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“幻のメロン”「クールボジャ」最後の収穫 震災乗り越え栽培も“高齢化”に勝てず 「生きる糧と心の支え」だった
特集は、宮城県でもごく一部の地域でしか栽培されていない幻のメロン「クールボジャ」についてです。震災後、岩沼の生産者たちにとってメロン作りは心の支えでした。しかし、生産者は高齢化にあらがえず今年限りで生産をやめることを決めました。収穫最後の日を見つめました。
■幻のメロン「クールボジャ」とは
6月30日、岩沼市。
この日を特別な思いで迎えた人たちがいます。相野釜ハウス園芸組合のメンバー。70歳から85歳までの7人です。
収穫しているのは「クールボジャ」。栽培の難しさから、幻のメロンと言われています。
組合のメンバー 沼田さん:
「メロンは自慢。長年、経験で作ってきた」
メンバーの女性:
「立派なメロンね。綺麗なメロンです。(ここまで来るのに50年かかったんだで)50年ね、あれから50年」
■メロン生産者に高齢化の問題が・・・
メロン作りに後継者はいません。
相野釜ハウス園芸組合 宍戸繁組合長:
「今日で終わり。最後。だから、注文受けた方々、全部、ほぼ回るな。そりゃ、淋しい気持ちありますよね間違いなく。ただ、寄る年波には勝てないからね」
メロンの生産は今年限り。メンバーにとって苦渋の決断でした。
組合のメンバー 沼田さん:
「いろんな人に助けてもらって、メロン作りが安心してできる」
メンバーの女性:「みんなのお陰だね。(最後なんですもんね)そうです。最後ですね。(手塩にかけて育てた?)そうですね」
クールボジャの生産は1970年代に始まりました。甘味が強く全国にファンを持つ岩沼の誇りでした。
■震災被害を乗り越えて
しかし、2011年3月。東日本大震災の津波で相野釜地区は甚大な被害を受けました。
組合のメンバー 沼田さん:
「うち流されているから。全員。全員、きれいに流されてるの。綺麗にっていうのはおかしいけども」
相野釜ハウス園芸組合 宍戸繁組合長:
「みんな砂だけだよ。うん、きれいなもんだ。砂浜と同じだ」
震災後、栽培場所を内陸に移し再スタートを切りました。
沼田さん:
「最初の年なんて、塩かぶった土地だから、なかなか根付かなくて。水、友達からもらってきてかけたりね。それ乗り越えて、ようやく完成したメロンを作ったんだけど、いよいよ終わりだから。お陰さんで、生きる糧と心の支えになったから、よかったんでね。やっぱり、津波のこと一時的にでもね、忘れられてんだもん。いいんじゃない」
メンバーの女性:
「よくここまできたね。えらかったなと」
■全国のファンへ感謝をこめて、最後の収穫・・・
厳しい道のりを支えてきたのは、全国各地のファンでした。
相野釜ハウス園芸組合 宍戸繁組合長:
「部屋中匂って、とてもいい香りです。どうもありがとうって、電話よこした。皆さんのお力添えによって、今日までやってこれたんじゃないかな」
最後まで丁寧に…。思いを込めて、メロンの箱詰めです。
メンバーの女性:「感謝、感謝。皆さんに感謝ですよ」
震災から11年。岩沼のクールボジャの生産は惜しまれつつその幕をおろしました。
生産組合はここまで培ってきた技術や知識を何とか継承したいとして、栽培を引き継げる団体などを探しているとのことでした。幻の味が引き継がれることを願っています。
(東北放送)
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「幻のメロン」クールボジャ今年限り 岩沼の生産組合、高齢化で生産断念
甘みが強く、メロン特有のえぐみが少ないクールボジャは愛知県で開発された品種。栽培の難しさから今では岩沼、名取両市の一部だけで生産されている。
惜しむ声相次ぐ
ハウス19棟で栽培してきたが、今年はうち7棟を解体した。仲間の高齢化もあってメロン生産を最後にする。買い求めるファンからは「手伝いに行くからぜひ続けてほしい」と惜しむ声が相次いでいる。
副組合長の市議沼田健一さん(72)は「メロンに糖度を乗せるため高度な栽培技術が求められたが、ほぼ完成形にたどりついた」と感慨深げに語る。
「培った技術や施設がもったいないという思いはある」という宍戸さんは、地元の農業法人に生産継承を提案しているという。
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> 生産組合はここまで培ってきた技術や知識を何とか継承したいとして、栽培を引き継げる団体などを探しているとのことでした
> 地元の農業法人に生産継承を提案しているという
ここだよ、もうヒトモドキ共に知られているだろう、アイツ等蠅と同じだからな、絶対接触してくるぞ。任せるなら絶対「地元の」団体のみに。でも団体員や関係者の背後をよーく精査してからね。
愛知で生まれたのならまた愛知県に戻せんかな。愛知県で開発されたのなら土質も同じなんじゃないかなぁ。愛知県の特産物が一つ増えるぞ?と関係者の尻叩くとかさ。えぐ味少ないって旨そうじゃん。
但し手を挙げた奴(等)の背後関係よーく精査してからね。アイツ等に知られたら種としてもうお仕舞いも当然だかんな。
知られただけで?、いやいやいや知ったが最後どんな手を使ってでも手に入れるに決まっている。ヒトモドキの分際で美味しいもの好きって分を弁えろってんだ。
種から育てるかもしれんだろって?、西瓜やってみて分かったけど実生だと中々上手くいかないみたいで。葉っぱがちっとも大きくならんのだわ。実も未だに親指の先よりちょっと大きくなったところで止まっているし。だからメロンもそうなんかなぁって。
でもヒトモドキのくせに試行錯誤するかも……。いや有り得んか。
しかし。旨いもんが無くなるってのはなんだろう、人類の叡智?遺産?として非常に、いや生きる目的がってやつかな。
衣食住の衣なんて着られれば何でもいいんだし住なんて夜露を凌げればそれでいいんだし、でも食を疎かにするなんて生きている価値が。もっと言うと旨いもんが食えんなんて何で生きているのかってやつでゲスよ。いや身体的に食べられない人を馬鹿にしている訳ではなくそこんとこは。
Posted at 2022/07/29 15:30:49 | |
タベモノネタ | 日記