昨年9月にドイツ本国でワールドプレミアを飾った新型Sクラスセダンの日本仕様が早くも発表されました。
とはいえモデル自体の人気と注目度が高いぶん、本国発表から国内導入までのタイムラグが異様に早かったのは8年前の先代(W/V222)も、16年前の先々代(W/V221)の発表時もそうでしたね。
今回導入されたのは、いずれも3.0直6エンジンに9速AT×4マチック(4WD)の組み合わせで標準・ロングボディともに選べるディーゼル400dとガソリン500のみで、V型エンジン車は廃止…となったわけではなく、本国では先代“560”グレードの流れを汲んだ4.0V8ガソリン搭載の
“580 4マチック”や、V8に加えて新型唯一のV12エンジンを積む仕様も用意された豪華版の
“マイバッハSクラス”も発表済みなんですが、両モデルとも本国発売はまもなく始まる模様ですので、日本へは本国から程なくして上陸を果たす格好になると思われます。
そういえばプレスリリースなどを見た途端、日本仕様で「S500」のグレード名を久しぶりに目にしたなぁ…と感じリサーチしてみたら、モデルライフ途中の4マチック(4WD)追加に伴い「550」へ改称された先々代以来の復活であることが判明しました。
「500」は先述した「580」との関係に限らず、6気筒ながら435hp
(ISGと48Vモーター採用のM256型なので、スペック的には現行Eクラスなどの“AMG 53”に積まれたものと概ね同じです)という以前ならNAのV8エンジン並みのパワーを発揮しているので、それもグレード名復活の根源になったのなら説得力は感じますね。
MC後の現行Eクラスに日本初採用されたAR(拡張現実)活用のナビゲーションシステムは、ドライバーの視認性向上のためセンターディスプレイ
(タブレット端末のように縦長なアレ)に限らずフロントウィンドウからも表示可能としたのが特徴らしいですが、本国発表時に全グレードか上位グレードに限り標準装備されるかな?と想像はしていたものの、コストの観点とまずは様子見という理由からか全グレードにオプションとなったんですね。単体で400,000円弱のお値段が付いたハイエンドな装備なので、たぶん価格も上がる「580」以後のグレードでは標準になりそうな気がします。
先月28日
(関係ありませんが、乃木坂46最新シングル『僕は僕を好きになる』の発売から1日遅れ…)に公開された
オンライン発表会、私ももちろん拝見させていただきましたが、約35分にわたる内容を包括して思ったのは、メルセデスに無くてはならない存在とFセグメント車のベンチマークとして、デザイン面・安全面・機能性どれ一つとっても
『最上級セダン王者の風格は新型になっても健在』『抜群の完成度で売れない理由が見当たらない』というメーカーの強い意思を感じたことですかね。実物をディーラー等で見てみたら、私も思わずため息が漏れそうだ…
Posted at 2021/02/02 22:14:00 |
ドイツ車(Mベンツ/スマート) | クルマ