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歌詞炎上「母親に我慢強いる」 作詞ののぶみさんは「喜び、誇り描いた」
NHK「おかあさんといっしょ」で「うたのおにいさん」を務めていた横山だいすけさんが歌う新曲「あたしおかあさんだから」の歌詞が、インターネット上で炎上している。子育てする母親の気持ちをつづったものだが、「母親に我慢や自己犠牲を一方的に強いている」などと批判が上がる。作詞を手がけた絵本作家の「のぶみ」さんは7日、毎日新聞の取材に「あるべき母親像を押しつけたつもりはまったくない」と語った。
「おかあさんだから」計14回
歌詞は、母親になる前となった後の様子が対比されている。
母親になる前は、
<ヒールはいて ネイルして 立派に働けるって 強がってた>
<好きな事して 好きなもの買って 考えるのは自分の事ばかり>
という具合だった。これに対し、母親になった後は
<あたし おかあさんだから 眠いまま朝5時に起きるの あたし おかあさんだから 大好きなおかずあげるの あたし おかあさんだから あたしよりあなたの事ばかり>
と子供に献身的に尽くす。
歌詞の中で<あたし おかあさんだから>というフレーズが計14回繰り返され、最後は<「あたしおかあさんになれてよかった だってあなたにあえたから>で結ばれる。
新曲は2日、ネット動画配信サービスHuluの番組「だい!だい!だいすけおにいさん!!」で披露された。のぶみさんによると曲は番組制作サイドから依頼されたという。2日夜、自身のツイッターで「初めて今日放送されたの聞いたら感動した。たくさんのママに聞いて欲しい」とコメントし、新曲への自信を見せていた。
紋切り型の母親像への反発?
ところが、新曲披露の場が有料サイトだったこともあり、歌の動画ではなく書き起こされた歌詞がネット上で拡散し、批判が上がった。内容を見ると、母親だけに我慢や自己犠牲を強いるメッセージと受け止めた人が多かったようだ。
<「母親になったのだから自らを投げ打つのが当然で、幸せなのだ」って呪いのメッセージひどすぎる>
<おかあさんだから、おかあさんだからと自分に言い聞かせ自分を殺し、子供に対して相当恩着せがましい恐ろしい呪いの歌だね>
また、子供の気持ちを察して<歌をきいた子供が「おかあさんは自分のせいでいろいろ我慢してるかも」って思うかもしれないのが辛いのです>という声も。<おかあさんにも多種多様あるだろうにさぁ。おかあさん、おかあさんって連呼しすぎ。おかあさんて言葉で一括りにしないで欲しい>など、ステレオタイプの母親像への反発から「私は違う」と表明する動きが広がった。
さらには、母親一人で子育ての負担を抱える「ワンオペ」育児を賛美している、子のいない女性を軽視している、という声もあった。
ユニークな替え歌続々と
しかし、ネット上で盛り上がっているのは批判だけではない。「#あたしおかあさんだけど」「#おれおとうさんだから」とハッシュタグ(検索の目印)が生まれ、替え歌も次々登場し、「大喜利」状態となっている。
「#おかあさんだけど」では、例えばこうだ。
<ピアスも開けるし髪も染めるし寝坊もする。LIVEも行くし欲しいものも買う>
<(子どもと)お菓子も本気で取り合うわ>
<料理はお総菜で手抜きするの>
<苦手な裁縫を夫にお願いするよ>
「これもある種、母親の育児のリアル」だとして盛り上がっている。
また「#おれおとうさんだから」ではこうだ。
<おとうさんだから、子どもが熱出してたので、本日は会社休みました>
<おとうさんだけど、自分の唐揚げは自分のもの。子供のおもちゃも自分のおもちゃも買うの>
さらには「あたし○○だから」と自分自身の悲哀をつぶやく投稿も増殖中だ。ヤマハバイクの公式ツイッターは6日、<あたし中の人だから 寒くてもバイク通勤するの>で始まる歌詞を投稿。シャープやカシオ計算機の公式ツイッターの「#あたし中の人だから」という投稿も好評だ。「オタクだから」「サポーターだから」などもあり、それぞれの「あるある」を共有し楽しむ投稿が、育児を超えて広がっている。
母親になって知る世界描いた
作詞を担当したのぶみさんは、人気を博した絵本「ママがおばけになっちゃった!」の作者で、自身も父親だ。騒動を受けて、5日にフェイスブックで「これは、元々、ママおつかれさまの応援歌なんだ。泣いてる人もたくさんいた」と反論。「この歌がそんなにダメなのか自分で聞いてみて欲しい」と訴えた(投稿はその後削除)。
騒動をどう受け止めているのか。のぶみさんは、毎日新聞の取材に「炎上や批判、賛否両論はあっていい」と語る。作詞にあたっては何人かの母親たちに取材したという。
自己犠牲を美化しているとの批判に、こう反論する。「取材では、育児の苦労ではなくお母さんになって新しく体験できたことを聞きました。以前は興味もなかった『ドクターイエロー』という新幹線の名前を覚えた、という声もありました。我慢や自己犠牲ではなく、子供を通して新しく知った世界や体験への喜びや誇りを描いた歌。だから『おしゃれもするわ』では意味がありません」
歌詞のパロディーの広がりについては「いろんなお母さんがいていい。子供がいてもヒールを履いてネイルを楽しむ人もいる。それは素晴らしいこと」と歓迎する。
母親の義務を強調していると受け止める声が多いが、メロディーに乗せて横山だいすけさんが高らかに歌い上げると、歌の印象は変わってくる。のぶみさんは「ネットで歌詞だけが拡散されてしまったのは残念。今でもそんなに悪い作品だとは思っていないし、ぜひ歌として聴いてほしかった。商品化が自粛されるような流れになることだけはやめてほしい」と何度も強調した。のぶみさんによると、歌は聴くことができない状態になっているという。
リアルの単純な肯定は炎上
男女の役割分担を巡る炎上に詳しいジャーナリストの治部(じぶ)れんげさんは「これまでにも育児のリアルを描き、母親を応援しようとして炎上したケースはあり、今回も同じ構図です。現実をどこからどこまで、どういうアングル(角度)で切り取るのか。その切り取り方が問われる時代なのに、炎上しているケースでは、切り取ったリアルを単純に提示し、肯定してしまっている」と指摘。「ポイントは、育児のリアルを『それが本来のあり方なのか?』と問う視点。作り手にその視点がないことが問題です」
一方、ツイッターで替え歌が広がる状況については「いろんな立場の人が参加し、議論が深まっている。父親とは、母親とは、ということを考えるきっかけになったという意味では、いい炎上事例なのではないか」と評価する。
のぶみさんがフェイスブックなどでコメントを発表していることについても「批判があるとすぐに『誤解を与えた』と撤回するのではなく、作り手と受け手でコミュニケーションが成立している」と話す。「今回の歌詞も、僕もおとうさんだから……と続きを作っていれば、批判されなかったのではないでしょうか」
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母親とはこういうものと言う固定概念を押し付けるなと言いたいの?
ならオマエ等はそう思ってりゃいいだろ。なんでそんなに叩きたがる。
あたしはおかあさん、そう自身に思わせるのもその人の考え方だろ。
なにより、子供に尽くす自分は我慢、ととるその根性。
作詞者はそう思って書いたと何処にある?、オマエ等の思い込みだろ。
子供の事を一途に思う母親像、それじゃいかんのか?
ここまで噛み付いてる奴等はママと言う言葉を使いたがる穴共だろ。
何がママだ。スタイリッシュでイケてる女、でも子育ても同様よ、
みたいな奴等だろ。勝手にカッコつけてろよ。別にお前等の事なんか
否定しとらんだろ。
つうか子供の為に自分を曲げる事の何がいかん。お前等はお前等、
他の人は他の人。
大体この歌を聞いて母親とはそうあるべきなんだと信じ込んじゃう
母親なんて居るかぁ?、そう、余計な大危惧だよ。
そしてお前等こそ押し付けだろが。それも一つの母親像と何故思えん。
>お母さんになって新しく体験できたこと
それこそがお母さんになれた醍醐味の一つ。大人とは違う感性を通して
見た考えた事は斬新な筈。言わば世界が広がったみたいな。
お前等みたいな絶対生活臭なんて出させないわな見た目だけママw
なんぞには分からんだろうなあ。
つうかヤマハ、シャープ、カシオと言った有名メーカーまで調子に
乗るなんて。