最古級、導水施設が出土 日本書紀の記述裏付け 京都
2020/11/12 23:05
最古級、導水施設が出土 日本書紀の記述裏付け 京都
© 産経新聞社 最古級、導水施設が出土 日本書紀の記述裏付け 京都
約1700年前の古墳時代に浄化した水を使って祭祀(さいし)を行ったとみられる国内最古級の遺構や大規模な溝跡が京都府城陽市の小樋尻(こひじり)遺跡から出土し、12日に府埋蔵文化財調査研究センターが発表した。
川から離れたこの地域に、水の安定供給のため溝を設けたとする記述が登場する日本書紀を裏付ける資料という。
新名神高速道路整備事業などに伴い、約2200平方メートルを調査した結果、南東から北西向きの自然流路(幅約25メートル、深さ2・7メートル)に、水流調整用に一部木材などを使った水路跡が出土。
この西岸からは祭祀遺構も見つかった。
出土した木材などから、木板(幅1・7メートル、高さ0・6メートル)で水路を仕切り、水をためた上で、木板の上部にV字の切れ込みを入れ、祭祀遺構側に木製の樋(とい)を通して浄化水を流していたとみられる。
周辺から祭祀に使われた漆が塗られた木琴や桃の種も出土した。
いずれも一緒に出土した土器から4世紀前半に設けられ、同様の施設としては最古とされる纏向(まきむく)遺跡(奈良県桜井市)とほぼ同時期の遺構とみられるという。
また、古墳時代後期の6世紀代に新しい水路が規模を縮小しながら設けられ、改修をしながら約200年にわたり使われていたことも判明した。
調査地周辺は古くは「栗隈(くりくま)」と呼ばれ、木津川から離れているために古墳時代中期と飛鳥時代に灌漑(かんがい)用の導水施設が設けられ、田畑が潤ったとする記述が、日本書紀に見られる。
同センターは「今回の祭祀遺構は大和朝廷と近い関係にあったことを示す資料で、水路の建設は国家的なプロジェクトだった可能性もある」としている。
新型コロナウイルスの影響で現地説明会は行わない。
コロナ禍の中で、説明会や講演会が中止やリモートになっています。
なんでもクルマの免許取得も学科はオンラインになるとか。。。
旅行に行けなくても、こういう説明会とかに行くことでストレス解消していたのになぁ。
Posted at 2020/11/13 13:45:57 | |
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