無かった事から共同浴場が設置されていた。

昭和36年建造の8階建て抗員社宅51号棟。この裏手には日給社宅と呼ばれる16~20号棟の5棟が連なっているが、乱立する建物に遮られて殆ど見えない。



抗員社宅群の丁度真ん中付近。流石に人口過密状態だっただけに、建物が文字通り乱立していて 歪な佇まいである。一番高い位置に在るのが幹部職員用の社宅3号棟。この社宅は高い位置に在るだけでは無く、横に大型貯水槽を伴っていて、下界の皆さんが共同風呂なのに対して、各部屋に風呂が設置されていたらしい。
 3号棟の手前に見えるのが中央住宅と呼ばれる14号棟。その横に少し見えるのが20号棟の一部で更にその手前が48号棟。48号棟には雀荘やパチンコホールが設置されていた。

 先述の48号棟南側には、公民館(39号棟)や社宅の13号棟が在る。この辺りにはレンガ造りの映画館(50号棟)や木造モルタル建築の建物なども在ったが、大型の台風襲来などでその多くが崩落してしまったらしい。労働が過酷な事もあって、娯楽が無ければ精神的に保たない事から、この島には様々な娯楽施設が彼方此方に設置されていた。

昭和32年建造の31号棟。この社宅には、郵便局が併設されていて、また共同浴場があった。裏手には職員クラブハウスと呼ばれる7号棟も在ったが、やはり度重なる風雨や閉山時の坑道破壊作業の影響で崩落してしまっているとのこと。31号棟西側の二階部分に、他の開口部(窓)とは一線を画す大穴が開いている。ここは建物の中をベルトコンベアが通っていて、石炭精製時に出る捨て石(ポタ)を海に捨てていたんだそうな。このコンベアの周辺の部屋に住んでいた住民は、その騒音に悩まされたんだろうと思いきや、「コンベアが止まる=異常事態発生」を意味することから、むしろコンベアの音に家族の安全を報告されているようで安心していたんだとか。


グルッと島を一周して、最後に戦艦「土佐」と見紛うたと言われる軍艦島の全景を、この時だけは船を回転させて、右舷側も左舷側もじっくり見れるようにツアー会社が配慮してくれた。

次回は、上陸編です。
Posted at 2015/03/28 13:26:01 | コメント(0) | トラックバック(0) | えぼじゅう | 日記
2015年03月26日 イイね!

長崎にて①(ペンギン水族館)

長崎にて①(ペンギン水族館) 先月も移動が多かったが、今月も彼方此方ウロウロ。ただ、宿泊を要した仕事が博多と長崎の二箇所だったので、先月よりは随分マシではある。
 アルトバン先生はじめ、我が家の他の車もフル活用したけど、それでもエボじゅうの総走行距離がとうとう20,000kmを超えてしまった。普段は乗らない車と言えど、20,000kmも乗れば流石に乗り回すのに慣れた(何を今更(´Д`))



 で、長崎には4泊5日の長丁場の仕事だったのだが、これは休業日を挟んでいた都合によるものだったので、空いた時間に旧長崎水族館で今では科学大学のキャンパス兼ペンギン水族館になってる施設と、廃墟好きの聖地「端島(軍艦島)」に行ってきた。今回はペンギンの画像ばかりで、次回と次々回のエントリー更新で軍艦島ツアーのレポをしてみようかと。尚、軍艦島で撮った画像は、先行してフォトアルバムって機能を使ってUP DATEしてみました

 と、その前に、地元の人には周知されてんのかもしれないけど、イチゲンの余所者には中々手厳しい設置が為されているオービスが、長崎道に設置されていたのでその話から。

 長崎道の大村インター付近に設置してある筈のオービスに、GPS地点情報を元にエボじゅう搭載のレー探付電波時計と、最近ナビにインスコしたオービスマップが反応したので注意していたのだが、いざ設置地点に差し掛かると、路上のアーチに設置されていたはずのHシステム式オービスが撤去されていて、基部のアーチが残っているだけになっていた。最初は「ははーーん、老朽化したオービスを次々撤去中って聞いてたけど、これがそうなのね」って思ったんだが、通過直後に差し掛かった橋桁に隠れるような形でコッソリと再度 警告看板 が登場。「え?さっき通り過ぎたよ!?」って思ったら、光電管式のオービスがででーーんと登場w。これはぶっちゃけ罠(TRAP)ですやね。一発目過ぎて「さぁ踏んじゃうぞ」とかヤッっちゃった余所者イチゲンさんの御仁は、これは食らっちゃう率高いんじゃね?オービスの更に先にて移動オービスやステルス派で構える二段式と或る意味同じ手法とも言える。つっても、ここは制限100km/hの区間だから、このオービス光らせるって事は相当に速度が出てるわけで、そういう意味では罠とか何とか言う前に自業自得な訳ですが、、、

 さて、ペンギン水族館。

全く気にも留めていなかった施設なのだが、偶々仕事先の近くに建ってるのを知ったので、ものは試しで行ってみた。どうやらイワトビペンギンも居るらしいと聞いて、是非とも写真に撮りたいというのもあった。








 ん~、行った時間が悪かったらしく、ふれあいタイムを含めペンギンを近くで見れるイベントが既に終わってしまっていた。なんとかフンボルトペンギンのエサやりイベントだけ見れたので、ユニークで可愛い姿をアホみたいにパシパシ撮影。お目当てのイワトビペンギンは、見ることは出来たけど、どうやら性格が攻撃的らしく、フンボルトペンギンの自由時間には、端っこのガラスの向こうに隔離されていて、そのガラスも水滴だらけだったので撮影は断念。大学生くらいの女子軍団が、鰯の水槽で「あ~、これ天ぷらにしても美味しいよね♪」とかワイワイやっとった(´Д`)

 実は、この水族館行きの一番の目的は、愛用してるカメラ NIKON 1の使いこなしの練習の為。というのも、折角長崎に来てるんだから、前々からの念願だった軍艦島に行くことにしたのだが、どうやら軍艦島周辺は四六時中海がうねってるらしく、上陸出来る可能性は年間100日~150日程度、上陸出来なくても島の周囲を周回は可能な場合が多く、その場合、大揺れの船上から撮影せねばならない為に、露出が確保出来る範囲内での最速のシャッター速度で尚且つ連写撮影するしか無い事も考えられるとのこと。もっと上位の一眼なら別な手法も採れるのだが、愛用のミラーレス機NIKON 1だと、先述の策しか思い浮かばんっつーことで、どうせ練習するなら面白そうな被写体でって事で、ペンギン撮影に挑んだってのが話の真相です。

 っつーことで、ペンギンで散々練習した上で、ペンギン撮った翌日の午後の便で、念願の軍艦島に行ってきた。天候は晴れだったが、風が強く波も白波立てての荒れ気味だったが、無事に上陸を果たせました。初挑戦で一発上陸ってのは、運がいい話らしい。ちょっと画像の量も多いので、次回改めてレポります。

 っつーことで、ペンギンと戯れた跡は、取引先の方からの御接待を賜りまして、中華街の京華園

なる中華料理屋で、何やら高そうな料理をたらふく御馳走になりました。北京ダックやべぇ。あ、料理の画像は流石に先方の手前お恥ずかしいので撮っておりませぬ(・∀・)
Posted at 2015/03/27 00:15:43 | コメント(0) | トラックバック(0) | えぼじゅう | 日記

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[三菱 ランサーエボリューションX]AC Delco SMF75D23L 
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