学び直しが言われていますが、
私が学び直しをしたころは、
こんなに良い言い方ではなく、
学歴ロンダリングと
言われていたころでした。
受験生が減り、英語ができなくても平気な通信の大学に行き直しました。
もちろん、リモートなんかではなく、レポート用紙に手書きで書いて切手を貼っておくるタイプの古典的なものです。(文学部はワープロ不可)
だんだんと、経済学部とかはタイピングしたものをレポート用紙に貼り付けてよくなったり、授業風景が写ったCDが送られてきたりしてきだしましたが、
文学部は、漢字が書けないと採点もしてもらえませんでした。
そんな中で考古学を習うのですが、最初の先生は優しかったので、また地方に住んでいる人のために、やさしい問題を与えてくれました。
①あなたの住んでいる地域の遺跡を写真に撮って、思うところを述べなさい。的な問いでした。
これが、私のフィールドワークの始まりでした。たまたま発掘調査の見学会を見つけ、石器や土器の写真を貼って送ったら一発で通りました。
気を良くして、続いて問②へ。
②国分寺について知るところを述べなさい。
これもまた、写真を撮って説明すれば良いのかな?と相模国分寺跡と信濃国分寺跡に行ってきました。
しかし、写真を貼っての文言がないので、なんとか文字だけでレポート用紙を埋めて提出。
結果は散々たるものでした。
そうです、優しい先生は辞められて新しい若手の厳しい先生に代わってしまったのです。
ここから、私の泥沼の考古学ループがはじまるのです。
厳しいと言えども、一人一人のレポートに評価を書いていただくので、私が書いたのは伽藍配置にだけ書いてあると言うことがわかりました。
今度の先生は、弥生時代の専門のようで、”あなたの住んでいる地域”の中でも、弥生時代の話を前提にしているようでした。
私は、土器には興味がないので、通信でを諦めスクーリングに行って単位を取る作戦に変えました。
出来の良かった問①は、捨てて一から取り直しです。
嫌々ながら受けたスクーリングでしたが、考古学的考えを知り、なんとか単位を取りました。
そして、卒業して数年。
思いがけず、この本の存在を去年知りました。2022年9月の第一版第一刷です。
これまでも、②のレポートの答えを探すべく、機会を見つけては国分寺跡に行くようなことはしていたのですが、よく解らないままでした。
この本でやっと国分寺のレポートの答えが解った気がします。
この本では、私の書いたレポートはたったの3行位しか触れていませんでした。
そりゃぁ、不可なわけだなと今更ながら納得できました。
昭和13年に出た『国分寺の研究』を入手する手段を知っていれば、もっと早く気がついたかもしれませんが、その当時は、検索→アマゾンで買うなんてことは知りませんでしたし、この本を読んで初めて『国分寺の研究』の存在を知りました。
このようないきさつがあり、私の国分寺跡のフィールドワークが始まったのです。
これからも国分寺跡を見に行って、日本一周をできたらいいなと思っていますw
Posted at 2023/02/11 11:05:37 | |
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