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2022年10月16日 イイね!

ミッション組立て(5速の手前まで)

ミッション組立て(5速の手前まで)

今日も作業続行。まずはウォーミングアップ(?)として、SW20ミッションのレバーを外してみる。





油圧プレスとギヤプーラーを駆使して外してみたが、固着が酷くてなかなか手ごわかった。固着がなかったとしても、ピンが結構変形するまで打ち込まれてるので、整備書のようにピンポンチをハンマーで打ち込むだけでは取れる気がしない。MR2の人たちはオーバーホールするときどうしてんだろう??(あとでFF用のレバーと見比べてみたら、ピンが随分奥まで締め込まれていたので、ただのオーバートルクだったのかもしれん。)






そして、予想はしてたけど再利用は難しそうだ。まあSW20用は向きが違うから、使えたとしてもさらにバラした小物パーツしかFFには流用できないんだけど。





さて、今日の本命の作業は、デフ(CUSCO Type-RS)の周辺部品の組付け。





まずはデフの左右にベアリングを圧入する。左右のテーパーベアリングは微妙に違うので間違えないように注意。整備書に比較図が書いてあるけど分かりにくい…。リングギヤ側の方がローラーが大きいと言いたいのかな…。ポッキリ折れてたリングギヤ側がNACHIだったので、それも意識しつつ圧入。





逆側は、SW20のヘリカルデフから外したグレーのスピードメータードライブギヤをはめてから、KOYOのベアリングを圧入。当然だけど、古いベアリングのインナーレースを利用して、インナーレースだけに力がかかるようにしてプレス。プレス用のプレートセットが欲しくなってきたなぁ…。







そして、リングギヤ(ファイナルギヤ)をはめてボルト止めする。寸法がキツキツなので、整備書には「リングギヤを茹でて膨張させてからはめろ(意訳)」と書いてあるが、ここまでの作業の間日なたで温めておいたらスポッとハマった。ネジ穴の位置合わせもスムーズ。とりあえずボルトを一通り手で締めておく。







そして規定トルク(98.5 N・m)で本締めするんだが、なかなかうまく固定できなくて苦労した。最終的に、作業台で挟んで、ボルトの頭にソケットを被せてそれを回り止めとして引っ掛けつつ、さらにデフ全体が持ち上がらないように作業台のフレームから荷締めベルトで押さえ込んで、ようやくトルクが掛けられた。







対角線の順で締めるためにデフを回転させるのがまたメンドクサイ…。





次は、ミッションの各ケースの合わせ面の液体ガスケットの残骸を掃除。金属ヘラでゴシゴシしてやったら意外ときれいになった。ちなみに今回使うケースは、ストックしてあった(多分)2号機のケース。







そして、インプットシャフトのオイルシールを打ち換えて(ちょっと奥まで行き過ぎてしまった(汗))、デフのサイドベアリングのアウターを圧入する。





今回はデフのサイドベアリングのプレロードをちゃんと調整しようと思ったんだけど、結局シムが廃番で(なぜか2.40mmのやつだけ買えたけど)、手持ちのミッションから片っ端からシムを取り出してみたら、2.20mmが1枚と2.25mmが5枚という偏りっぷり…。orz





しょうがないので、2.25 & (2.20 or 2.25 or 2.40)の組み合わせで調整してみることにした。まずは2.25と2.20を挟んでベアリングのアウターレースを圧入。油圧プレスにイイ感じに乗っけるのが難しい…。(´・ω・`)







結局、反対側はハンマーでコツコツ叩き込んでやって完了。





(整備書的には、ここまでの間にドラシャを差し込むところのオイルシールも打ち込んでおくことになっているが、まだいろいろ作業するので、うっかりオイルシールを痛めないように後回しにした。)





そして、ケースをいったん閉じて、ドラシャを差し込んでやってその回転させるときの手ごたえをトルクレンチで計測(機械式LSDなので、LSDのイニシャルトルク以下なら片側回せばデフ本体も回るはず)。







と言いたいとこだけど、ウチのトルクレンチは5Nm~しか測れないので、目盛外まで緩めてやって雰囲気で計測(笑)。2.25 & 2.20だとちょっと弱い気がするので、ドラシャを差し込んでるとこの周りのボルト6本を外してサイドベアリングリテーナーを開けて、シムを2.25に交換してリテーナーを再び閉じて、再測定。





ふむ、確かにちょっと固くなった気がする。2.40でも試してみたい気もするが、キツすぎたらサイドベアリングをまた叩き込まないといけなくなるので、これで良しとする。結果、2.25 & 2.25で元の木阿弥…。(´・ω・`)





気を取り直して、ケースを再度オープン。





今度はインプットシャフト・アウトプットシャフトなどを組み込んでいく。インプットシャフト・アウトプットシャフトは一緒にケースに刺せばすぐ刺さるけど、問題はシフトフォーク。というか、リバースの玉っころ。





整備書だと、バラした状態のシフトフォークとシャフトをケースの上で順番に組み立てているが、シフトフォークはわざわざバラしてない。なので、インプットシャフト・アウトプットシャフトにシフトフォークも重ねた状態で、さらにリバースの玉っころが引っ込んでる状態をキープしたまま、ケース(とケースから生えてるリバースのシャフト)に差し込む!







あとは、リバースのフォークやギヤを組み付けて、液体ガスケットを塗ったケースを被せてボルト止め。リバースのシャフトの頭のボルト(リバースアイドラギヤシャフトボルト)を忘れずに締めて(アルミガスケットは新品に交換)、今日の作業はここまで。





Posted at 2022/10/16 22:27:03 | コメント(0) | トラックバック(0) | 車いじり | クルマ

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「@morly3 意外と何とかなりますよ(笑) ウチの玄関にも12tプレスありますし、某変態セリカ乗りはボルボで20tプレス持ち運んで来ますし(爆)」
何シテル?   06/29 23:33
カレン(ST206/3S-GE VVT-i)で夫婦でサーキット走行してます. 本家はこちら https://www.tapoblog.0t0.jp/ ...
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