商科にいたときの卒論で、
ソ連のAPEC参加を書きました。
そのころは、まさかソ連が崩壊するなんて
思っていませんでしたが。
そんなんで、ちょっとロシアに興味があったんです。
しかし史学科では、惨敗でした。
この本は、著者が殺されたのをニュースで知って、
あわてて買ったものの、ずっと読んでなかったものです。
今回、ロシアのモスクワでのAPEC開催に合わせて
読み終わることができました。
ソ連が崩壊してロシアが誕生すると、法の整備が整っていない状況をいいことに
国営会社をのっとったりする新興財閥ができました。
それをロシア資本主義と呼び、命も土地も奪って私腹を肥やす
まさに海賊の理念をそのまま土地に移した国ができました。
そんな中、ロシアは新しいイデオロギーをロシア正教に結びつけ、
強いロシアをプーチンの元で復活させました。
9.11で西側と同調し、反テロ、アルカーイダが悪い、イスラムが悪いと
強いロシアを演出するためにチェチェン戦争(第二次チェチェン戦争)をはじめ、
ロシアは9.11の前からイスラムの悪を知っていたといい西側と同調しました。
戦争中の兵隊はやりたい放題で、ソ連式の賄賂や権力にまみれた司法で
政府や軍人の都合のいい裁判結果を作り出すことを復活させてしまいました。
ノルド・オスト事件(劇場をテロリストが占拠した事件)の解決には、
人質の命を守らずにガス攻撃を使い、手っ取り早く勝利したことがこの本に書かれています。
結構グロイ内容もありますが、ロシア本国では発売されていない本で、
この手のジャーナリズムに関係したひとは、殺されています。
それが、KGB出身のプーチニズムです。
APECや世界貿易機構に加入し、国際ルールの中に身を置くロシアになりますが、
この先がどうなるかは、わかりませんね。
Posted at 2012/08/30 06:18:54 | |
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