
今夜はプレミアムブランドのあるサウスホールから離れて、フォード、フィアットクライスラー、日産、KIAと量販モデルを多く扱うメーカーが集結しているウェストホールへ・・・
その一角にあるホンダのブースを2回に分けてお伝えします。
まずは、新型シビックをメインにアコード、フィットなどの乗用車系から。
新型シビッククーペSiプロトタイプ

ここロサンゼルスオートショウでワールドプレミアムとして初公開されたシビッククーペのSiモデル。
北米では新型シビックで10代目となり、昨年セダンからフルモデルチェンジし、クーペも続けて発売され、今年は欧州でハッチバックが発表されたのに続き、北米でもイギリスで生産されたハッチバックが投入されている。
このSiプロトタイプは、来年発売予定でほぼ市販モデルだそうです。エンジンはノーマルのシビックや日本では新型ステップワゴンにも搭載されている1.5リッターターボをチューンアップし、Si用に仕立て上げているそうな。ただし詳しいスペックはわかりません。
初めて実車で見たクーペの印象は・・・ひとむかし、いやふたむかしのアコードクーペ級のデカさ。
セダンもクーペチックなフォルムですが、クーペの方がスペシャリティ感はあります。ただし、むかしほどそのスペシャリティ感は高くないです。それはセダンがあまりにも4ドアクーペ然としたスタイルだからでしょう。
新型シビックセダン

こちらがシビックセダンです。日本でも来年あたり導入されるセダンですが、こちらもクーペ同様、ひとむかし、ふたむかし前のアコード並みにデカくなっておりました。
調べると全長は4630㎜、全幅は1800㎜!もありますが、意外と全高は低くて1410㎜、ホイールベースは2700㎜だそうです。
先代シビックの貧弱だったスタイルは、不評を買ったようですが、その反動なのか、一気にスペシャリティ度を上げてベンツでいうところのCLSやGLAみたいな4ドアクーペになっちゃいましたね。
そのせいか、フロントフェイスはエグいし、リアのヘッドスペースはプリウス並みに狭いです。
実用セダンというよりは、4つドアがあるスペシャリティクーペ。
でもこれが実にロサンゼルスの街中を多く走っています。
新型シビックハッチバック

ジュネーブショウでコンセプトモデルを発表し、パリサロンで市販モデルを出してきたハッチバック。
北米ではここロサンゼルスが北米プレミアムになります。生産は、イギリスになるそうです。
今回からハッチバックのプラットフォームは、フィットのセンタータンクレイアウト方式から、北米シビックのセダン、クーペと同じものになり、これまたデカくなりました。
ホイールベースが一緒で、リアのオーバーハングを縮めているせいか、結構ダックスフンドなスタイルに。先代のハッチバックが持っていたコンパクトな2ボックス的な凝縮されたスタイルではないです。先々代の欧州シビックハッチバックのスタイルが好きだっただけに、このハッチバックの無理やり感はどうもいただけません。おそらく欧州仕様にあったツアラーなるワゴンモデルも、このハッチバックに統合されるんでしょうね。欧州事業がいまいち振るわないホンダにとって、シビックを世界的に統一していくのは仕方のないことなんでしょうが、このスタイルで欧州に受けるとは思えません。
新型シビックTypeRプロトタイプ

ハッチバックをベースにしたTypeR。日本では昨年先代ハッチバックベースのTypeRが発売されたばかりなのに随分と早いリリースですね。来年には発売されるようです。
先代のTypeRもまるで重戦車でしたが、こちらはそのまんま重戦車ルックを踏襲して、そこに新型ハッチバックのダックスフンドスタイルが合わさり、ごてついてますね。
モデルのボディカラーがボディカラーなのか、ステルス戦闘機のようにも見えますが、Cピラー付近の処理がいまいちで、リアフェンダーが妙にうねっていてとにかくつじつまが合っていない。ベースからしてつじつまが合っていないのに、そこへ妙なオーバーフェンダーをつけているから余計おかしなことになっている。フロントはまだノーズにそこそこ長さがあるからオーバーフェンダーもうまく収まったほうですが、それでもあまり褒められたものじゃないです。
むしろセダンをベースにしたほうが長さもあってかっこよくできたのかも。
やっぱりTypeRのようなモデルは、コンパクトなボディに凝縮された高性能を発揮したデザインがいいと思います。
フィット

北米にもフィットあります。確かメキシコ産でしたか。トランプ政権になってメキシコ産に高い関税をつけられたらこのフィットはどうなるのか?日本で売れているハイブリッモデルはありません。あしからず・・・
FCXクラリティ

北米でも注目の燃料電池車FCXクラリティ。しかし、街中では一切見かけることはなかったですね。
まぁいくらカルフォルニアが環境先進州でも、なかなか普及まではいかないですね。
アコード

北米仕様のアコードは、日本で発売されているハイブリッドモデルもあれば、V6エンジンもあるし、スポーティーなツーリングモデルも用意。
アコードクーペ

日本では相当むかしにあったアコードクーペ。逆輸入なんてしちゃって流行りましたね。
最新アコードにも最新のクーペはあり、確かにセダンがデカくなったから、クーペもデカくなりましたが、セダンのデザインがずいぶんのっぺりしていてボリューム感を感じませんが、クーペはとくにリアフェンダーの面がしっかりとられていて豊かに感じますね。ラグジュアリーなクーペ、いいですね。
リアシートの居住性もそこそこあって、これなら後席に押し込められてもまぁいいかと・・・
北米のショウに出かけると、日本で売られないモデルがきっちり見れるのがいいです。