書き忘れてましたが、実は我らが日産サニーKB110はこのステージの序盤からトラブルに見舞われていたのです。スターターモーターが回らなくなってしまっていました。たぶん5万円のサニーに付いていてくたびれていたモーターが、チューニングしたエンジンのコンプレッションが上がったせいで負担が募り、息の根を止めてしまったのだと思います。
その後どうやってここまで来られたのかというと、エンジンを止める時は必ずサニーが下りに向くように停めました。上り坂の時はわざわざUターンして逆方向にしてから停めました。周りのチームから見たらヘンな日本人でしたね、きっと。平らな場所ではもちろん押し掛けです。か弱いコ・ドライバー(私です)の肉体労働が増えちゃってました。エンジン自体は好調だったので、毎回1発で始動できたのはよかったです。
そんななかで夕暮れのディーニュ・レ・バン~ショドン・ノラントの19kmのSS-16を走り終えました。
このあと12kmと20kmのSS-17、18も無事に走り切り、一晩徹夜での第3ステージ Parcours Commun を終え、モナコへ戻って来ることができました。
深夜になるちょっと前でした。そのままパルクフェルメに入り終了。
この当時のモンテはこの第3ステージまで走り切ると”完走”と認められ、総合上位60台のみが翌晩の第4ステージ Epreuve Complementaire エプルーヴ・コンプレマンテアを走ることが許されていました。
この時点で我々は総合97位で、残念ながら最終ステージに進むことはできませんでした。ここで終わりです。ちなみにグループ2クラス1では14位。イエローナンバーのプライヴェイト・チームでは8位でした。
夜が明けたパルクフェルメでの酷く汚れたサニーです。
長いラリーを終えておつかれさまでした。60位までに残れなかったのは残念でしたが、中川ドライバーが目標としていた完走は果たすことができ、私にとってもモンテ初完走となりました。前年エンジンが壊れてしまって止まってしまった悔しさを払うことができました。
前年に続いて最終ステージを見に行けたのもラッキーでした。
Posted at 2021/06/17 00:04:57 | |
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