![「ふつうの赤」の価値 「ふつうの赤」の価値](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/046/989/108/46989108/p1m.jpg?ct=c921a33441ff)
マイカーの「ふつうの赤」はクラシックレッドです。全塗装時には塗り換えも少し考えましたが、コスパも考慮して継続を決めたもので、この色にそれほど強いこだわりがあったわけではありません。(「
赤色の選択」)
マツダ100周年サイトでは、「マツダ車のイメージカラーとなっている赤の系譜を歴代車種で振り返」っています。
思い出の赤(1)
思い出の赤(2)
思い出の赤(3)
印象に残っているのは、コスモAPやBD型ファミリアのサンライズレッドと、マイカーであったBG型ファミリアのブレイズレッドです。
クラシックレッドは、NA型ロードスターで登場した色ですが、mizuhoさんのサイト「
クラシックレッドである決意」に情報があります。1990年代を中心に、さまざまな車種に採用されていたようで、ユーノスコスモやAZ-1にもこの色があったとは知りませんでした。
同じmizuhoさんのサイト「
赤いロードスター(前編)」には次の説明があります。
・NA型ロードスターのクラシックレッドはSUで、クリア層を吹いていない
・NB型ロードスターではクリアコートされて、カラーコードがA3Eに更新
初代アテンザスポーツ初期型の赤もクラシックレッド(A3E)でしたが、
・他の色がメタリックかマイカである中で、唯一のソリッドカラーであったこと。
・カタログでは、最廉価グレードである20Fの写真に使われていたこと(冒頭の写真です)。
・翌年発売のRX-8でベロシティレッドが新登場し、アテンザの赤もこれに置き換わったこと。
などから、「廃番となった古い色だ」という負い目(?)が少しありました。
![](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/065/411/990/97b0d20c3d.jpg?ct=2b49f8080bd0)
(図の出典は
こちら)
一方、新しいソウルレッドシリーズはやや暗く見え、「ふつうの赤」とするには今ひとつの印象でした。2017年に期間限定でND型ロードスターにクラシックレッドが復刻したときは、「
27年間分の感謝の想いを込めるとともに、お客さまとともに積み重ねてきた歴史を資産として大切にし、クルマ文化を育んでいくために、『ロードスター』の象徴的なカラーの復刻に挑戦しました」とのことだったので、意外にも重要な色なのだと改めて認識しました。
Webモーターマガジンには、「
現行(ND型)ロードスターに【クラシックレッド】が限定車で復活した、今だから言える裏話」という記事があります。
新しいメタリックの赤色があるにもかかわらず、クラシックレッドを望む声が多くあったとのこと。メーカーの方に「
赤ってわかってます? ソウルレッドは赤ではありません。クラシックレッドが本当の赤です。」とダメ出しして、後日この限定車を買った強者がいたそうですが、わかる気がします。
チーフデザイナー氏の「
じつは赤を赤色と認識できる幅が狭いのです。」は印象的です。「青の場合、紫や黒に近い色でも『青っぽい色』なんです。でも赤の場合、黄色に近づくとオレンジになるし、黒が入ってくるとエンジになる。
カラーデザイナーにとって、クラシックレッドに勝つのは生涯のチャレンジらしいですよ。」とのこと。確かに上の図でも「赤色」に見えるのは一部に限られています。
・そもそも「ふつうの赤」に見える範囲が狭いらしいこと。
・かつては「ふつうの赤」に見えるソリッドカラーがいろいろあったが、最近の赤塗装はこれから少し外れた、手の込んだ色が多いこと。
・赤い塗装は耐久性が劣り、劣化が早いこと。
から、ソリッドカラーである「ふつうの赤」は今日では希少価値があります。このクラシックレッドは、注意して維持すべき貴重な色だと思えてきました。
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Posted at
2023/05/28 19:46:44