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2017年10月09日

根釧台地で鉄分多め。


 標津の街で朝を迎え、朝の6時頃から行動開始。天気予報の通り、いまいちな天気。

 さて、標津といえば、廃線となったJR標津線の終点、根室標津駅。何週間か前に新聞の記事で、根室標津駅跡に残る転車台のそばに、少し離れたところに展示されていたSLを移設した、なんていうのを見たので、現況を確認に行ってみましたよ。

 車体は、何十年も野外に置かれていたとは思えないほど綺麗だねぇ。大事にメンテナンスされてきたのかな。

 SLが載る線路は、転車台と繋がっていて、その転車台も綺麗に塗装されていますよ。まるで今すぐにでも使えそうな感じ。


 SLをよく観察してみると、車輪のフランジに施されていた塗装が剥げています。まるで塗装後に車輪を転がしたかのように。

 動輪に繋がる連接棒やシリンダも、油が注されて・・・塗装が剥げてるなぁ。


 何だかいぶかしく思っていましたが、後からこんな新聞記事を見てその理由が理解出来ましたよ。


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SLくるり180度 根室標津駅跡

10/09 11:14
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/137453



保存のSL、旧根室標津駅転車台へ 引き込み線に移動

08/07 11:18 更新
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/124182

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 なんと、前日、このSLを転車台の上に載せてグルングルン回すという楽しそうなイベントをやっていたというのですよ。そして、過去の記事にそのイベントの告知が載っていたのですよ。

(; ´・д・) これは昨日、知床なんかに行ってる場合じゃなかったんじゃないのか?

 ・・・まぁ、今さら良いんだけど。



 というわけで、そこそこSLと転車台を堪能した後は、標津の街の南側から根室水道に伸びる特徴的な地形の砂嘴な野付半島へ向かいますよ。

 砂嘴は先の方が南側に巻き込むような形になっていて、北側は砂浜になっていて、南側は堆積した土砂の上に茂ったナラの森が海岸の侵食により立ち枯れたナラワラといううら寂しい風景が見られますよ。立ち枯れた木…要は木の死骸だものな。

 半島の中程にあるネイチャーセンターそばの展望台から、走ってきた道を振り返ってみる。細長い砂嘴だよねぇ。


 ここから歩いて、砂嘴の内側の砂州(?)の遊歩道を歩いてみる。

 早速鹿の群れに遭遇するも、連中はちらりとこちらを見たら、逃げるどころか警戒する様子も無く、食事を再開しましたよ。人間様をなめくさってますな。

 水際は野鳥の寝床になっている様子。大量の鴨…かも。

 遊歩道の突き当たりには、数本の枯れ木がポヤポヤと。以前は地面に無数の枯れ木が転がってたように記憶してるけど、どんどん土に還ってるのかしら。トドワラはこのまま風化か進んでじきにに消滅、湿原になると予想されているそうですよ。


 さて、トドワラから沖の方を見ると、遠くに船と、その脇に何やら小さいモノが動いているのが見えますよ。

(; ´・д・) 人が海の中に立ってる。

 砂嘴の内側な野付湾はかなりの遠浅で、干潮時に水位が低くなると歩いて漁が出来るそうで。最近テレビ番組で見て知りましたよ。貝を捕ってるんだったかな。

 あと一週間もすればホッカイシマエビ漁が解禁になって、打瀬舟を使って漁をする様子が見られたんだろうけど、休みが合わなかったんだな。残念。



 ここから進路を西へとり、根室地区唯一の空港な中標津空港に寄ってみましたよ。

 酪農地帯らしく、空港の中は牛だらけ。…もちろん、本物の生きた牛はいないんだけれども。

 「北根室ランチウェイ 」なるポスター。

<ヽ`∀´>「中標津の街から釧網線の美留和駅まで、牧場の中を通り抜けたり山を登ったり野営もしながら71.4kmを歩いてみないか?」

という聞くも恐ろしいお誘いです。実際にやる人いるんだろうか。


 ちょうど出発する便があったので、展望デッキから眺めてみた。


 浮いたと思ったら、あっという間に雲の中に消えていきましたな。



 極端に便数の少ない田舎の空港に長居してもしょうがないので、とっとと外に出て更に進路を西に。確かこの辺りに珍しい物があったはず。

 牧草地の中にぽつんと一つ取り残された、戦時中に建設された掩体壕ですよ。この辺りは陸軍の飛行場が幾つもあったそうですが、残っているのはこの一基のみのようです。

 横から見るとただの小山ですな。



 お次はJR標津線の西春別駅跡。別海町鉄道記念館なんて立派な施設になってますよ。

 建物内には、標津線で使用されていたグッズの数々が展示。入場はもちろんロハ。


 外にはSLと雪かき車、キハ22形気動車が展示。綺麗にメンテナンスされている様子。

 しかし、このSLは形式はD51なんだけれども、何だか見慣れた車両と様子が違う。車輪や下回りが赤く塗られていたり、他にも何だか・・・。

 説明を見ると、この機関車は「D51-27」で、戦後に樺太で使う為にソビエトに輸出された物だそうですよ。日本国内向けと仕様が違ったりして、区別するために車号に「-(ハイフン)」が入っているんだとか。

( ´・д・) ヘェー



 またちょっと東の方に戻って、JR標津線の奥行臼駅跡へ。

 過去に2回ほど訪れたときは誰もいなかったので(一回は夜中、もう一回は夕暮れ時だから当然なんだけれども)、今回もどうせ誰もいないだろ、と思いながら現地に着くと、数十人の人だかりが。

(; ´・д・) 何だ何だ、何が起こったんだ?

 なんと、この日はたまたま「別海町グリーンツーリズムネットワーク」なんてところの主催で、奥行臼のJRの駅舎、別海村営軌道の施設、駅逓の跡をガイド付きで見学出来るというイベントが開催されていたのですよ。


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別海町教育委員会

奥行臼散策デー開催のお知らせ [生涯学習課からのお知らせ]

https://b-school.jp/blog/kyoui/index.php?ID=1171

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 普段は施錠されているJRの旧駅舎の中や、村営軌道の車両の中に入ることが出来ましたよ。なんという偶然、なんという幸運。

( ´・∀・) 日頃の行いが良いから。

 駅待合室だけでなく、事務室にまで入ってみることが出来ましたよ。




 ホームの擁壁は良い感じに歪んで崩れてきてますな。

 トロッコの体験試乗みたいなこともやってましたよ。…走らせる前に、ちゃんと線路点検してるんだろうな。


 少し歩いて別海村営軌道の奥行臼停留所跡。

 建物の中には、村営軌道のパネル展示が。折角こんな良いもの作ってるなら、普段から見せてくれれば良いのに。

 休憩室らしき畳の上には、謎のスノープラウが。何故ここに。


 気動車…でなくて自走客車。どうやって運転してたんだ?


 ディーゼル機関車とミルクゴンドラ貨車。どうやって運転してたんだろう。


 駅逓所は大きな木造の建物だったよな。これも中に入れるのかな。と思って歩いて行くと、大きな工事用の覆いで見えなくなっていましたよ。どうしたんだ?

 覆いの中では、建物を除けてコンクリート基礎を打ち、さぁ、これから建物を戻そうか、というところ。

 この奥行臼駅逓所は国の史跡に指定されているそうで、現在は平成28年度から30年度にかけての修復工事の真っ最中。工事が終わって内部が公開されるようになったらまた来ようかな。



 ここからは少し急いで、JR根室線の浜中駅へ。そして到着する列車を待つ。




 到着したのはルパン列車。ただのキハ54形気動車にラッピングをしただけの物なんだけどね。


 ここ浜中町は、ルパン三世の作者「モンキー・パンチ」の出身地。そこで、浜中町内のJR3駅を含む各施設で、ルパン三世をネタに観光振興を図っていろいろやらかしているようですよ(http://www.hamanaka-lupin.com/spot/)。


 浜中の一つ根室方な姉別駅。


 浜中の一つ釧路方な茶内駅。

( ´-ω-) 上手くいっているのかねぇ。

 年一回開催している「ルパン三世フェスティバル」は結構集客があるようだけど。



 国道を走っていると、道路脇の牧草地に放牧されているタンチョウを発見。

 タンチョウの生息域は順調に広がってるのかしら。



 国道44号で厚岸町内に入ると現れる一見無意味なトンネル。


 路上に多数出没する鹿との交通事故を防ぐには、道路の上に野生動物用の通路を作ってやれば良いんじゃないか、という発想でつくられた、いわば獣道との立体交差。でも、ここ一箇所でしか見たことないんだよな。広まらないってことは、効果がないって事なんだろうな。

( ´-д-) そもそも、人間が用意した通路を獣が歩くものなのかね。



 厚岸町内に入った時点で時刻は既に15時過ぎ。ググってみると、この日は「あっけし牡蠣まつり」の最終日。でも、こんな時間じゃもう終わってるな。

( ´;д;) 美味い牡蠣食いたかったなぁ。



 この後は、途中温泉に入ったら却って疲れてしまったのか眠くて仕方なくなり、夜道をところどころ仮眠を取りながら走って、お家に着いたのが未明の4時半。参ったね。

( ´-д-) こういうときは、眠っていても家まで連れてってくれる自動運転機能が欲しくなるね。実現がいつになるか知らんけど。



~ 以上 ~
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Posted at 2017/10/16 12:12:04

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