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「6人の命奪った結果は極めて重大」被告に懲役7年判決 宇都宮地裁
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栃木県鹿沼市で4月、登校中の児童の列にクレーン車が突っ込み男女6人が死亡した事故で、自動車運転過失致死罪に問われた日光市大沢町、元運転手、柴田将人被告(26)の判決公判が19日、宇都宮地裁で開かれ、佐藤正信裁判長は「過失は極めて悪質で、重大」として、求刑通り懲役7年を言い渡した。
佐藤裁判長は、柴田被告が事故当日の朝、持病のてんかんの発作が起きる危険性を認識していたことに触れ「(クレーン車を)運転したことは常識からはずれた安易かつ軽率な判断で厳しく非難されるべきだ」と指摘。さらに「6人の命を奪った結果は極めて重大で、遺族感情が厳しいのも当然である」と述べた。
判決などによると、柴田被告は4月18日朝、持病のてんかんにより医師から運転しないように指導されていたにもかかわらず、クレーン車を運転。鹿沼市樅山町の国道を走行中に発作を起こして意識を失い、登校中の市立北押原小の児童6人をはねて死亡させた。
検察側は論告で「結果は過去に類を見ないほど重大で、現行法では評価し尽くせるものではない」として同罪の最高刑である懲役7年を求刑。これに対し、弁護側は「運転に固執したのは持病に起因する劣等感、疎外感を克服するためだった」などと訴え、情状酌量を求めていた。
判決後、柴田被告の弁護人は「本人も納得している。刑に服するつもりだ」と述べ、控訴はしない方針を明らかにした。
--引用終わり--
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法改正、目標に生きる 6家族 (上)
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事故で長男の大芽君(当時9)を失った伊原高弘さん(40)は今も悔しさを忘れない。
事故から約20日後の5月9日、クレーン車の元運転手に対する罪名が家族に伝えられた。「自動車運転過失致死罪で起訴しました」。6人の命を奪った大事故にもかかわらず、最高刑でも懲役7年の罪だ。
「なぜ危険運転致死傷罪にならないのですか」。最高刑が懲役20年になる同罪で起訴してほしいと訴えたが、同罪は適用範囲を飲酒運転などに限定していた。「条文がない。書いてないものは裁けないのです」。担当する宇都宮地検の検察官はそう語ったという。
それから約1カ月、家族らは手分けをして複数の弁護士の元を訪ねては、危険運転致死傷罪に該当しないのかどうかを聞いて回った。しかし、どの弁護士も難しいと答えた。
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そうであるならば自分たちが法律を変えよう――。夏ごろから月に2、3回は集まり、時には弁護士も交えて話し合った。「僕たちを最後の被害者にするためにはどうすべきかを議論した」と伊原さんは振り返る。
「6人の命が失われて1件の事故としか扱われないのか」(星野清美さん)、「本人が故意に運転したと認めているのだから故意犯では」(下妻信市・陽子さん)、「運転免許証の不法取得に罰則がないのがおかしい」(関口博子・伯父の安彦さん)、「悪質な運転には、刑罰に被害者人数も反映できないのか」(熊野正則・晃子さん)。
多くの意見を交わした末に「危険運転致死傷罪の適用範囲が限定的なのが問題」との結論にたどり着いた。そして、法改正を求める内容の骨格が決まった。
てんかんを自己申告せずに免許を取得し、死傷事故を起こした運転手には危険運転致死傷罪を適用することと、運転免許の不正取得ができない制度の構築――。
家族たちの思いは、被害者も加害者も生まない社会を作ることだ。伊原さんは「元運転手の家族や親類など恨まなくていい人を、私たちは恨まなくてはいけなくなった。それが本当につらいです」と涙ながらに打ち明ける。
法改正の実現には何年かかるかわからない。しかし、次男の卓馬君(当時11)を失った大森早折さん(36)は、「私たちは今、法改正を目標に生きている。わが子にしてあげられるのはそれだけだから」と言い切った。
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危険運転致死傷罪が創設されたのも、ひとりの遺族の思いがはじまりだった。2000年に大学生の息子(当時19)を交通事故で亡くした神奈川県座間市の造形作家鈴木共子さん(62)だ。
早稲田大に入学したばかりの4月、無免許で飲酒運転の男が運転する車にはねられて命を奪われた。しかし男が受けた判決は懲役5年6カ月。「法律の中に命の重みが反映されていない」と、刑の軽さに怒りの気持ちが芽生えた。
仲間と一緒に悪質な交通事故の厳罰化を求める署名活動を始めた。通行人から「自分がいつ加害者になるかわからないし、厳罰化は困る」と断られたこともあったが、約37万5千人分の署名は国を動かした。
鈴木さんは、伊原さんら家族の取り組みに励ましを送る。「亡くなった子のため、未来の子どもたちのためにできることを、精いっぱいやってほしい」
■遺族の署名活動
23日午前9時~午後3時、鹿沼市樅山町の「ヤオハン 樅山店」。24日午前9時~午後3時、同市睦町の「ビバホーム 鹿沼店」。署名用紙は今後、家族会のホームページ(http://kirinsan.blog.ocn.ne.jp/blog/)でもダウンロードできる予定だ。
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鹿沼市で4月、児童6人が死亡したクレーン車事故は、19日に自動車運転過失致死罪に問われた元運転手に判決が言い渡される。惨事から8カ月。犠牲を無駄にしたくないと、事故に向き合う人たちがそれぞれの思いで立ち上がろうとしている。
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何の為の危険運転致死傷罪だ。んじゃなにかい、車を運転する上での危険行為は飲酒だけなんかい。
結局検察だってババ引きたくなかっただけだろが。物は言い様だわなー。
「テメエ等何の為に存在しとんだっ。無実の人を訴えてるヒマがあんなら偶には冒険してみんかいっ」。
法がそうなってるから、じゃなーいっ。
月並みだがコイツと法に殺されたと言っていい。危険運転致死傷罪が文字通り危険な運転全てに適用されるなら正義は行われたといっていいだろう、だが「法でそうなってないので」とにべもない、法がしっかりしていれば少なくとも危険運転致死傷にとえた筈だ(本来は死罪なんだが・・)。
検察が過失と起訴っても裁判官がそれ以上の罪で裁けないのか?、なに?越権行為?、んじゃなにかい、裁判官は言われたことについてそれ以上考えちゃかんつうのか?
検察の言う事が仕方ない事だとしたら、運転での過失以外に嘘・騙しでもっと追及出来んかったのか?
隠して(=嘘をついて)取得した運転したが原因だろが。単に轢いちゃったで済むのか。
けっ。相変わらずだのぉ。「過失は極めて悪質で、重大」とか踏ん反り返りながら言う割にはたった七年。
まあ仕方ないのか。検察が過失できたんだからな。これでも精一杯やった(満額回答)とこなんだろうな。裁判官を責めちゃ悪いか・・・。
控訴しない方針ねぇ・・。フッ。七年ならいいと思ったか?あ?、イイ子でいれば七年も居らずに済むとでも思ったか?あ?、ふざけんなっ。
謝罪すれば、反省すればそれで済むとでも思ってやがんのかーっ(怒。
テメエッ、何人その手にかけたと思ってやがんでぃっ。
僅か数年でも満足いかず足掻くクソも腹立たしいが、コイツみたいに七年くらいならと思ってる(だろな多分)奴も腹立たしいっ(怒。
といって検察が控訴したところで危険運転に鞍替えするわけないしな・・・。
裁判官を悪く言うのもなんなので。
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最高刑にも遺族の心晴れず 廷内に響くすすり泣き 裁判長も涙ながらに…
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法廷はあらためて深い悲しみに沈んだ。6人もの小学生が犠牲になったクレーン車事故判決。19日、自動車運転過失致死罪に問われた柴田将人被告(26)に宇都宮地裁裁判長が法定刑の上限である懲役7年を言い渡したが、遺族らのすすり泣きがやむことはなかった。
被害者参加制度で検察官席の後ろに座った死亡児童の両親ら10人や、傍聴席で遺影を抱えた関係者らは、白いシャツに黒いスーツ姿で証言台に立った柴田被告に厳しい視線を向けた。
主文が述べられた瞬間、ある父親は何度かうなずき、母親の一人はハンカチで目を覆った。
最後に、裁判長が亡くなった6児童の名前を声を震わせながら一人一人読み上げ「ご冥福を心よりお祈り申し上げます」と涙ながらに遺族らに語り掛けた。
一方、柴田被告は終始目を伏せ、判決文が朗読される間も、時折小さくうなずくだけだった。
--引用終わり--
まあ裁判官としては精一杯やった方なんだろうな・・・。(地裁にもイイ奴いるんだな・・。)
クドいけどさあ、運転過失以外になにか問えないのか?、それって結果だろが、それに至る嘘欺瞞詐欺が無ければ起きなかった筈だ、なんかバイザブックってやつだなー今回の検察はー。
飲まずに運転したらどうなるか、自明じゃん、なのに実行した、十分危険運転に値すると思うんだがなー。
Posted at 2011/12/19 23:22:13 | |
獄門台送り | 日記