正倉院宝物「銀壺」は銀銭転用の国産品か…新説
2017年04月20日 22時02分
中国の唐で作られたとされていた奈良・正倉院の宝物「銀壺ぎんこ」は、奈良時代に権勢をふるった藤原仲麻呂が発行に関わった銀銭「大平元宝」の素材を鋳造し直した国産品だったとする新説を20日、奈良国立博物館(奈良市)の吉沢悟・列品室長が発表した。
宮内庁正倉院事務所(同市)が年1回、宝物の研究内容を発表する「正倉院紀要」の第39号に盛り込まれた。
銀壺は2点あり、ほぼ同型で、高さ41~43センチ、最大直径61センチ。シルクロードとのつながりを想起させる騎馬人物が表面に彫られ、唐で作られたとする説がこれまで有力だった。
だが、吉沢室長は彫金技法の拙さなどから、大陸伝来の原図を基にした国産品の可能性が高いと判断。壺の底にある「天平神護三年(767年)二月四日」の銘を手がかりに、制作背景の考察を進めた。
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奈良時代の中国マンセーな政治家、藤原仲麻呂ですが、この本では、「本当に逆賊なのか。」と言う点で書かれています。
この新説によると、銀壺の鋳造は‘悪い藤原仲麻呂‘の残した銀銭製作の為に集められて使わなかった銀を使って壺を作ったとしています。
一時期、敗者や悪人を再評価する思考がもてはやされましたが、今は私たちが中学高校の時に習ったことを考古学的観点から肯定の裏付けをしているようです。
つまり、本当に逆賊だったのでしょう。
反対のための反対は、なにも政治だけではありません。
学会、教育会もそんな風潮があったように感じます。
まぁ、昭和の通説通り「逆賊藤原仲麻呂」であっているのでしょう。
Posted at 2017/04/21 11:00:50 | |
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