
唐突ですが「まな板」には榧の木が最適という話しを。
私は「榧」について詳しく知りませんでした。希少な銘木で宮大工や仏像仏具の職人、そして囲碁将棋の盤職人しか扱わない、市場にはほとんど出回っていない特別な木材のようです。
偶然の出会いから宮崎県の銘木使いのプロである囲碁将棋盤職人さんと親しくなり、木材の奥深さと正しいまな板選びを教えて頂きました。(彼の製作する将棋盤は名人戦の対局とかで使用されています)
そのような縁でとても貴重なまな板を手にしましたが、問題は私がこれを使うのにふさわしいか??そして使いこなせるか???
榧の木は弾力性、水に強い、天然の抗菌性、乾きが早く黒ずみにくいなど、まな板の最高級材といわれます。木材にはひとつひとつ個性があるので、榧だから良いということではなく、他の木材でも良いまな板はある。
ですが多くのまな板販売者は材質の知識を持たず、まな板を使わない人がいい加減な説明で販売しているようなので、材質選びの目利きで誠実なお店で買うことが理想ですね。
木製のまな板は2年に一度程度は表面の削り直しが必要で、彼らは他社で購入したまな板であっても無料で対応してくれます。これにより日本全国様々なまな板の状態を把握し、情報やノウハウを蓄積。日本でまともな材質のまな板を売っているのは数社しかないという怖い話しも耳にしました。
良いまな板の条件
■水をはじく(油分を多く含む)
■柔らかい(刃物を傷めない)
■抗菌・殺菌成分を含む
■樹齢が長く木目細かい
■柾目
榧は全ての条件を満たしていて、榧以外だとヒノキ、銀杏、柳、ヒバ、朴(ほお)が適材のようです。(桐は木ではなく草が硬質化したものなのでまな板には不向き)
まな板はとても奥が深く、木の成長や油分の含有、住んでいる地域の気候(温度湿度)と住居の階数(何階で使うか)でも適材が変わるそうです。
これは素人にはとても選べない。
いい加減なまな板屋に騙されても気付くことも難しい。
これってクルマも同じかな。
Posted at 2024/02/21 13:31:05 | |
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