1月6日(金)
九州上陸5日目を長崎市にて迎える。
夜も明けやらぬ時間にホテルを出発する。長崎市内は路面電車が走っていて非常に走りにくい。未だに慣れないね・・・
まず最初の目的地は、長崎半島の先端に位置する野母崎。この地を訪れる最大の目的は”軍艦島”をこの目で見ること。
国道499号線をひたすら南下すると、遠くからもハッキリとわかる、異様な様相をした島が見えてきました。そう、これこそが端島、通称”軍艦島”。
かつて海底炭鉱により栄えたこの島。最盛期には5000人以上もの人口を擁し、人口密度世界一を誇ったものの時代の流れ(エネルギー革命)には逆らえず閉山。無人島となり現在に至る。
鉄筋コンクリート造の建造物は廃墟となり遠くからも、なんとも異様な雰囲気を醸し出しているのが解る・・・まるで海に浮かぶ軍艦さながらである。しばし双眼鏡でじっくりと、この異様な島を観察していました。
因みに軍艦島へは一部上陸も可能で、長崎港からクルーズ船に乗船しおよそ1時間の航路で到着するとのこと。いつか機会があれば上陸してみたいね。
国道499号線を走りきり、目的地の野母崎へ到着。権現山展望公園へ向かう。
朝走ってきた長崎半島、長崎市内を望む。改めて、独特の地形であることが解る。
こちらは、これから走ることになる西海、西彼杵半島を望む。左手に浮かぶ島が軍艦島だ。
いいタイミングで船が側を航行してくれたので、並べて撮影してみた。
上から軍艦島を見下ろすと、カタチといいまさに軍艦さながら。船との対比が面白いね。ナイスタイミングに思わずガッツポーズ(笑)単純すぎる^^
今日もまた朝から天候には恵まれないものの、何とも言えない充足感でいっぱいだった。それもこれも、気になっていた軍艦島をこの目で見ることができたからだろう・・・
軍艦島の異様な雰囲気を味わうには晴天よりも、むしろこんなどんよりした曇天の方がよかったかもね、な~んて都合のいい解釈をしつつも次なる目的地である西海へ向けて走り出す。佐世保、九十九島に着く頃には晴れてくれるといいのだが・・・
国道499号線を長崎市内へ向けて走り、途中ながさき女神大橋道路に入り長崎市内をパス、ショートカットする。
長崎市内の慢性的な渋滞緩和のため建設された女神大橋、愛称ヴィーナスウィング。長崎湾に架かる、美しい斜張橋だ。天候も回復傾向か??
と期待するも、国道202号を西海市、佐世保方面目指して走り出すとやっぱり雲が多くなりました。展望台から先ほど走ってきた長崎半島、野母崎を望みます。
途中、いくつかの展望台へ寄りつつも国道202号線を淡々と走り、虚空蔵山(こくぞうさん)展望台に到着。
これから訪れる佐世保、九十九島方面を望む。いくつかの小さい島々が確認できるが、あれが九十九島であろうか・・・?しかしこの曇り空の天候では出来れば巡り会いたくないもの。なんとか九十九島に着くまでに天候が回復してほしい。。
遠くからも奇妙な雰囲気を醸し出している見慣れない細長い三本の煙突。これは佐世保市針尾島にある旧日本海軍の無線施設。当然、現在は使用されていない。。歴史を感じる建造物だ・・・
佐世保市に入る前に最後、西海橋公園に立ち寄り、西海橋と日本三大急潮の一つとされる針尾瀬戸を見てみよう。
これが国道202号、針尾瀬戸に架かる西海橋。美しい弧を描くアーチ橋だ。赤いアーチ橋はどことなく色っぽくていいね。
こちらは西海パールラインを行く新西海橋。先ほど展望台で見た三本の無線施設が周辺に独特の雰囲気を醸し出している。
しかしこの針尾瀬戸、狭い海峡であるからかもの凄く潮の流れが早い。ちょっと鳴門の雰囲気を思い出すね。ここ針尾瀬戸も渦潮を観測することができるようだし。
さて、それではボクがずっと想い焦がれてきた九十九島へ訪れてみるとしよう。天候が回復してくれる事を祈って・・・どうしても青空が必要なんだ九十九島には。お願いします。。
国道202号、国道205号針尾バイパス、西九州自動車道を佐世保中央ICで降り長崎県道11号佐世保日野松浦線、長崎県道149号俵ヶ浦日野線に入り現地着。なんとここに来て祈りが通じたのか、天候がみるみる回復傾向ではないか!
ボクは展望台への階段を駆け登り、いよいよ南九十九島とご対面だ。。
どうだこの美しすぎる風景は。もう感無量だ。感動しすぎておもわずその場で崩れそうになってしまった・・・
長崎県佐世保市。南九十九島を展望するこの地、その名も展海峰。ネーミングも凄まじいがこの美しすぎる風景を展望する地としては相応しい。
ボクにとっての今日一日は、展海峰を訪れるためにあったのだろうか?南九十九島のヴィーナスが微笑んでくれた?ボクの南九十九島への訪問を祝福してくれているの?ここ展海峰を訪れた瞬間に天候がみるみる回復したんだ。祈りが通じたのかほんとに願っても無いことが実現した瞬間だった。
ボクにとっては北海道、美幌峠以来の衝撃的な風景。もう本当になんと美しい風景なんだろう・・・ただただ夢中でシャッターを切った。
地元の方との会話を楽しんだり、一体どの位の時間ここに居ただろう?時が経つのを忘れるほど見入っていたら夕刻の時間になっていた。空の色彩も段々変わり始める。
よし、夕刻のタイミングに合わせて南九十九島のもう一つの展望台、石岳展望台へ訪れてみよう。水平線に雲が多いのが気になるが・・・
石岳展望台駐車場から長い階段を登り、展望台に着いた頃には調度太陽が雲に隠れようかというタイミングであった。
海面が夕陽に照らされ、多島美風景をより一層、素晴らしいものにしている。。
なんて素晴らしい風景なんだろう・・・もう美しいなんてどころではない。今日一日、この素晴らしい風景に巡り会うことができ本当に、感無量だ・・・
辺りが暗くなるまでこの地で、南九十九島への想いを巡らしていました。風景に恋をするってこの事を言うんだね。
本日の宿泊地は佐世保市内のホテル。
ホテルへ向かう途中、長崎皿うどんのお店を発見したのでたまらずピットイン。これまで晩御飯はカップラーメンとおにぎりで節約してきたからついつい^^。
冬季限定メニューの牡蠣が入った皿うどんをチョイス。なかなか美味しかったですよん♪
さて、南九十九島の感動的な風景に出会うことが出来た一日。明日はいよいよ想像を遥かに超越した
Driving Heavenを体験することとなりマス。(次回に続きます)