今日の山口は曇り。今週はどうも雨が降るらしいので洗車はしませんでした。といっても、アコード以外はそれほど汚れてはいないのですが・・・。
そして、いよいよ今週は娘が自動車免許を取得することになります。今のところ仮免も問題なく取れて路上運転をしているようですが、アコードを運転させるという私の夢が叶う日が近づいてきました。無事一発で取れるといいな・・・。
さて、昨日のブログの最後に軽く触れた「北海道から送ってきたもの」ですが、食べ物ではなく車の部品です。
8月22日のブログで書きましたが、以前アコードのサイドミラーを電動開閉させた時、助手席側のミラーだけ派手な異音がしながら何か空回りでもしているかのように遅れて開閉する様になりました。モーターが弱っているというよりも、開閉機構のギヤなり樹脂部品が欠けてしまったのではないかと思います。
電動格納はあまり行わない私ですが、それでも狭い駐車場に止めれば閉じる事もあるのでずっと壊れたままだと困ります。なので開閉機構部を修理したいわけですが、年式が年式だけに部品代がかなり値上がりしていて工賃加えると3万円は軽く超えそう・・・。
とういうわけで
某オクで北海道の方が出品されてた助手席側のサイドミラーを落札したのでした。
本当はシルバーを探したのですが、外観は傷だらけで塗装もボロボロ、走行距離も過走行のものばかり。というか、運転席側は沢山出てますが助手席側は圧倒的に数が少なくて、もはや色の選択なんてしてられない状況でした。
因みにこのミラーが付いていた車両は、北海道の車だったのか4WD車のCM3で年式は2003年11月。私の車よりも6カ月新しいのですが、走行距離は僅か8.6万Kmという事でミラーはかなり綺麗な感じだったので、既に入札されていた方がいてシルバーの私が横取りするのは心が痛みましたが、即決価格ですぐに落札しました。
ごめんなさい・・・
ということで、ここからは作業ブログ。いつもの様に写真は多いですが、内容はできるだけ淡々と書く様にしていきたいと思います。興味のある方は暇な時にでも読んでみてくださいね。
因みに今日は他にも用事があったので、このミラーを分解して部品取りをするところまで、つまり段取りまでの内容です。今回を前編(段取り)として、また後日車両に取り付けた時に後編(取り付け)を書きたいと思っています。
では、早速・・・。
私はサービスマニュアルを持っていないので、作業の参考資料はみんカラで披露されている整備手帳とこのパーツリスト。今回のミラーの分解はみんカラで詳しい内容が見つけられなかったので、パーツリストで部品の構成を見ながら手順を予測し、あとは実物を見ながら進めるしかないと思っていました。
因みに今回必要なのは、青○印の電動格納機構。残念ながらこの部品だけの番号がないので単品を新品で買う事は不可能。8番(7番は運転席側)のアッセンブリを買うしかありません。まぁその場合でも全バラになりますが・・・
出品画像から何となく予感はしていましたが、電動格納機構部品を取り出そうとするとそこから出ている配線のカプラーが三角部品の穴に通らない・・・。シルバーの綺麗なミラーがあれば、分解などせずサクッと交換できたのですが・・・。
まずはミラーを外します。どっから外すのか分からず、上下左右から覗きこみ、とりあえず割れにくいであろう上下方向から外してみることに。
内装外しを上から突っ込んでも外れる気配がないので下から突っ込んだらパコッと軽く外れました。
ところが、最後に上がなかなか外れない・・・。何か割れそうな予感がしたので、明かりを照らして中をよ~く覗いてみたらどうも引っ掛け式になってるようで、下方向にグイッとスライドさせたら抜けました・・。
ミラーの固定部分。赤○印の上部は引っ掛け式、黄○印の下部は嵌めこみ式なのが分かります。上から力ずくで捻ってたら壊れてたかも(汗)。
ミラーを外した状態。中央部がミラーの上下左右調整機構、ミラー付け根側に電動格納機構があるのでしょうね。
次に、ミラー付け根の三角部分の防水カバーを外すわけですが、そのためには配線を抜く必要があり、一部絶縁テープを剥がして更に結束バンドも切って外さないといけません。絶縁テープ剥がすと、手がネチャネチャになるから嫌なんですよね・・・。
そして、勿論カプラーも通らない。
ということで、カプラーから配線全てを抜きます。外す前に必ず色と並びを写真に撮るかメモしておく必要がありますね。
配線は上段が6本で下段が1本の計7本。恐らく黒はCOM(共通マイナス)で、上段6本の内訳はウィンカー信号1本、電動格納信号1本、上下左右信号4本・・・ってとこですかね?
カプラから線を抜く場合、まずはカプラーについているカバーを外す、又はずらす必要があります(写真はずらした説明)。
マイナスの精密ドライバーでカバーの左右両端を浮かして矢印の方向にずらします。すると写真右の様になります。
今回のカプラーは上下二段で、下側にも黒の線が差し込んであるので下段のカバーもずらします。
※ずらさず完全に取り外しても構わない
そしてカプラーに差し込まれているピンコンタクトを抜きます。
抜き方は意外と簡単。カプラー真正面から見て(画像右)、上下段それぞれにある抜け防止用のロックを安全ピン等を使って矢印の方向に押さえながらピンコンタクトを引き抜きます。上段は赤矢印に、下段は青矢印に押さえます。
※説明画像では、分かりやすくするためピンコンタクトが差し込まれていない穴で矢印を書いています。
実際にはこんな感じで。線を軽く引き抜きながら安全ピンでロックを下に押さえます。
イメージとしてはこの絵で。ステアリングリモートスイッチ交換のブログの時に書いた絵なのでちょっと違うタイプですが、要はコネクタの正面から安全ピンでロック(この絵ではストッパー)を外す、ということです。
重要な事は、逆に差し込む時はピンコンタクトの上下の向きに気を付ける必要があるということです。ロックのある面とピンコンタクトの陥没面を合わせる必要があります。
下段の黒の配線も抜きます。下段はロックが上側になるのでピンコンタクトの陥没も上側になってますよね。
これでやっと防水カバーの穴から配線を抜くことができ、防水カバーを取り外せます。
その配線は、どうやらミラー付け根下側のベースの穴を通って電動格納機構部へ走っているようです。配線固定金具を外して配線をフリーにします。
次はミラー本体内部を分解。赤○印のネジ4本を外すと黒い樹脂カバーが取れそうです。
因みに白い部品がミラーの上下左右調整機構、その右手が電動格納機構と思われます。これ、一体式なのかな?
先ほどのネジ4本を外しと黒い樹脂カバーが取れます。ただし、ミラー内側(ミラーの付け根側)がとても外れにくかったです。
なぜなら・・・
引っ掛け式だったから。
ここを力ずくで外すと割れる可能性大です。形状からいって外す事をあまり考えてないし、手も工具も入りません。私はかなり内側に傾けて引っ張ったので割れずに済みましたが、真上にグイッと引っ張っていたら割れていたかも・・・。まぁ割れても大きな問題にはならないと思いますけど・・・。
ドアミラーウィンカーのレンズも先ほどのネジで共締めされていたので、この状態までくるとグラグラして外れそうですが、実際は電動機構部を外さないとウィンカーレンズ取り外しは無理です。
電動機構部を取り外すには、もう残りは底面にあるここのネジくらいしかなくなってきました。ネジの腐食防止のためか、2箇所はシールで覆われています。左の1本はなぜ裸のままでいいのだろうか・・・
とても爪だけじゃ剥がれないのでカッターナイフの力を借りて剥がしました。もはや柔らかさはなくセロハンのような硬さでしたが、さすが純正品、粘着力はバッチリでした。
ネジの腐食具合も確かに違いますね。
因みにこのシール、パーツリストにはステッカーという名称で掲載されていました。1枚80円とのことですが、今度は組立時に必要になるので別にシールなんて何でもいいやと思う一方で、市販品なんてすぐに剥がれてしまうかもとも思いまして
こんなものでも純正クオリティを求めて買ってしまいました。
1枚80円が148円に値上がり・・・。全く堪えませんが(笑)。
で、ここのネジ3本を外すと三角のベースとミラー本体部がようやく分離できました。
ミラー本体側に残ったこの黒い部品は金属製でかなりガッチリしています。この部品は三角のベースと固定されているので、ミラー本体の開閉(回転)はこの様な状態で行われるのですね。
三角のベースから配線を抜き
更に底面にあるネジ1本を外すと、ようやく電動機構部が外れてくれました。配線はまとめて電動機構部の底面から出てますが、ウィンカーの電源線が電動格納機構部から別に取り出されていますね。ウィンカーレンズにはカプラーが挿し込まれていますが、この段階で抜く必要はありません。
こんな感じで電動機構部の取り出し完了。
全バラじゃん!!!!
その電動機構部。
当然電動格納機構がどうなっているのか気になります・・・。
我慢できず、ちょっとだけカバーを外してみました。
DCモーターが下向きに突っ込んであり、何かしらのギヤ経て回転軸部に伝達している感じですね。中を明かりで照らして覗いてみると、樹脂のホイールギヤらしきものと、ミラーの回転軸部には金属のヘリカルギヤらしきものが見えます。
電動格納機構の画像をザックリ調べてみたら、多分アコード用はこれが一番近い絵かなと思い、画像を転載させてもらいました。多分昔の特許申請画像っぽいですね。この絵は運転席側のようで、助手席側用とは勝手違いになっています。
予想通り、モーター軸の先端にはウォームギヤ(241)が付いており、その先にホイールギヤ(242)があります。そのギヤが絵では見えませんが多分また小さなホイールギヤを回していて同軸にあるウォームギヤ(246)を回し、それがヘリカルギヤ(248)を回し、最後に大きなヘリカルギヤ(252)を回している・・・。そんな感じに見えます。(実際は、最後のヘリカルギヤ252は固定されているので回らず、それ以外のギヤが252を中心にして動いている。イメージとしては太陽を中心に他の惑星が自転しながら公転しているイメージ)
私のアコードで壊れたのがどこかは分かりませんが、金属の歯車じゃないことだけは確かでしょう。今度故障品を取り外したら分解してみようかと思っています
因みに、ウォーム&ホイールギヤというのは、ウォーム→ホイールという流れだとギヤは回せますが、ホイール→ウォームという逆の流れでは回せません。無理矢理回すと破損します。ではなぜドアミラーが手で無理して正逆回転できるのか・・・。恐らくギヤを回さずにミラーの回転軸が回る機構が備わっているのだと思います。
ということで、今回外した部品と外した順番がこれ。
今回は初めて分解したのでまぁまぁ手こずりましたが、一度経験すればもう次回は簡単。私のアコードのミラーも全く同じように分解することになりますが、その時はかなり早く行えそうです。
それにしても今回の中古品はとても綺麗で驚きました。ミラーもベースも私のアコードのものより遥かに綺麗です。こりゃこの部品も移植したほうがいいな・・。
左の部品はトップの部分に小さな陥没があるので多分移植はしないかな・・。それこそミラーのカバー本体なんてとても中古品とは思えないほど綺麗で、塗装の劣化もなし。
某オクでの出品画像でシルバーを見ると、どれも私のアコードと全く同じ劣化具合でして(無数の線傷のような跡がある劣化の仕方)、これってサテンシルバーに共通した事なのかなと思いました。多分、赤を除いた他の色よりも塗装劣化が早いんじゃないかと・・・。
今度運転席側のミラーも白を買って、同じように分解してカバーだけ塗装を業者に頼んでみようかな~。分解作業なしで色を吹くだけだから多少安いんじゃないだろうか・・・。
以上、何やかんやで長くなりましたが、アコードワゴン・ドアミラー修理 ~前編(段取り)~ でした!
長いブログを読んでくださり、ありがとうございました(^^)