
今回のブログは、
うちのDUCATI916 21周年記念
リフレッシュ作業の一部で
フューエルポンプのメンテナンス作業内容です。
まず、

車両からガソリンタンクを外します。
シートカウルを外した後、
ガソリンタンクを停めているボルト一本を外して
フューエルポンプに接続されている
フューエルクイックカプラ 2個、
ポンプ用電源配線カプラを外すと

こんな感じになります。

ガソリンタンクからガソリンを抜いて(ガソリン携行缶に退避)、
ガソリンタンクを裏返すので、
給油口からガソリンが漏れて来ない様に

吸い込み用にウエスを入れておきます。
作業場所は

梱包用のエアークッションの上に
車の洗車用ウエスを敷いて
傷付き防止対策も万全です。
こちらの上に

タンクを裏向きでゴロンと置きます。
余談:
和室の隣りの縁側(外に面した廊下)が作業場所です。(笑)
今回メンテナンスするのは

こちらのフューエルポンプ
メンテナンスの為、外します。
まず、

ボルトを3本外します。
その後、

タンクにポンプを取付けるボルト穴以外の3箇所
(ポンプを外す為用の穴)
に外したボルトを差し込んで
締め込んでいくと

こんな感じで
ボルトを締め込んだ分だけポンプが押し出されて外れてきます。
最後までボルトを締め込むと

もう一息で外れる状態になるので
ここから手で

グイッと引っ張れば

無事に外す事が出来ました。(^-^)
余談2:
フューエルポンプ周辺に付いている茶色の物は
液体ガスケットで、
社外品のカーボン製ガソリンタンクなので、
少しは隙間があるかも?と、思いまして
ガソリン漏れ防止の念の為、塗っている物です。
(純正のガソリンタンクでは必要ありません)
ポンプを外した部分からガソリンタンク内を覗くと

ん?
何かある。
なんだろう?
と、思って近寄ってみると

給油口から差し込んだウエスでした。(笑)
さぁ、

ここからがメインのメンテナンスです。
色々と外していきます。

・ガソリンタンクと密着するOリング
・フューエルセンサー
上記の2点を外したところです。
メンテナンスする部分は

手で持っている物がフューエルポンプなのですが、
ポンプ下部分にストレーナー(フィルター)が装着されていて
こちらにゴミが貯まりやすいので、
分解ついでに掃除します。
ストレーナーが入っていた土台も

結構汚れていましたので掃除しておきました。
あと、スクレーバーを使って

ポンプ本体周辺に塗っていた液体ガスケットを
綺麗に剥がしておきます。
分解しながら上記の作業を実施した結果、

綺麗に全バラ出来ました。
余談3:
今まで何度も作業した事がありますので
既に慣れていたりします。(笑)
ところで、
今回、分解していて初めて知ったのですが、
このフューエルポンプ、

ウェーバー(WEBER)製なのですね。
ここから組立作業に入ります。
今回は分解清掃だけではなく、
部品交換も兼ねていますので

「フューエルフィルター」も新品に。
(左が新、右が旧です。)

本体に「ポンプ」、「フィルター」を組込み。

ポンプ本体周辺の「Oリング(ガソリンタンクと密着する部分)」も新品に。
(緑色が旧、黒色が新です。)
余談3:
今回、純正(緑色)ではなく、
耐ガソリン性が強くなっている
社外品のテフロンタイプ(黒色)を使用します。
ゴソゴソ(装着音)

装着出来ました。
あと、今回のメンテナンスで一番重要な交換部品。

「フューエルレベルゲージセンサー」
こちらも交換します。(左が旧、右が新)
同じ品番で購入したのですが、
小型化になっている物が届きました。
ただ、
センサー部分から出ている赤黒の配線の先なのですが、

端子が違いました。(汗)
(左が旧、右が新)
本体側は

端子の形状から見ると、カプラの状態では付きそうにないので

カプラを加工して端子化するしかないですね。
この端子、
250型カプラに使用されている「平型端子」なので、

ちゃんと、うちに在庫があります。(安心)
余談4:
カーボンガソリンタンクに使用しているフューエルポンプ本体、
初期型(1994年)前後のDUCATI916に搭載されていた物を
ヤフオクで購入した物です。
純正ガソリンタンクに装着されているフューエルポンプ本体は
うちのDUCATI916(1998年製)に最初から付いている物で
ポンプ接続方式は端子ではなくカプラです。
ポンプ本体への接続配線が1994~1998年のどこかで
変わったみたいですね。
安心したところで、作業再開です。
センサーを取り付ける部分はナットで締め込むタイプなのですが、
ガソリンが漏れてくるのを防ぐ為に、

ナット内部にガスケットを仕込みます。
グイグイ(押し込み)

出来ました。
ガスケットも忘れずに装着したので、
センサー本体を

ポンプ本体へ締め付けて装着。
中に引き込んだポンプ接続配線は長すぎなので、

丁度良い長さに切断して、

端子化します。
端子を接続する電極は、

上から見て左側がプラスですね。
ゴソゴソ(端子接続音)

無事に接続完了。
と、いうわけで

フューエルポンプ、完成です。
ちなみに、フューエルポンプの動き方は、
ストレーナー → ポンプ → フィルター → インジェクション
の流れですね。
あとは、ガソリンタンクにポンプユニットを装着すれば完了です。
一応、念の為に、

「ゾイル ラバーグリス」
をOリングへ塗り塗り。
余談5:
今回、初めて液体ガスケットは塗らずに装着してみます。

ポンプユニットをタンクのボルト穴に位置を合わせて置きます。

取付ボルトを手で緩く締め込み
緩く締めているだけなので

まだ浮いてます。
ここからレンチで

半回転ずつ、均等になる様に締め込んでいきます。

半分ほど締め込みました。
それから順調に締め込んで、

装着完了。
ふぅ。

出来たぁぁ(喜)
ただ、ここから、動作確認があります。
ドキドキ
退避していた携行缶からガソリンを戻してみる。
・・・
・・・・
・・・・・
よし。
ガソリン漏れ無し。
Oリングだけで大丈夫でした。(笑)
ここで、初めて
今までガソリン漏れ防止の念の為に液体ガスケットを塗っていた事が
無駄だった事が判明しました。
それと同時に、
ハイテック製のカーボンガソリンタンクの精度の凄さに驚きました。
通常、社外品のカーボン製品も、FRP製品も、どれだけ頑張っても
多少の歪みとかズレが出るハズなのですが、
今更ながらに思い出してみると、
うちの916に装着されているハイテック製カーボン外装は
何の加工も無くすべての外装部品(カーボンタンク含む)が
純正品と同等の精度でピッタリと誤差なく装着出来たのですよね。
うーん。
恐るべし、ハイテック。
ガソリンの漏れが無い事も確認出来ましたので、

車体にガソリンタンクを搭載して
エンジンの始動テストです。
キュルルルル(セルモーターが回る音)
ウォォォン(エンジン掛かりました)
しかも、以前より始動性が若干、良くなった気がします。
フィルター辺りが何か目詰まりでもしていたのかな?
調子が良くなりましたので、メンテナンスして良かったです。
まだ、試走出来ていません(最近、休日の度に雨でした。(汗))ので、
試走が今から楽しみです。
あと、21周年リフレッシュ作業は「クラッチ周り」ですが、
まだ作業していませんので少々、お待ちくださいね。m(_ _)m ペコペコ
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DUCATI916 | 日記
Posted at
2020/01/30 13:23:19