5月5日(土)
旅の最終日を熊本県・杖立温泉にて迎える。
杖立温泉の泉質が素人ながらすごくイイと思いました。早朝、眠気覚ましに浸かりに行ったくらいだからね。凄く気に入ったの。
ちょっと写真とか撮らんかったけれど、杖立温泉の周りの雰囲気もイイ感じだったしまた宿泊したいなぁと思ってマス。冬とか最高なんだろうけれど、ムリだろうなぁ・・・
さてさて、旅館の美味しい朝の食事を堪能したのち出発。今日はやまなみハイウェイ・長者原と阿蘇を存分に堪能し、佐賀関で夕暮れを迎える予定。
R387、R210経由でやまなみハイウェイに入る。スカイファームロードひた、ファームロードわいたも走ってみたかったが、混まないうちに長者原へ着きたかったため潔く見送る。
やまなみハイウェイを北上すると、九重連山を正面に望む長者原へ到着。ここは何度訪れても最高!
さらにその先の駐車場に愛車を停めて、去年は叶わなかった長者原を歩いてみる。
このように湿原内に木道が整備され、手軽に散策を愉しむことができます。
しばし長者原にて、1年ぶりの再訪を懐かしんでいました。
このあたりの風景が結構印象に残っていて、好きなんだな。
長者原を堪能した後、阿蘇へ向けて出発する。
やまなみハイウェイを南下すると阿蘇山が見えてきました。さぁさぁ、あそこへ行きましょうか。
やまなみハイウェイをまっすぐ南下しミルクロードには入らず、その先の城山展望所にて。
ちょっと陽が高くなり霞み始めたのが残念だけれど、去年の黄砂にやられた眺望よりはるかにマシってもの。ここから望む阿蘇山もなかなかのもの。
城山展望所を後にし、ミルクロードに入りお決まりの大観峰へ。
確かに素晴らしい風景であるが、大観光地である阿蘇。人出もとてもとても多くやっぱり落ち着かない。早々に退散し、天空の道へ訪れてみるとしましょう。人出が少ないことを祈って。
ミルクロードを西へ進み、かぶと岩展望所を過ぎる。さらに数km先に行くと天空の道への入口が見えてきました。うっかりすると見落としそうなのね。黒ノ助さんに事前に場所を聞いておいてよかった^^
をを、早速この風景がお出迎えデスか^^;
ここは阿蘇天空の道を紹介する写真でよく見かけるところ。ほんとここ、実際に訪れると凄い景観よ。よくこんなところに道を作ったものだと思う。
天空の道から望む阿蘇山も素晴らしい。とても気に入りました。
大観峰と比較して圧倒的に人出が少なく、マイペースで愉しめるところがイイね。
ちょっと霞んでいて残念だが、ここから米塚をも確認できたことに驚き。う~ん、やっぱり山は遠望してこそ美しさが解るなぁ。その点で天空の道はピカイチだと思いました。
しつこいけれど、よくこんなところに道を作ったものだと感心せざるをえない。
それなりに狭い道だけれど離合スペースは随所に設けられているので特段の懸念無し。ただ落石は相応に多いので注意が必要です。通行止めとなることもしばしばらしい。
さて、阿蘇を十分すぎるほど堪能したので、再びやまなみロードへ引き返すこととする。
阿蘇パノラマラインは昨日の大渋滞で懲りたので、あえてこれ以上阿蘇に近づく必要もないでしょう。中岳火口には後ろ髪引かれる思いだが大混雑必至でしょう。
やまなみハイウェイを北上し、九重連山を望む朝日台展望台にて遅めの昼食をとる。
豊後牛のステーキ丼をチョイス。
こんな素晴らしいロケーションの中で頂く食事はなんとも気持ちいいものだ。もうすぐしたら九重連山とも別れなければならないのがなんとも名残惜しく思えたねぇ。このあたりの雰囲気がボク、大好きなもので・・・
さて、お昼を終えると既に時刻はお昼の3時過ぎ。
九州を舞台とした旅の最後の締めくくりとして、速吸瀬戸を望む佐賀関にて夕暮れを迎えることとしよう。ここはずっと訪れたいと思っていた地なんだ。
九重連山に別れを告げ、大分自動車道からR197を東へ。R197から大分県道635号佐賀関循環線に入り佐賀関の突端、関崎を目指す。
終点の駐車場から岬の突端へ向かう。
西の空を見ると別府湾に夕陽が沈もうとしていた。
本来ならばここで夕暮れを見届けるのが一般的かもしれないが・・・
ここがボクがずっと訪れたいと思っていた関崎だ。
豊後水道の中でも最挟部である豊予海峡、またの名を速吸瀬戸(はやすいのせと)とも呼ばれる海峡を見下ろす。
大分県、佐賀関の先端に位置する関崎灯台。豊予海峡に浮かぶ高島を挟み、対岸に見える岬が四国最西端の地、佐田岬だ。あぁ、なんと”風光明媚”という言葉がピッタリ当てはまる地なんだろう。お目当ての関崎灯台にまだ辿り着いていないのに早くも感動しているぞ。。
いや、遠目にも眼下に小さく見える関崎灯台が醸し出すオーラが美しいと思えて仕方がない。さぁ、日が暮れないうちに灯台へ向かおう。旅のフィナーレを飾るのだ。
うっそうとした薄暗い藪の中、どれくらい階段を下りただろうか。
これ帰りが大変だろうなぁなんて思っていたら突如視界が開け、ようやく待ち望んでいた関崎灯台とのご対面だ。
関崎灯台。
愛媛県・佐田岬灯台と向かい合うように速吸瀬戸を見下ろし、100年以上航行する船舶を守り続けてきた美しき灯台。重き使命を課せられた灯台の運命・・・
夕暮れに染まる空。燈る関崎灯台。
この時の関崎灯台は心底美しいと思えた。と同時に、ここで九州を舞台とした旅を終えなければならない現実を悟り、無性に悲しくなった。
この美しい灯台を眺めながら、今回の旅の振り返りをしていた。
思えば旅の始まり、角島灯台の圧倒的な美しさに感嘆したものだ。
今、旅を終えようとしているなか再び灯台と巡り会い感動している。ほんの偶然かもしれないが、まさに今回の旅は”灯台に始まり 灯台に終わりを告げた旅”と言える。
関崎を離れる前に名残惜しくもう一度暗闇の中、速吸瀬戸を見下ろす。
速吸瀬戸を向かい合うように関崎灯台、そして対岸の佐田岬灯台の灯りが燈っていたのがなんとも印象的だった。最後に素晴らしい風景を有り難う、関崎灯台サン・・・
さて、ここから大阪へ向けて帰らねばならないのだが自走だとここから700km以上もある。
しかし対岸の四国・愛媛県に渡ってしまうとその距離およそ400km超と、300km以上も短縮されるのだ。これは利用しない手は無いよね。
本来ならば佐賀関から出港している国道九四フェリーに乗船したかったのだが昨日の時点で既に予約満席。夜の速吸瀬戸をフェリーのデッキで過ごし、燈る佐田岬灯台を近くで見たかったのだが残念である。
臼杵から出港している九四オレンジフェリーは運良く空きがあったので既に昨日の時点で予約をとっていたのだ。早速臼杵へ向かう。
22時20分出港のフェリーに乗船する。ここから対岸の愛媛県・八幡浜までおよそ2時間の船旅だ。
しばしデッキで過ごしたが国道九四フェリーに比べ特に見所があるわけではないので、すぐに船室へ戻る。といってもザコ寝部屋で仮眠なんてとてもとれなかったけどね。
定刻通り、日付変わって深夜0時20分、八幡浜に到着。
ここから最寄の大洲インターへ向かい松山自動車道に入る。
ここから頑張ってなんとか川之江JCTの分岐を超え徳島自動車道まで走り続けるも、突如猛烈な睡魔に襲われので池田PAに滑り込み、眠りについた・・・
驚くことに目が覚めたのはすっかり外が明るくなった明方7時過ぎ。なんていうか、ボク自身のうなり声で起こされた気がしないでもないのだが。
リクライニングのきかないバケットシートで熟睡なんて出来るはずもないなんて思っていたが案外なんとかなるものだ。しかしカラダはバッキバキでしたが^^;
熟睡してすっかり体力回復したのでこれから大歩危小歩危、祖谷に久しぶり訪れてみようかと真剣に思ったがムリは禁物としてここはおとなしく真直ぐ帰宅することとする。
徳島自動車道を東へ、東へ。
神戸淡路鳴門自動車道へは藍住ICで降りて高松自動車道・板野ICから乗り継ぐのが一般的だが、藍住ICでは降りずに終点の徳島ICへ向かう。
正面に眉山が見えてきました。懐かしいなぁ。
徳島ICを降りてR11を鳴門方面には向かわず、吉野川方面へ向かいます。
R11・吉野川大橋を渡る。毎度ながら長い橋だ。
北常三島の大きな交差点が見えてきた。
眉山がこんなにも近くに見える。やっぱり徳島市のシンボルやね。
北常三島の交差点を過ぎると左手になにやら大きな建物が見えてきます。
吸い込まれるようにそこへ向かうと・・・
ここがボクの母校。4年間過ごした思い出の地。
ふふ、それにしても随分とこの旅でも愛車が汚れてしまったものだ。昨日の今頃まで、大分県・やまなみハイウェイを走り回っていたなんて誰が信じるんだろう。笑われるのがオチだろう。
誰もいない静かなキャンパスを歩く。
そうか、今日はGW最終日。学生さん達は帰省中かな?思えばボクも何度かGW期間中、帰省していたなぁ。
よくよく考えると5月は新入生にとって新生活始まって間もないね。あちらこちらでサークル募集の張り紙を見るわけだ。
しばしの間、キャンパスを歩き回って久しぶりの母校訪問を楽しんでいました。
既にお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、何故ボクが四国・とりわけ徳島県に特別な想い入れがあるか、その理由がお解かり頂けたかと思いマス^^。
夜になるとキャンパスのシンボル、時計塔が青色LEDで光って綺麗なので是非とも訪れてみて下さいね。確か夜の10時以降は消灯しちゃうので注意が必要です。
学生時代、足しげく通った美味しいお店に入りたいと思うも、まだ時刻は朝の9時でどこも閉まっているのね。
ま、徳島はいつでも来ようと思えば来れるからまたの機会にしましょう。天候も下り坂だったので鳴門に立ち寄るのもヤメて、おとなしく真っ直ぐ帰宅することに。
途中、淡路SAで明石焼きを車内で頂く。個人的にココの明石焼きは美味しい!
その後は阪神高速を乗り継ぎ無事帰宅。フェリーでショートカットしたとはいえ自走で鹿児島県の果ての地まで訪れたので9日間で3100kmを走破する旅となった。
今回の旅を振り返ってみて、やはり九州は旅をして本当に楽しい、魅力的な地であることを再認識させられた次第だ。
いつになるかは解らないがまた九州を訪れたい。その日が叶うまでボクはずっと、九州への思いを馳せるだろう。すっかり九州の虜になってしまったナ・・・
全9回に渡りお送りした今回のレポートもなんとか夏休み前に終わらせることができました。毎度毎度スローなペースでスミマセン^^;
最後までお付き合い頂き、有り難うございました!