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青葉被告「京アニはパクった時に何か考えたのか」と語気強める…現在の心境は「意外にも悩む」
❚[京アニ裁判 第7~11回公判]
36人が犠牲になった2019年の京都アニメーション放火殺人事件で殺人罪などに問われた青葉真司被告(45)の裁判員裁判は京都地裁で第11回まで開かれた。第7回以降は被害者参加制度を利用した遺族や裁判員らによる被告人質問があり、青葉被告が京アニへの一方的な恨みや不満を隠そうとせず、気色ばむ場面もあった。後悔の念を口にするなど揺れる思いも語っている。
青葉被告が最もいらだった様子を見せたのは第8回公判(9月20日)。それまでの公判で「(放火する直前には)良心の 呵責かしゃく があった」と述べた真意について遺族の代理人弁護士から問われた時だった。
「これだけのことをするのだから、それなりの人が死ぬであろうという、あれです」と説明。弁護士から「被害者の立場を考えなかったのか」と聞かれると、青葉被告は「逆にお聞きしますが、京アニはパクった時に何か考えたのか」と、自作の小説を京アニ側に盗用されたとの主張を持ち出して、語気を強めた。
青葉被告による<逆質問>に対し、増田啓祐裁判長から「あなたは質問する立場にない」と制止されたが収まらない。言葉を遮るように「京アニは被害者の立場だけを述べて、良心の呵責はないのか」とまくし立てた。
発言の趣旨について、改めて別の遺族の代理人弁護士から聞かれると、「京アニは、私にしてきたことは不問にし、私に刑を科そうとしている」と述べた。
❚「闇の人物」被告に裁判員問う
公判で検察側は、京アニ大賞に応募した小説が落選し、アイデアを盗用されたと思い込んで筋違いの恨みによる犯行に及んだと主張。不満をため込んで攻撃に転じやすい青葉被告の人格が表れた犯行で、妄想に支配されてはいなかったとする。
弁護側は「被告は落選し、盗用されたのは、闇の人物と京アニが一体となって嫌がらせをしたためだと考えた。被告にとって起こすしかない事件だった」と反論し、被告の刑事責任能力の有無や程度を争っている。
裁判員や裁判官による初めての被告人質問が行われた第9回公判(同25日)では、「闇の人物」に関する質問も出された。
青葉被告は「闇の人物」を「ナンバー2」とも呼んで、現在勾留されている大阪拘置所にも現れたと説明している。裁判員から「なぜ、現れたことがわかったのか」と聞かれ、「周りの反応。裏社会ではかなり有名だから」と述べた。
一方、裁判官からナンバー2は1人かと聞かれると、10秒ほど沈黙した後、「そこまでは考えたことがない。どういう人で何者なのかは分からない」とも述べた。
事件を起こしたことを悔やむような発言もあった。裁判員や裁判官から現在の心境を問われ、青葉被告は「やはり、やりすぎではなかったかと思う」「やってやったという感情が生まれると思っていたが、意外にも悩むことが結構ある」と神妙な表情で語った。
❚ 防火対策「不備なし」 消防職員証言
証人尋問が行われた第11回公判(10月2日)では、現場の京アニ第1スタジオの構造や防火対策に関する質問も相次いだ。
鉄筋コンクリート3階建ての第1スタジオには、3階まで続く吹き抜けのらせん階段が中央に設けられていた。火元に近いらせん階段が火や煙の回りを早めたとされ、弁護側は公判で、こうした建物の構造が被害の拡大に影響を与えた可能性もあると訴えている。
証人出廷した京都市消防局の職員は事件前の査察の結果を基に、第1スタジオには消火器や非常警報設備が正しく設置されており、消防法や建築基準法上の不備はなかったと証言。らせん階段については「煙は縦に広がる方が速く、影響がないとは言えないと思う」と話した。
京アニの八田英明社長も証人出廷し、らせん階段の設置目的を「アニメを作る上でコミュニケーションは大切。各階が同じ雰囲気になるようにした」と説明し、「危険性は認識していなかった」と述べた。
❚ 量刑関わる質問 弁護側問題視
今回の裁判は、予備日を含めて32回の日程が予定されている。長期に及ぶため〈1〉(経緯、動機)被告が何をしたのか〈2〉(刑事責任能力)被告に責任を問えるのか〈3〉(量刑)責任を問える場合は刑をどうするのか――の三つに分けている。
〈1〉と〈2〉を踏まえた11月6日の「中間論告」「中間弁論」に基づき、裁判員や裁判官が11月下旬まで非公開の「中間評議」を開き、責任能力の有無や程度について結論を出す。この結論は判決まで明らかにされないが、有罪か無罪の判断や〈3〉の量刑に大きく影響する。
第9回公判では、裁判員や裁判官、検察官の被告人質問の中で責任能力があることを前提とし、〈3〉の量刑に関する質問が繰り返されているとして、弁護側が審理計画に沿った進行を求める場面があった。
弁護側が問題視した質問は、青葉被告が「今はやりすぎたと思う」と述べた現在の心境を問うもの。弁護側は「質問には質問者の意見が入ることがある」と懸念を示し、「鑑定医の証人尋問も終わっていない。難しいが、(量刑に関わる質問は)刑事責任の有無が判断されてからにしてほしい」と強調した。
また、青葉被告の逆質問についても、「無礼をした」とした上で、〈1〉〈2〉の判断には関係ないと付け加えた。
こうした意見に対し、検察官は、「全ての質問に対する被告の供述は判断に必要な証拠だ」と述べた。
❚ 被告人質問など主なやりとり
第7~11回公判で行われた被告人質問と証人尋問の主なやりとりは以下の通り。
▼被告人質問
――(被害者の夫)被害者に家族、子どもがいたことは知っていましたか。
被告「申し訳ございませんが、そこまで考えていなかったと思います」
――(被害者代理人)京アニに憤りがあったか。
被告「憤りはございます」
――(裁判員)事件を起こした時、火を付けて「やってやった」という気持ちか、「付けてしまった」という気持ちか。
被告「ある意味やけくそでないとできない。一言で言うと、やけくそという気持ちになります」
――(裁判員)現在は京アニについてどう考えているのか。
被告「やはり、やりすぎではなかったかと思っています。作品がいくら 盗と られたからといって、人の命を奪うほどなのかと考え、悩むことは多くなりました」
――(裁判官)被害者遺族の質問で思ったことはあるか。
被告「人がこの世から消えるってこういうことなんだと思います」
▼証人尋問・八田英明京アニ社長
――(検察官)火事と聞いて第1スタジオに。どうしたか。
八田社長「見ているしかなかったです。『何でみんな出て来ないんだ』と思いました。時間がたつに従って、1人ずつご遺体が搬出されました」
――(検察官)被害に遭った社員は。
八田社長「重要なセクションを担う、将来に夢を持つ人ばかりでした。本当によく集まってくれたと思う」
――(検察官)被告について。
八田社長「当社は人様のアイデアを盗んだりできる会社ではないです。だからこそ、被告の思い込みで事件が起きたことは断腸の思い。ちゃんとした判決が出ると、ひたすら信じています」
――(裁判官)今日まで事業をどういう気持ちで続けてきたか。
八田社長「亡くなった社員に向けて、精いっぱいのことをやりたい。忘れないために、作品を作り続けていくことを非常に今も大事にしています」
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今回の記事では此処だけ。他のグダグダについてはやらない。
> 弁護側は公判で、こうした建物の構造が被害の拡大に影響を与えた可能性もあると訴えている
『その糞が火を付けたからだろっ(怒)』。
火を付けた側が言うに事欠いてタテモノノコウゾウガーッとはなんだっ。
じゃあなんですかいっ、火を放った所為ではなく建物構造不備によって焼死したとっ?
最早弁護ではないっ、被害者愚弄だっ、火を放った側がよーもまあそんな事がぬけぬけと言えたもんだ。
火を放った側が、建物の不備だったんだからーボクチン何も悪くないよねー、そう言ってるも同じだぞっ(怒)。
今までのグダグダもそうとう腹立っているが、これはもうクドいが弁護ではないっ、言い訳ですらないっ(怒)。
今直ぐこの弁の頭かっくらわしてやりてえ怒りで満杯だわっ(怒)。