9月24日、感動の浦富海岸を後にし、向かうは鳥取砂丘。
小さい頃に訪れた思い出のある鳥取砂丘にどうしても、再訪したかったのだ。
松林の続く快走路、砂丘道路を走り、目的の鳥取砂丘へ到着。
連休、また有名な観光地だけあり大賑わいだ。
日本最大の砂丘だけあり、その規模の大きさに圧巻。昔訪れたときと地形もさほど変わっていないようで、正面に見える高い丘(馬の背)も当時とそのままのようだ。
もちろん、砂丘を歩いてみた。さらさらとした細かい砂に足が埋まり、非常に歩きにくい。
正面の馬の背を登ると、ラジコン飛行機を楽しまれてる方が。ここで飛ばしたら最高に楽しいだろう。
足元をよく観察してみると、風によって形成されたであろう砂紋ができていた。
馬の背の急勾配がお解かり頂けるであろうか??とんでもなく急斜面なのである。眼下に広がる海はとても綺麗だが、ここを下る気合は無いな。。きっと、靴の中がとんでもないことになるだろう。
鳥取砂丘お馴染のラクダさん。そういえば昔もいたなぁ。。
賑わいすぎているのが少々残念ではあるが、日本離れした広大な砂丘のスケール感を味わえる、なかなかの場所だ。何より、昔訪れたときとほとんど変わっていない風景が懐かしくてたまらなかった。
さて、懐かしの鳥取砂丘を後にし向かうは島根県、美保関。ここで夕暮れを迎えるのだ。
国道9号線、無料化された山陰自動車道を随時乗り継ぎ、島根県は米子市へ。
島根県道2号境美保関線、通称”美保関灯台道路”を走ることには調度夕刻であった。
夕暮れの美保湾沿いを、湾上にそびえる大山を望みながら潮風を受け、最果ての美保関灯台目指して走る。。一日の終わりにふさわしい、至福のひと時だ・・・
何より”美保”って名前がいいよね。昔のボクの恋人の名m(ry
夕暮れの穏やかな美保湾に、大山がそびえる。想像以上に感慨深い光景だ。。
そして、目的の美保関燈台に到着。灯台は既に、明かりが灯っていた。遠くからもそれと解る、石造りの美しい燈台だ。
美保関燈台。山陰最古の石造灯台であり、世界灯台100選、および日本の灯台50選に選ばれている日本を代表する灯台の一つ。
その歴史的文化財的価値の高さから、Aランクの保存灯台に指定され、灯台として初の登録有形文化財に登録された非常に立派な肩書きの灯台である。灯台横の旧吏員退息所の建物は現在、美保関燈台ビュッフェという飲食店に改装され活用されているようだ。
灯台にさほど拘りがあるわけではないが、そんな私でも美保関燈台はどこかクラシックで、心底美しいと思えた灯台である。
西の空は見事な夕焼け空だ。
遥か先に島影らしきものが見える。もしや隠岐の島?
そう、北西の方向に見えていたのはまさに隠岐の島であった。夕暮れを向かえ、静かな日本海に船の漁火がたくさん灯り始める。あぁ、なんと哀愁ある光景なんだろう。。
夕暮れを迎えた美保関燈台はほとんど無人でとても静かであった。そのおかげもあって余計な邪魔をされず、最果ての地まで訪れたことをしみじみと感じることが出来た。。
ボクは充足感でいっぱいだ。
美保湾の向こうに、大山を見ることができたから?美しい石造りの美保関燈台と対面したから?日本海に、美しい夕日の空を見ることができたから?日本海の遥か先に浮かぶ、隠岐の島を見ることができたから?
おそらくその全てであろう。。霞みにジャマをされない、見事な風景に巡りあう事ができ幸せだった。天候にも恵まれ、今日一日、素晴らしい山陰の旅になった。
さて、当日の宿泊地は出雲市。国道431号線を西へ走り、出雲市を目指す。
島根大学に程近いモスバーガーにてあまりの空腹に耐えかね緊急ピットイン。晩御飯にモスってどーよと思ったが、久しぶりに食べるモスバーガー、旨かったです^^。
たらふく食べた後、近くのローソンに寄るとレトロな電車が近づいてきた。なんとこのローソン、駅の近くであったようだ。慌ててカメラを取り出し撮影したのがこの一枚。
後々調べてみるとそこは、ローカル路線の一畑電車、雲州平田駅だった。
JR四国でもよく見かける2両編成のワンマン列車。地元の方には何気無い場面かもしれないが、都会育ちのボクにとっては十分驚きであり、新鮮な光景でもあるんだ。。何気ない一瞬の場面が、旅をより一層、思い出深いものにするもの。。
宿泊地である出雲市に到着。明日の天候も晴れの予報だ。明日への期待を膨らませつつ、ぐっすり休んだ。
9月25日(日)3日目の朝を出雲市で迎える。
昨日、感動の風景の数々に巡り合えたが、”ドライブ”という観点からは今回の旅で少々不満気味。但馬漁火ラインは雨&途中通行止めだったし、国道9号線も交通量多くて。
ということで3日目はドライブを楽しむことを主眼に置き、出雲市から南に50kmほど先にある三瓶山に訪れることにした。
山間の、交通量少ない快走国道184号線を南下し、目的の三瓶山へ。
三瓶山をぐるりと周回する道路。通称”三瓶アイリスライン”と呼ばれている。
距離が短いのが残念ではあるが、草原、森林浴、三瓶連山を望みながらのドライブは爽快だ。
撮影中に、バイクに乗られたお爺さんに声を掛けられた。愛車を褒めて頂いただけでなくなんと、オープンカーで旅をしている趣味そのものを褒められたのだ。
これにはさすがに少し驚いた。旅先で声を掛けられ愛車を褒められることは今まで多々あったが、、愛車で旅をする趣味そのものを褒めれたのは初めてのこと。とても嬉くて仕方なかった。
三瓶アイリスライン途中にある、国引の丘というところで一休憩。
ここからの見晴らしは良好で、日本海さらにはこれから訪れる日御碕まで一望できた。
さて、三瓶アイリスラインを気持ちよく二周し十分ドライブを楽しんだので、次なる目的地である日御碕へ向かう。
灯台へ向かう島根県道29号線は、なかなかの好展望道路。タイトなコーナーが続く面白いワインディングロードだ。
終点の駐車場に愛車を停め、灯台目指して遊歩道を歩く。
向かう途中に、こんな光景がお出迎え。どうやらここは海の味通りと呼ばれているようだ。お食事や、お土産屋さんのお店が立ち並ぶ。海鮮のいい臭いが食欲をそそる・・・
(^▽^;)
こんなお土産もあるのねん。。
早速お店の方から熱烈な歓迎を受けるが、先に灯台まで向かいますと告げなんとかやり過ごす。
遊歩道をさらに歩き、この美しい灯台とご対面だ。
出雲日御碕燈台(いずもひのみさきとうだい)
島根半島最西端に位置する灯台。地上からの高さはなんと43.65m。石造灯台として日本一ノッポの灯台であり、東洋一と讃えられている。
前日に訪れた美保関燈台と同じく世界灯台100選、日本の灯台50選に選出された灯台であり、歴史的文化財的価値が高いため、Aランクの保存灯台となっている。また”碕”の字がつく唯一の灯台でもある。極めつけは室戸岬灯台など、全国に6箇所しかない最大の第1等レンズを使用した第1等灯台でもあるのだ。
”出雲”という名も冠し、また経歴があまりに凄すぎてまさしく、灯台界のエリートとも言うべき存在の出雲日御碕燈台であるが、ボクは単純にこの灯台、とても美しいと思えて仕方ないのだ。
真っ白な石造りの、凸凹のある外観がなんとも色っぽく、青空に素晴らしく映える。日本一ノッポの灯台らしくそのシルエットはすらりとムダが無く非常に美しい。見る者を魅了して止まぬ、また経歴に決して負けることの無い素晴らしい灯台である。
くどい様だがボクは決して、灯台に拘りがあるわけではない。しかしこの灯台の美しさは別格で、賞賛せずにはいられなかったのだ。是非ともこの灯台は実際に足を運んで目の当たりにして頂きたいものだ。
出雲日御碕燈台は一般公開されている灯台で、上まで登ることが出来る様だがひとまず、付近の海岸を散策してみることにする。
奇岩や荒波が寄せる断崖が広がる景色の中でも一際目を惹いたのが”出雲松島”と呼ばれるところ。
大小20の島々を総称して出雲松島と呼ばれている。いい風景なんだけど、消波ブロックや防波堤が見えたりするのが非常に残念。魚釣りの良好なポイントであるから仕方ないか。おそらく付近は根魚の宝庫でしょう。メバリングタックルとか持ってきていたら夜まで居続けそうである。
さて、灯台へ戻りいよいよ、日本一ノッポな灯台を登る。
足場の狭い、急な階段に手に汗握りつつ登る。
頂上付近に近づくとなんと、勾配が極めて急な梯子状の階段が18段も続くのだ。これにはさすがに恐怖を感じた。。これ足滑らしたら終わりやん。。
一段一段慎重に登り、なんとか灯台頂上に到着。そこでの眺望は。。
すんごい高度感。絶景を一望である。改めて付近の、複雑な海岸地形が見て取れます。
しばしこの高度感と絶景を堪能し、降りるわけだが今度はあの急勾配を降りなければならないのだ。
手に汗びっしょり掻いてなんとか無事降りることができた。。ふぅ~疲れた。
駐車場へ向かう帰り道に、行きしなに熱烈な歓迎を受けた海の味通りのお店にて遅めのお昼御飯休憩。
ヒラマサ丼を頂いた。空腹も手伝いこれがなかなか旨かった。
ふと店内を見渡してみるとこのヒラマサ丼、高島礼子さんも頂いたとか。どのような経緯でこの地へ訪れられたのか、気になったものだ。
さて、日御碕でゆっくりし過ぎたため時刻は午後4時過ぎ。翌日は仕事のためなるべく速く帰宅したいところだが、今慌てて高速に乗っても中国道の吹田~宝塚間で渋滞しているだろうからもう少し、ゆっくりしてから帰ることにした。
宍道湖を走る頃には夕刻を迎えていた。道の駅秋鹿なぎさ公園に愛車を停め、夕日を拝むこととした。
今回の山陰の旅ラストは、宍道湖と夕日の組み合わせか。。雲もいい感じで流れているし、いい光景だ。。暗くなるまで宍道湖を見届けていた。
さて、時刻は夜の7時前。さすがに明日は仕事だから現実に戻って高速をひた走る。
山陰道、米子自動車道を乗り継ぎ蒜山高原SAにて晩御飯休憩。
車内でジャージー牛乳を頂き、大山蒜山への想いを巡らせる。
夜の中国道をひた走り、渋滞に巻き込まれること無く帰宅。日付の変わる深夜12時過ぎの帰宅であった。
正直、翌日の仕事はとってもキツかった><