教科書検定 近隣諸国条項の見直し慎重に(6月27日付・読売社説)
教科書検定の見直しを検討してきた自民党の特別部会が、中間報告を安倍首相に提出した。
歴史教科書で「自虐史観」にとらわれた記述が存在するとして、検定基準の改善を要望した。近現代史で学説が定まっていない事項について確定的な記述をしないよう、検定基準に規定すべきだとも求めている。
自分の国に誇りを持てるような教育を行うことは必要だ。
安倍首相は4月に国会で「愛国心、郷土愛を書いた改正教育基本法の精神が生かされていなかった」と述べ、教科書検定制度の見直しに意欲を示した。中間報告も同じ問題意識に基づいている。
昨年度の教科書検定では、南京事件で「少なくとも10数万人が殺害された」との記述が、「約20万人や10数万人、またそれ以下など諸説がある」と修正された。
こうした検定をさらに徹底し、教科書の記述の客観性を担保しようという狙いは理解できる。
中間報告は、今後の課題の一つとして、近現代史の記述で近隣国への配慮を求めた近隣諸国条項の見直しも挙げた。
自民党は昨年の衆院選に続き、来月の参院選の公約にも近隣諸国条項の見直しを掲げている。安倍政権の教育政策の象徴的なテーマと言えよう。
この条項が設けられたのは、1981年度の教科書検定の後だ。旧日本軍の中国「侵略」が「進出」に書き換えられたとの誤った報道が発端だった。中国と韓国の反発を沈静化させる措置だった。
実際、条項が直接適用されたのは、日本が戦争でアジア諸国に「迷惑をかけた」という記述が、「たえがたい苦しみをもたらした」と改められた91年度検定など、わずかなケースに限られる。2000年度以降は1件もない。
一部の識者は、近隣諸国条項によって中国や韓国に配慮するあまり、偏った教科書の記述が是正されにくいと指摘する。
だが、現行の検定基準でも、一面的な見解をそのまま取り上げることのないよう求めている。
現在、大きな問題が生じていないことを考えれば、近隣諸国条項の見直しを図る必要があるのだろうか。歴史教科書の扱いは、外交問題に発展しかねない。
中間報告は、教科書の検定、採択などを一括して扱う「教科書法」(仮称)の制定も検討するよう要望している。
政府は、多様な教科書を尊重する現在の教科書検定制度の趣旨に留意し、議論を進めるべきだ。
(2013年6月27日01時17分 読売新聞)
最近読んだテキストに嫌気がしたんだが、台湾の国民党の悪政も日本の植民地政策せい、朝鮮戦争も日本のせい、支配された側の人の気持ちになって考えましょうなんて載っていた。
「台湾人は、終戦直前には徴兵され、戦争に駆り出された」とか書いてあったが、これって、それまでは徴兵されないですんだって特権があったという取り方はしないみたい。
「台湾人は、日本語教育との二重言語教育をさせられ・・・」って、日本を学んでいかないと生活に不便なところがでてくるという観念がないのかと思った。
朝鮮の記述は主に朝鮮戦争が多いので、大戦中の記述は少なかったが結局は「日本の経済発展のおかげは、朝鮮人の犠牲のおかげ」とか考えましょうって書いてあった。
日本は連合軍に占領されていたが、連合軍の本部を置いた東京が悪いだの、物流や警察予備隊は間接的に朝鮮戦争に関わっただのと取れる記述がいっぱい。
鳩山もこの辺を真に受けて勉強したんだな?
勉強のできるバカは、一味違うなw
Posted at 2013/06/27 20:57:10 | |
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