
無事に車検も済んで、我がエク様はご帰還頂きました(^^
さて、お借りした代車は、エクシーガ2.0i-s(CVT)でした。
見ての通り、同じ白なので、ボンネットに穴があるかないか以外は殆ど同じで(私のGTと比較しても)全く違和感がありませんw
せっかくの連休ですし、Dラーの営業さんから借りる際に、多少距離を乗ってもOKと了解頂いていたので、群馬県の山奥(嬬恋村のバラキ湖」までお出かけしてきました。
距離も乗れる良い機会なので、同じエクシーガのGT乗りとして見たインプレッションを纏めてみました。(以下)
【車両】
エクシーガ2.0i-s(YA5C)
・リニアトロニックCVT(以下CVT)
・パノラミックガラスサンルーフ
【はじめに】
前回、駐車場内でぶつけられた際に代車で借りた「レガシィ2.5i」で2.5L、CVTの乗り味は覚えていたので、2.0L、CVTの組み合わせ(現在、この選択可能な車種はエクシーガのみ)で是非乗り込んでみたいと思っていたところ、Dラーの営業さんの配慮で「GTじゃないですけど、2.0のCVTなら同じエクシーガ、御用意できますよ。」の一言に甘えさせて頂きました。
ちなみに「レガシィ2.5i」ですが、ガソリン不足で入手困難or頻繁な余震の時期でもあったので、余り乗っていませんでしたが、印象的にも余りインパクトに残るものはなかった記憶です。
【パフォーマンス】
GTのターボや、2.5Lの排気量差で「トルクは細いだろうな…」と思っていたのは事実です。
しかし、走ってみると街中、山道含め、不満になるようなトルク不足を感じたのは1場面だけでした。
その場面は、信号で先頭にたった際、横のSUVがせってきたので思わず「D→スポーツ」にシフトして、アクセルを開けてしまった場面です。(この先、車線減少による合流があるのですが、減少車線側のSUVが無理やり私の前に割り込こもうとしてきたので…思わず…)
流石に余裕ありとは言えませんが、リード出来るパワーは十分にありました。
それも5人乗車なので、そこを考慮しても十分な動力性能かと。
エンジンはパワフルとは決して言えないのですが、パワー不足を感じることはなく、ツインカムNAの良さが際立っていて、4000回転から上の高回転域は、レッドゾーンの6000回転までキッチリ回り、また2.5のSOHCの「ブゥオーン」と言う音と違い、幾分かオーバーラップ音を残したDOHC音の「ウァーァン」と言う音がその気にさせてくれます。
またCVTのミッション配分と制御が絶妙なので、各回転数におけるトルク配分に適したギア配分となっていて、0発進の一瞬のモタつき以外は(山道の登坂も含めて)トルクの細さは全く感じません。
また、減速時のエンジンブレーキもトルコン式の5ATと違い、高速度はヤンワリ、低速時はやや強めに効いてくれるので、あまりブレーキを踏む機会も少なかったような…
> CVTのミッション配分と制御が絶妙なので、
ホントにこのミッションが2.0i-sを見た目&諸元以上の走る車に仕立てていると思います。
マニュアルモードだと、3速30k、4速40k、5速50kと、GTの5ATより適切なギア比となっていて、かつ、シフトのUP・DOWNもダイレクト感のある俊敏な反応をしてくれます。
その為、マニュアルモードでの走りは5ATより良きに感じてしまったのは事実です。
燃費は、街中、国道、山道と高速抜き、全行程エアコン入りで、約9.5k/lと言うところ。
もう少しエコランすれば、10k/lはいったかも。
でも5人乗車で、レギュラー仕様と言う事もあって、これだけ走れば大満足だと思います。
反面、気になる点?と思えるのは、リニアトロニックCVTが金属ベルトを使用しているせいか、減速時に「シャー」と言う金属の擦れる音がすることです。
ブレーキも(もちろんノーマルですが)踏力にリニアに効いてくれるので、ロック近辺のコントロールは特筆と言っておきます。
【内装】
同じエクシーガなので、それほどは変わりません。
まあ良いのは、シートがアルカンターラ仕様となっているので、「シートだけウチのエクと交換して欲しい」と思う気持ちが…(^^;
先のマニュアルモードのミッション配分が非常に良いので、是非ともパドルシフトは欲しいところですね。
一応、後付も出来るようですが、このCVTのマニュアルモードは特筆と思っていますから是非取り付けされる事をお勧めします。
今回、初めて「パノラミックガラスサンルーフ」の車両に乗りましたが、一言で言うと「いや~良いですコレ。」
元々、サンルーフ好きと言うのもあって、GT-Four、エボ1、エボ3、エボ7と過去の愛車は全てサンルーフ付きだったのですが、エクの場合、30kgの車重増し&重心がルーフに掛る事を懸念して「パノラミックガラスサンルーフ」を選択から外していました。
しかし、完全開放型では無く、サンシェードのみの開放感であっても、夜や昼間のオープンドライブを楽しむのは十分過ぎる価値はあります。
お陰で子供たちは大喜びでした。
また、結構な炎天下でしたが、暑さを感る事もなく、もちろんエアコンの効きが悪くなることも無かったです。
【その他】
私が「パノラミックガラスサンルーフ」を選択しなかった理由のひとつとして「ボディ剛性」がありました。
しかし、この危惧も良い意味で裏切られましたw
正直いうと「パノラミックガラスサンルーフ」搭載車の方がボディ剛性が高いように感じます。
最初は「まさか?」と思いましたが、段差越えやコーナーの切り替えしなどで、この剛性感は本物と思う確信に変わりました。
そこで、この理由を考察してみると以下の理由ではないかと、
・ノーマルルーフ車は点で支えて剛性を出しているが、パノラミックガラスサンルーフ車はガラスをルーフピラー部に埋め込むことによって、面として剛性を確保している。
・サスペンションのセッティングが絶妙で、30kgの重心高を全く感じさせない。
良く、「B型以降のサスペンションはデキが良い!」と言われますが、本当にその通りだと思います。
また、これだけ大きなガラスルーフ面であっても、強化ガラスによって撓みがなく、結果としてガラスそのものがボディの剛性に一役買っているとは想像もしませんでした。
ぶっちゃけ、「パノラミックガラスサンルーフ」はお薦めします。
【総論】
エクシーガのオーナーの方で、「2.0iなんだけど…」と廉価版を引き目に感じている方がいたら、(少なくともCVTなら)そんな事を思わなくても良いと思います。
また2.0CVTの購入を検討している方も、十分にお薦め出来ます。
理由としては、パワー以外は、GTと比較しても十分に楽しめる車だからです。
比較対象が2.5Lになると?の部分もありますが、現時点でのスバルのラインナップ中で、2.0LのDOHCでCVTの組み合わせはエクシーガしかないので敢えてこちらの選択検討もどうでしょうか?
また、予算に余裕があれば、「パノラミックガラスサンルーフ」行っちゃって下さい(笑)
良いことずくめの内容ですが、前回乗ったレガシィ2.5i(BR9)が期待通りの優等生だったため、正直言って2リッターのNAであるエクシーガ2.0iが(自分のエクシーガGTと比較しても)ここまで良かったとは思ってもいなかった此の感動も入ったインプレッションとご理解頂けたら幸いです。
追伸:
後ほど聞いたのですが、この「リニアトロニックCVT」の最大トルクの耐性値は何と!
「400N・m(約40kgf・m)」だそうです。
もしかしたら現行の5ATより耐久性があるんじゃないかと…(^^;