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やまゆり園事件・植松死刑囚と獄中結婚の女性がイベント生出演!語られた植松氏の気になる近況とは
❚急きょ、植松死刑囚の妻がリアル生出演!
7月15日夜、阿佐ヶ谷ロフトで行われた『死刑囚と家族になるということ』(創出版)出版記念トークイベントに、やまゆり園事件・植松聖死刑囚と獄中結婚した翼さんが生出演し、約3時間、いろいろな議論が行われた。
ちなみにこの植松死刑囚との獄中結婚の詳しい経緯や翼さんの手記のほか、元オウム幹部や池田小事件・宅間守など、この10年ほどの大事件の死刑囚の獄中結婚の当事者手記やインタビューをまとめたのが新刊『死刑囚と家族になるということ』だ。詳しい内容は下記をご覧いただきたい。
https://www.tsukuru.co.jp/gekkan/2025/06/post-10.html
さて、植松翼さんは、周知のように先頃、ABEMAに初めて顔出し出演し、その動画は予想をはるかに超える大反響を巻き起こした。
今回は、画面を通してでなく本人と直接顔をあわせて話ができるという貴重な機会だった。ただ実は、翼さんは前日まで出演はしないと言っており、イベントの告知画面でそう伝えたため、直前にキャンセルしたお客もいた。ところが最終的に出演はあったわけで、その人たちに申し訳ないとの思いもあって、イベントの動画をアーカイブ視聴できるようにした。議論の中身はABEMAより充実したものなので、ぜひ観ていただきたい。もちろん元々予約していなかった人でも、翼さんの肉声や植松死刑囚の近況など視聴可能だ。
https://twitcasting.tv/asagayalofta/shopcart/380865
翼さんが一時、15日のイベントに出演しないことになった経緯は、下記の前回のヤフーニュースの記事に書いた。
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/3632081dd4edda263edf13cd8a18334e9158aab2
やまゆり園事件・植松死刑囚の結婚相手の動画が大反響!女性が心労でダウンし植松死刑囚が語った言葉とは
それなのに、どうして翼さんが急きょ出演になったかといえば、実は前日の14日夜、翼さんと渡辺一史さん、雨宮処凛さんと4人で飲み会を行った。その時点で翼さんの生出演はない予定だったため、登壇予定の2人が翼さんと面識もないままではイベントが成立しないと思ったからだ。しかし、そこでかなり踏み込んだ話ができたため、登壇することへの不安が払しょくされたようで、急きょ、翼さんはやはり出演することに話がまとまったのだった。
翼さんはABEMA出演の翌日から体調が悪化し、記憶障害などを発症、連日点滴を打つ生活となった。初対面の人たちと自分自身について話し、しかもいきなり先入観だけで「売名行為だ」などと乱暴に非難されたり、ネットでもそういうバッシングが起きるなど精神的ストレスが重なって、以前からの病気を発症したのだった。その結果、同じような体験はしたくない、15日のトークイベントもまた病気につながるのではと恐怖に駆られ、医師の指示もあって出演を辞退したのだった。しかし、14日に2人の登壇者と一緒に飲んで話をし、だいぶ安心したらしい。そもそも渡辺さんも雨宮さんも植松氏には未決時代に面会もしているし、特に渡辺さんは植松氏ともかなり踏み込んだ話をしてきた間柄だ。
ただそうはいっても、当日、会場に近づくにつれて恐怖が再燃する恐れもあるため、私が彼女の自宅アパートまで行き、一緒にタクシーで会場へ移動した。周囲のいろいろな気遣いも彼女を安心させたようだ。そうして、一度は中止となったイベントへの生出演が奇跡的に実現したのだった。
❚『死刑囚と家族になるということ』めぐり議論
15日夜に登壇したのは、植松翼さんのほか、『こんな夜更けにバナナかよ』の作者の渡辺一史さん、作家の雨宮処凛さん、やまゆり園元職員の西角純志さん、死刑囚と養子縁組した大倉ゆかりさん(オンライン出演)。全体の進行は私が務めた。実は会場には、オウム元幹部の土谷正実死刑囚と獄中結婚した女性など、『死刑囚と家族になるということ』に登場している関係者が何人か参加していた。
私が編集した同書には、翼さんのほかに元オウム幹部の新實智光氏と土谷正実氏の獄中結婚相手女性や、死刑囚と約10年間、養子縁組を続けた大倉ゆかりさん、池田小事件の宅間守氏、首都圏連続不審死事件の木嶋佳苗さん、寝屋川事件の山田浩二氏などの獄中結婚の話が当事者や関係者の手記やインタビューで詳しく書かれている。15日当日も植松死刑囚の話がメインだったが、他のケースについても取り上げた。
詳細は前述したアーカイブ動画を観ていただきたいが、そこで議論になった幾つかの問題をここで指摘しておきたい。例えば渡辺一史さんは、もともと障害者問題に詳しいので、その観点から、この間の植松死刑囚獄中結婚をめぐる反響について意見を述べた。
ただその話に入る前に、私がトークイベントの前半で話した、6月27日に死刑執行された座間殺人事件の白石隆浩死刑囚と植松死刑囚の執行をめぐる関わりについて書いておこう。
❚白石死刑囚の執行と植松死刑囚獄中結婚
この白石死刑囚の刑執行は、死刑問題に関わってきた人たちにとっては衝撃の出来事だった。その時点で死刑執行は3年近く行われておらず、死刑制度に反対する人たちの間ではそのことが大きな関心事になりつつあった。昨年の袴田事件の再審無罪など死刑再審問題への関心が高まり、再審法改正の動きなどを受けて、死刑執行がしにくい雰囲気になっていることは明らかだった。
今回、法務省は明らかに、その気運に対して、それでも死刑執行は粛々とやっていくという意思を敢えて示したのだと思う。
ただ、そこで気になるのは、白石氏の死刑が確定したのは2020年12月。ところが同じ2020年3月には、植松氏の死刑が既に確定していた。両人とも自ら控訴を取り下げて死刑を受け入れたことなど状況はよく似ている。この時点で約3年ぶりに死刑執行するからには、誰を処刑するのか、法務省でいろいろな検討がなされたことは間違いないのだが、白石死刑囚が検討の対象になったのであれば、同じ年に約3カ月早く死刑が確定した植松死刑囚についての検討がなされなかったとは考えにくい。
では死刑確定をめぐって同じような条件にあった2人のうち、なぜ今回、白石死刑囚が執行の対象となったのか。白石氏が控訴を取り下げ、死刑を受け入れる発言をしていたことは当然、考慮されたろうが、控訴取り下げ時点においては植松氏も死刑を受け入れるかのような発言も行っていた。ただ、その後の2人の対応は違っていた。
❚植松死刑囚の獄中結婚がこの時期だったことの影響は
植松氏が確定後、再審請求を起こしたことも考慮の対象にはなったろう。しかし、どうも私には、昨年秋以降の彼の獄中結婚をめぐる経緯も影響したのではないかという気がする。
死刑囚は法律的には確定から半年以内に執行とされており、それを前提として接見禁止によって外界との関わりを絶って、死を受け入れる心の準備に入ることを求められる。前述したように、仮に白石死刑囚と植松死刑囚がともに検討の対象になっていたとすれば、その時期に起きた獄中結婚の話は、法務省としては受け入れがたい事柄だったのではないだろうか。
獄中結婚が報じられているタイミングでの死刑執行というのは、想定外の反発も招きかねないし、昨年秋以降の獄中結婚をめぐる一連の経緯は、執行を検討するにあたってマイナス要因として働いたのではないだろうか。
そう考えると、昨年9月以降、今年2月まで、東京拘置所がこの獄中結婚に異様なほど反発した理由が理解できる。死刑が確定してからの年数や、本人が死を受け入れているかどうかなど、多くの要素を勘案して執行を決めていくという作業にとって、獄中結婚というのは、排除したい要素だったのではないだろうか。私はこれまでの様々な獄中結婚の事例を見聞きしてきて、今回の東京拘置所の、「妨害」といってよいような対応には驚くとともに、なぜそこまでという疑問を禁じ得なかった。
植松氏の結婚に激しく反対したのは直接的には東京拘置所だが、恐らく法務省上層部と協議しながら対応したのではないだろうか。そう考えると獄中結婚に東京拘置所が異様なほど反対したことが腑に落ちる。
昨年9月に、まず植松氏の署名をもらうために婚姻届の用紙を差し入れた時から、その用紙の差し入れ自体、認められず、1カ月棚ざらしになった。ようやく手続きできて役所で発行した結婚証明書を本人に差し入れようとした時も、不受理となった。結婚によって変更された戸籍謄本を差し入れたのも不受理となった。妨害を潜り抜けて結婚が成立したのは昨年12月だったが、それを拘置所が認めて接見許可を出したのは今年2月だった。どう考えてもこの一連の対応は異常としか言いようがない。
❚結婚を機に、植松死刑囚に「生への執着」が…
15日のトークイベントでは、植松死刑囚の近況についても翼さんからかなり詳しい報告がなされた。その当日も彼女は植松氏に接見していたし、接見には渡辺さんも同行した。もちろん翼さん以外は面会はできないので渡辺さんは待合室で待機したのだが、彼がその日、同行していることは話題になったし、その日、阿佐ヶ谷ロフトでトークイベントがあることも面会室で話題になった。私のほかに渡辺さん、雨宮さん、西角さんと登壇者が全員、植松氏と面識があるから、彼もどんな議論がなされるのか興味を持ったようだ。
そうした話を今回のトークイベントでは翼さんが詳しく話し、最近の植松氏の描いたイラストも紹介した。「俺が守る」のセリフには、死刑囚がどうやって、という突っ込みが入りそうだが、これを見てもそうだが、翼さんの話を聞いていると、結婚を機に植松死刑囚の中に「生への執着」が生まれているのが感じられる。死刑囚なのでそれはかなわないことなのだが、ここを出たいなどとも語っているという。
こうした植松氏の変化についても、いろいろな受け止め方があると思う。被害者感情からすればそれ自体が許されないことだろう。イベントの冒頭でも、渡辺さんから、被害者遺族からすれば結婚自体がとんでもないことだという意見が表明された。イベント会場で参加者が書いた感想には、愛する人ができたということは、いずれ死刑執行がなされる現実を考えれば、逆に大きな絶望を与えることになるというコメントもあった。
死刑囚が静かに死を受け入れることを望んでいる拘置所からすれば、死刑囚に「生への執着」が生じていることは、好ましくないことではあるだろう。
❚ヤフーニュースのコメントをめぐって議論
さて、それと別に15日夜、議論になったのは、この間のABEMA動画と私の前回のヤフーニュース記事についたたくさんのコメントをどう評価するかだ。ちなみに私の前回の記事は下記だ。
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/3632081dd4edda263edf13cd8a18334e9158aab2
やまゆり園事件・植松死刑囚の結婚相手の動画が大反響!女性が心労でダウンし植松死刑囚が語った言葉とは
その記事でABEMA動画についたコメントを引用紹介したが、その記事自体にも多くのコメントがついた。特に注目したのは、障害者の家族や、障害者施設で働いているなど、やまゆり園事件のある意味での関係者たちの生の意見だった。それがこんなにも多く書き込まれたというのは、驚きでもあるし、とても貴重なことだと思う。
ただ、そのコメントをめぐって、渡辺さんは2つの疑問を提起した。一つは、翼さんが植松死刑囚との結婚を考えるようになった背景と言える、彼女の15歳の時の性被害をめぐってだ。彼女は警察に被害届を出し、加害者を名指しで訴えたにもかかわらず、相手は逮捕もされなかった。この警察の対応のどこかに、相手が知的障害者だったからという事情が関わっているのではないか。翼さん自身もそういうニュアンスのことを述べているし、ABEMA動画のコメントでも多くの人がそういう見方をしていた。
しかし、長年障害者問題に関わってきた渡辺さんに言わせると、立件されなかった背景に、加害者が障害者だったことがあるのではと考えるのは明らかな間違いで、実際には証拠不十分といった理由ではないか、それを加害者が知的障害者ゆえと考えるのは、障害者への差別につながるというわけだ。
この意見は私も異存はないし、改めて渡辺さんがそれを指摘してくれたのは良いことだと思った。翼さんの獄中結婚が大きな反響を呼んだのは、彼女がそこに踏み切った背景に15歳の時の性被害があるという、もうひとつの驚きべき事情があったからだが、その彼女の屈折した動機をどう見るかというのは、差別の問題と隣り合わせのなかなか簡単でない問題だ。
❚障害者の家族や施設職員らの生々しい書き込み
そしてもうひとつ、渡辺さんが提起したのは、多くの障害者関係者のコメントで、現場はこんな大変な状況だと指摘することが、障害者というのは困った存在だという見方につながるのではないか。本当は施設の支援のあり方が問題なのに、問題が障害者にあるかのような誤った見方がなされかねないという指摘だ。
これについても渡辺さんの指摘はもっともだと思う。ただ私がトークイベントの場で敢えて異論を唱えたのは、コメントを書き込んでいる障害者施設関係者などは、そういうニュアンスで書いてはいないのではないか、ということだった。障害者支援の現場がこれほど大変だ、きれいごとでは片付かないという指摘は、だからあの事件はやむをえないと言っているわけではない。渡辺さんは議論をめぐる落とし穴を指摘したわけだが、私自身は、あのたくさんのコメントについての受け止め方は渡辺さんとは異なる、と意見を述べた。数多くのコメントについては前回の記事でも長々と引用したが、それらをどう受け止めるかという問題は、実はとても重要だ。
この辺はなかなか微妙で難しいところなので、ぜひ皆さんには、コメントの一つ一つを検討してほしい。障害者に関わる現場からこれほどたくさんの声が上がったのはとても貴重だし、これをきちんと議論に生かさねばならないと思う。
❚障害を持つ子どもを育てている母親から電話も
そういえばこれを書いている今日も、強度行動障害の子どもを育てている女性から電話をいただいた。ABEMAやヤフーニュースのたくさんのコメントを見て、自分が体験したことをぜひ知ってほしいと連絡してきたものだ。確かにそういう子どもを支援するのは大変だが、きちんと対応すれば子どもは必ず理解できる、これはいけないことだと叱るといったことを考えながらやることで、障害当事者も必ず理解するはずだ、と切々と自身の子育て体験を語ってくれた。私は、そういう当事者の声こそが大切なので、ぜひメールで詳しい話を送ってほしいとお願いした。
いただいたメールはヤフーニュースや『創』で取り上げて、議論に供したいと思う。この女性以外でも、大変な思いをしている障害者家族や支援者はぜひ体験に基づく声を送ってほしい。メールアドレスは下記だ。
mail@tsukuru.co.jp
さて、15日の阿佐ヶ谷ロフトの議論については、もっと紹介したい論点が幾つかあるが、長くなるのでこの辺にしておこう。
先の白石死刑囚の執行については、死刑問題に長らく取り組んできた「フォーラム90」が、7月25日(金)18時から文京区民センター2Aで集会を開く。私も集会に足を運ぶし、ぜひ多くの人に参加を呼び掛けたい。詳細は下記を見てほしい。元々は、死刑執行ゼロが続いたことの意味を考える集会として設定されていたものだが、急きょ、それが破られたことに抗議する集会となった。
http://forum90.jp/event/archives/68
死刑をめぐる問題はとても重たい。冒頭に書いた新刊『死刑囚と家族になるということ』を一人でも多くの人に読んで、一緒に考え議論していただきたい。
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長々長々長々とーっ、もっと短く纏められんの?ったく。しかも何言っとるか皆目だし。
で、『何で死刑囚が結婚出来るの?』と。再審を受け付けない・本人も請求する気は無いほんと確定した奴、だから俗世間ての?のあれやこれやは出来ちゃかんのに。世間へ戻れない確定なのに。
つうかさ、家族以外は会えないんじゃなかったっけ?んじゃどうやって手紙のやり取りをしたのさと。お互いの意思を確認せなかんが。書簡?類も家族以外駄目なんだよね?
そもそも何で死刑囚と結婚したい(がる)のか。古今東西一定数居るみたいだけど、多分そう言うのは何とかってビョーキ名が付いてるだろうけど、私からしたら脳のまた精神の構造とかでなく『単に暇人』と。自分の人生が忙しけりゃ余計な事考えている暇無い筈。
つうかさ、其れがヒダリだと言う事が分からん?、植松死刑囚と結婚しましたー、其れがどれだけ遺族の心を刺激するか。重度だと流石に結婚は出来ないだろうけどそうじゃなくても世の色んな事を知ったり挑戦したり出来た筈、なのに自分は死刑囚と結婚しました〜と世間に報告して。何で黙っとれんの?、一時期其れを報告したばかりに叩かれ精神的に病んだとからしいけど、だから何だよと。自分で背負い込んだ事だろ。もうさ、自分が植松死刑囚と結婚した事、其れを世間に報告した事、全く悪い事とは思ってないでしょ。だからヒダリだってんだよ、ヒダリは世間一般の人々の心をグイグイ踏み躙るの大好きだもんね。
白石死刑囚と植松死刑囚のタイミングの違い云々を長々と言っているけど、そんなんどうだって(どっちでも)いいじゃん。吊るされる順番そんなに気になる?、どのみち植松死刑囚も吊るされる、結婚さしといて其れに浸り始めた頃はいアンタの番よと宣誓したりゃええ。お上も其れを狙ってたりして。
何で再開されたか?、世間が望んでいるからだよ。実際に殺された遺族やもし自分の身内がと考えた世間の人々が許しておけないからだよ。以前から何度も言っている様に『許す許さんは遺族が判断する事、外野には其れは一切無い』と。許してあげたら?すらもいかんっ。
つうかさ、フォーラムを開くぞーっ是非集まれーっ、とか言っときながら今時http、S無し、流石ヒダリ様(笑)。
みんカラに注意されちったいテヘ。
お前も長えじゃねえかって?私はいいんだよ、分かり易いだろう?