最初に申しておきますが、 アルピーヌA110という クルマは 普通のクルマではありません。 かなりの変態クルマなんで 万人の方におススメ出来る代物ではないですが、クルマの運転、操縦というものを 純粋に求めて楽しみたいとお考えの あなたには ドンピシャ!だと思います。
これから 書くことは 私の 独断と偏見に満ち、只々 感じたままの想いをぶつけてますので、嘘か実か?興味のある方は ご自身で 試乗なさって
、奇跡とも呼べる この事実を 体感して頂きたいと思います。
ルノー西宮(日産系)さんで御用意いただいたのは ピュアと呼ばれる アルピーヌブルーに塗られた 軽量バージョンです。
コンパクトなのに 伸びやかで 美しい・・・・・ケイマンと同じく、ミッドシップとは 感じにくい 古典的プロポーションも 素晴らしいです。
これが 日本人デザイナー の仕事であったというのも 誇らしいです。
複雑な造形のフロントスポイラーから バンパー、ヘッドライト部分は 大きな樹脂製で 纏めてあって コストダウンも兼て 上手いと思います。
リアでも これ見よがしな スポイラーなどが ないのは好印象。
リアの大型ディフーザーは 本物だそうで、 完全フラットの床下と相まってしっかりと ダウンフォースを得ているのだとか。
しかしながら、 この形状を見る限りでは 空力はあまり良くないように・・・
後述しますが、 このクルマは 高速道路をぶっ飛ぶ為のクルマではなく、アルペンルートのような アップダウンのある ワインディングロードを疾走することに 特科した 変態クルマなんで、これで 良し!となったんでしょう。 発熱量の多い ターボエンジンを積んでいるのに、インプットもアウトプットも小さく少ないのも 空気抵抗を減らすためなんでしょうが、冷却だけでなく 廻りの補器類への熱害も気になるところです。
ドアを開けて 専用の サベルト製バケットシートに 座ります。 形状は 本格的ですが、座り心地は 上々で 不快感はありません。 しかしながら、スライドは兎も角 上下、あるいは 角度の調整は 出来て欲しいです。 20分も乗ってると 右脚の脹脛が 血流不足で 重怠くなってきましたから・・・・^^; 手足の長い方なら 大丈夫なのかな?
前後バンパーを除いて ボディーの97%が アルミで出来ていて 総重量は 1000kgちょっと。 大変軽いクルマです。 なのに アルミ製のドアはかなり 重い^^; 閉まる音も ドン!と低い。 以前総アルミ(一部マグネシュウム)の AMG-GTに乗った時に 感じた ドアの軽さとは 大きく違っていて 驚きました。 GTは カン!と乾いた軽い音と共に 巨大なドアが閉まり、鬼のような 剛性のボディーが 真綿にくるまれてるように シットリと走るのに、 アルピーヌは ドン!と重いドアと 若干緩い?ボディーが 氷の上を ソリで走るような・・・・。
総アルミは 重量減のためなんですが、有難いことばかりではありません。
加工や 接合が難しいばかりか、鋼材と同じ強度を得るには その四倍の容積を必要とするんで 適材適所が一番なんです。
ポルシェなんかは そのあたり、十分心得ているようですが・・・^^
内装のデザインは まずまずですね^^;
本物のカーボンも奢られてるのですが、つや消しで 何だか 偽物っぽい ^^; デザインも機能よりも 奇抜な 先進性をはき違えたような感じのするものです。 モニターもありますが、ナビはなしですし、メーターはフル液晶で モード切替で メーター画面も切り替わり、大変煩くて見辛くて 安っぽい!です。 各部スイッチ類の タッチ感は 合格。 特に シフトパドルカッチリした感じは 非常に上質でした。 ですが、ゲトラグ製7速DCTが あまりにも いい仕事をするんで、殆ど 触ることは 無かったですし、正直いらんのとちゃう?とまで 思いましたね^^;
ドアパネルや シートサイドの キルトダイアステッチは とってもお洒落でフランスのアルチザンの拘りを感じさせられます。
ルノー車では お馴染の 安っぽい カードキーを 助手席前のダッシュ部分????へ挿入して^^; スタートボタンを押せば エンジンが始動します。 1.8の ターボで 253馬力。 大した数字ではありませんが、中々 図太い 元気な音で 目覚めます。
さあ、電子パーキングを解除して ドライブボタンを操作して いざ出発です。
続く。
Posted at 2019/11/01 00:50:00 | |
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