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2023年09月03日

白河の関

白河の関 福島県へ赴いて最初に訪れたのは、一度訪れてみたかった「白河の関」。

観光地化されて、鄙びた感じはなかったのですが、立派な樹木を多く見かけることができました。

自然、ということを考えている「ふり」をしているわけですが、日本の領土内で、原生林というものが、本州にどれだけ残存しているのか、ということにもつながることでもあります。

例えば、弥生時代以降、鉄器生産に、大量の炭が必要であったことから、純粋的な意味での原生林は存在せず、一度は人の手が入った森林ということが言えるそうです。
これも突き詰めていけば、縄文時代の人たちも、耕作をおこなっていましたので、原生林の割合が圧倒的であったはずですが、居住地周辺の森林は、純粋な原生林ではなく、縄文人の生活に合った、人工的なもの、と考えられます。

このような推察から、原生林は、全く残っていない、残っていたとしても、普段目にかかることがない、とすれば、普段私たちが見ることができるような森林というものは、純粋主義的な見方をすれば、人工森林、ということになります。

そして、純粋主義者でもない私は、そのような森林を見て、自然を感じるわけです。

人の手が入ったものであろうが、その木が、数百年単位で立っているという事実に、素直に、感動するわけであります。

自然は、数千世代にわたって、ゆっくりと変化していく、そういうことを考えさせられます。

興味があるのは、清酒に関して、昨今、さほど「自然(派)」という文言が、幅を利かせていないことです。
「自然(派)」という定義について、何かしら考える風潮がある、のではないかと、私は、そのような穿った見方をするのが好みです(毒)

自然を、広辞苑でひいてみると
しぜん【自然】①(ジネンとも)おのずからそうなっているさま。天然のままで人為の加わらないさま。あるがままのさま。(「ひとりで(に)の意で副詞的にも用いる)

これを醸造に適用する場合、「醸造を行う」時点で、人為の加わらないさま、には、適応せず、「自然」という枠組みからは、外れてしまうことになります。
酒は「ひとりで(に)」は、醸される場合もありますが、その醸された味わいを好むことができるかどうかは、別の問題ではありますが、資本の蓄積にとっては、重要な問題。

では、「自然(派)」に置き換わる、商品を生産する酒蔵が、消費者に、好ましく思える、抱いて欲しいイメージに繋がる文言は、何か。

地域の伝統と文化、これをキーワードにして、ビジネスプランを構想するというのは、いかにも時代の潮流でありましょう。

純粋主義的な見方をここでもすれば、地域の伝統と文化に根差した味わいの酒というものが、果たして、その地域以外で、受け入れられることになるのだろうか、と心配するのは、私の杞憂に終わるのかもしれません。

と、このようなことを考えるために、福島県に訪れたかどうかは、ともかく(謎)

グローバリズムの現代においても、何かしら、「白河の関」を越えられていないものはあるのだろうか、現代の「白河の関」というものは、どこで線引きをされるものかと、考えるのも興味深いものです。
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Posted at 2023/09/03 20:51:06

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