太宰アパートが新天地へ 杉並から大分・湯布院町に移築
2016年2月17日 朝刊
作家太宰治(一九〇九~四八年)が住んだ東京都杉並区の民家兼アパート「碧雲(へきうん)荘」が取り壊しの危機を免れ、国内有数の温泉地・大分県由布市湯布院町に移築される。
町で古民家を生かした旅館を営む橋本律子さん(65)が「地元の活性化になれば」と引き受けた。秋頃から「文学の森」(仮称)として、本を軸に多目的スペースとして始動する。
碧雲荘は昭和初期に造られ、一階は民家、二階はアパートとして使われた。太宰は一九三六年十一月~翌年六月に二階の八畳間で最初の妻と暮らし、代表作「人間失格」の原型とされる短編「HUMAN LOST」を執筆。短編「富嶽百景」には二階から眺めた富士山の描写も登場する。
今月から移築に向けた解体が始まり橋本さんが所有する約八百坪の土地に再建する。費用は一億円以上で橋本さんが全額負担する。
碧雲荘の敷地は区が福祉施設整備のために入手。建物を四月までに撤去する必要があり、所有者の田中利枝子さんが移築を模索していた。
橋本さんは古民家を活用して旅館「おやど 二本の葦束(あしたば)」を経営。昨年末、都内の知人から移築を打診された。
「子どもの活字離れが進む中、読み聞かせができる場所にしたい」と期待している。
保存を目指してきた地元区民らによる「荻窪の歴史文化を育てる会」会長の岩下武彦・中央大学教授(国文学)は「杉並に残せなかったのは残念だが未来に残ることが大事。移築を見届けたい」と話している。 (杉戸祐子)
純文学って、興味なかったんだけど20歳の頃なぜか太宰治だけは読んだな。
なにがきっかけだったのかな?
免許取って、玉川上水の辺を車で走るようになってからだな。
建物も移転してしまうとわかると見てみたいような気がする。
ミーハーなだけかw
Posted at 2016/02/17 10:39:34 | |
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