今日1月26日(火)の日経産業新聞「自動車」欄の、「談話室」という小さなコーナーに北米デトロイトスリーの一角、GMの日本法人(GMアジア・パシフィック・ジャパン)の社長さんのインタビューがありました。
自分は、一昨年にキャデラックの現行CTSを08モデルに09モデル(右ハンドル)に試乗し、内外装ともにエッジもキャラも立ったデザインや、シートクーラーなど充実した装備はドイツ車同価格帯のメルセデスCクラスやアウディA4よりお得かも…と魅力を感じました。
もちろん新車じゃ買えませんが(笑)クロームギラギラなセダンは将来の中古車につばつけようかな…なんて。
がしかし、GMは昨年経営破綻し、再構築のさなか。
いつになったら決定か分かりませんが、日本で売られてるサーブとハマーは切り離される予定。
記事にも言及されてますが。
社長さん曰く「このままでは日本の販売店が成り立たない」と危機感が強いとのこと。
そして、まずはシボレーの小型車なども含め「販売車種」を広げたいとのこと。
また、90年代まではトヨタ自動車に身を置き、日本攻略の難しさは熟知しているとのこと。
うーん。自分はキャデラックのデザインは好きだし、シボレーのコルベットとカマロというスポーツクーペ(もしくはコンバーチブル)も好きです。金が湯水のようにあれば、コルベットコンバーチブル中古で買いたい。好きなブランドです。
が客観的に見て、GM傘下のブランドは日本市場で劇的に良くなるとは思えません。残念ですが。
理由は2つ。
1、とかく話題になる「シボレーの小型車」は、中身は韓国のGM傘下の大宇(デーウ)がメインで商品力に乏しく思える。アヴェオとコバルトがそうですかね。
名前が同じで、スズキが湖西工場で作ってるそれとは全く別物の「クルーズ」は、新たに欧米に出るみたい。
その新型クルーズの中身が大宇かオペルかは未確認ですが、期待できそうなのはその1車種のみ。
あとは、左ハンドルのSUVか、扱いやすいサイズでクライスラーPTクルーザーを作った人がGMで作ったという(ややこしい)、HHR。
いずれもニッチ。
更に大型SUVはたくさんありますが、日本市場では更にドが付くニッチ。
安定収益と利益につながるとは…思えないんですよね。
日本に正規は未導入で「ニューGM」に残った2つのブランド「ビュイック」と「GMC」も、前者はもはやオペルベースかデカいシボレーベースのバッジ替え。後者はまんま、シボレーSUVのバッジ替え。
商品力に乏しく思え、今からブランドを日本に立ち上げる体力もGM日本法人にはありますまい。
そして
2、ややこしい販売体制。
すなわち、ヤナセと三井物産。
特に、魅力的なキャラクターを備えながらバカデカイSUVを輸入する三井物産はニッチ層には魅力ではありますが、そもそも、日本という1つの市場に2つの販売ルートがあるのはリソースの重複でしょう。
ヤナセで、三井物産が輸入してるエスカレードやタホも買えますが、余計なコストが掛かってるに思えてなりません。
ということで、嫌いじゃないが先行き不透明な日本でのGM。
オペルもなくなり久しく。
中身はオペルのサターンも消滅。
オーストラリア車になりつつあったみたいなポンティアックも日本には無縁。
門外漢ながら、商品と販売体制という、「そもそも」の部分に課題山積に思えてしまいます。
日本の道路に合うサイズではCTSワゴンと新型SRXというキャデラックの2モデルが希望の星でしょうか。
しかしキャデラックブランドの年間販売台数は3桁止まりだったような…?
販売体制維持コストを賄うことすら厳しい気がします。
トヨタのディーラーの地場資本に切り売りするか、ヤナセに集約と思い切るくらいじゃないと、先行きは厳しいですかねぇ。
頑張れー!←凄い無責任(;^_^A
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Posted at
2010/01/27 00:10:06