(巨人の星オープニングテーマ 「ゆけゆけ飛雄馬」風に)
♪ 思い込んだら 試験の道を
行くが男の 悪あがき
真っ赤に燃える オッサンのしるし
二輪の免許を つかむまで
パイロンかわせ エンストするな
ゆけゆけ琢麻呂 どんとゆけ ♪
すぐにメロディーが頭に流れた中年もといナイスミドルの皆さま、こんにちは。
「えっ?分かんない」というナウなヤング(死語)は、Youtubeで調べてみてね。
ということで、大リーグボール養成ギプスならぬ、腱鞘炎で手首サポーター中の琢麻呂です(笑)。
前編、中編とお届けしてきました第7回の連載も、いよいよ大詰め。
今回はいよいよ、一本橋と並ぶらしき難関の急制動が登場します。
私は雄星選手、大谷選手のように大リーグへはばたくことが出来るのでしょうか(違)。
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フェイントなどありつつ緊急回避の教習が終わり、次はいよいよ急制動の教習へ。
急制動は、外周コース直線の始まりからコーナー進入手前までの区間で行います。
急制動は、目印のパイロンを目がけて40km/hまで加速し、パイロン間を前輪が通過した以降にブレーキング開始。
目標の11mの停止線(雨の場合は14m)超えないよう停止するもので、卒検の際は停止線を超えた場合、そこで検定中止となるようです。
(体験に基づく再現CG(笑)。イラストは、「いらすとや」さんからお借りしました)
まずは教官による模範走行ということで、コース脇の草むらへ。
「ヴィーン、ヴィーン、ギュギュギュギュッ」
いつに増して迫力の加速音のあと、11mジャストで停止した教官。
おぉ、凄い!って、これを自分がやるのかっ!?(無理っぽい)。
「まずは30km/hでスタートしましょう。リヤブレーキがロックしても転倒しにくいですが、フロントは転倒の危険がありますので、最初は緩めにかけて、停止線は越えても良いですので」という説明のあと、スタート地点へ。
ここも他の教習車と接触してはマズイので、教官のコースクリヤーの合図と共にスタートします。
「ヴィーン、ギュギュギュッ」
まだ速度が穏やかなおかげか、とりあえず無事?停止。
他の課題と違い、急制動だけはエンジンブレーキをギリギリまで使うという目的もあり、エンストしてOKだそうですので、ここは素直にブレーキ操作だけに集中したほうがよさそうです。
「では次は、40km/hでフロントブレーキのみ、リヤブレーキのみの順番で、それぞれのブレーキによる違いを体験して貰います」ということで、再びスタート。
フロントブレーキはロックしなかったものの、ブレーキのタイミングが全然早く、リヤはロックしたうえに、やはりブレーキのタイミングがまるで早くて、教官曰く「パイロン3m手前くらいでブレーキング開始している」らしい(汗)。
もう一本、リヤブレーキのみでの停止にトライし、やはりロック気味。
「リヤはロックしやすいので、ペダルを踏むというよりも、足を乗せるというイメージ」とか。
逆に、割と握っているつもりのフロントはまだロックする気配がないので、思った以上に限界が高いのか、やはりロックが怖いので自然と加減しているのか。
そんな中ではありますが、フロントブレーキのみだとノーズダイブが大きく、リヤブレーキのみだと後ろから車体が下げられる感じで、今までの教習で教官がおっしゃていた、「リヤブレーキをかけると車体が安定すると」いう言葉が実感出来た気もします。
そしていよいよ本番の、40km/hで前後ブレーキとも使っての制動へ。
うーむ、あれでブレーキ開始が早いという事は、もっと突っ込まないとダメなのか・・。
「ヴィーン、ギュギュキキキキーッツ」
と、止まった・・。
教官より、「今のは良かったですよ!。リヤブレーキはロックしていましたが、ブレーキ開始位置と停止位置はバッチリです」と、教習開始以来、珍しくお褒めの言葉を頂いたような(笑)。
「では、もう一本行ってみましょう」とスタートすると、まだリヤはロック気味ながら、先ほど同様にブレーキ開始と停止位置は良かったらしく、どうやら自分の体がパイロンを越えるイメージが飛び込んできたくらいにブレーキ開始すると良いようです。
ただし、手前の速度を上げすぎたりブレーキを遅らせ過ぎると、停止までの距離が厳しくなりますし、停止線を越えてしまうと検定中止ですから難しいですね。
と、一見上手く行っているようですが、もちろん11mの線なんて見えているはずもなく、たんに一生懸命ブレーキをかけていたら偶然止まっただけなので、次に出来るかは運任せな感じも(汗)。
とはいえ、フロントブレーキの加減さえ忘れなければ、あとはリヤブレーキに集中すればイケそうな気はしてきましたので、この後の時間に練習があればリヤブレーキに注意してみようと思います。
リヤブレーキの踏み加減という課題はあるものの、いくらかは出来そうな雰囲気があったためか、「これで卒検に出る課題を一通り体験したことになります」と教官より話しがあり、その後はコース練習へ。
2コースの順番はまだ不安なため、まずは教官が並走で道順の指示を出しつつスタート。
いままでは外周を一周する際も一定速度で走っていましたが、今回から本番同様に40km/h以上まで加速して、コーナーへは前後ブレーキを同時に3回以上ポンピングするという課題が追加になり、これに関しては特に問題なくクリアー出来そう。
その後、1コースと共通の順路になったところから私が先行することになり、S字を抜けて信号のある交差点へ。
「あっ、信号が黄色か」とは思ったものの、ちょっと迷ってそのまま通過。
ここから坂道発進→踏切とつながり、外周路に接続する一時停止で教官より「この後が急制動になります。先ほどと違って片方しかパイロンがありませんが、そこでブレーキ開始して停止して下さい」という指示があり、再スタート。
「ヴィーン、ギュギュギュキッー」
おー、止まった・・。
「リヤは少しロックしていましたが、それ以外は良かったですね」と教官より評価を頂き、エンジン始動して再スタートし、最後のスラロームからの一本橋へ。
スラロームは普通二輪の場合、基準タイムが8秒以内の通過となっているそうですが、ここまでタイムについては触れられていないので、とにかくパイロンへの接触やコースアウトだけはしなよう、通過重視で慎重に走っています。
そしてスラロームを抜けたあと停止線で一時停止し、いよいよ一本橋へ。
「ヴィーン、ボボボボボ・・」
少しアクセルを入れ気味で半クラするも、何故かいつもより加速が悪いような・・。
「ボボボボボ、ガクン」
うっ、エンスト!?。
最近渡りきれる確率が上がってきていたため、慢心してクラッチ操作が雑になっていたのか、停止線からフロントタイヤ一本分出たくらいのところでエンスト。
確か一本橋でのエンストは検定中止だったような・・。
本当なら教官に指示を仰ぐべきだったのかもしれないながら、これが本番だったらという動揺か、慌ててその位置から再スタート。
再度のエンストを嫌ったせいか、いつもよりアクセル入れ気味で、一本橋もサーっと勢いで通過した感じながら何とか渡りきって、苦笑いしながら教官を振り返る私。
「琢麻呂さん、なぜ今エンストしたか分かりますか?」と尋ねられるも、クラッチ操作が雑だったのだろうか?という位しか思い浮かばず。
すると教官が、「実は今、ギヤが2速に入っていたんですよ」と一言。
ああっ、そうだったのか・・。
今までの練習なら発進前に指摘されるところですが、本番同様の練習なので指摘されなかったのでしょう。
「ギヤが入っているか不安だったら、確実性重視で何度かシフトペダルをガチャガチャ踏むと良いですよ」とアドバイスされ、再スタートしてゴールへ帰着。
本番は仮にコース順を間違ったとしても減点にはならず、その後のコースに復帰する指示に従っえば良いという事で、その点では少し安心したものの、復帰の際も交通法規に則った走行が求められるため、減点のリスクは高くなるそう。
あとは信号の交差点を黄色で通過した件の指摘があり、「止まれるタイミングで通過してしまうと本番であれば検定中止になりますので注意して下さい」とのことで反省・・。
ここで終了時間が迫ってきたため、フリー走行で2本ほど一本橋を通過し、ここでは先ほど教わったとおりギヤをガチャガチャし(笑)、何とかクリアー出来て終われたのは良かったです。
車庫に戻ると教官より、「教習時間も残り少なくなってきましたね」という話しがあり「長いと思っていたのですが結構あっという間でした」といった会話の後に、この時間は終了。
次回は恐らく卒研に向けたコース練習になると思いますが、さてどうなりますか。
(続く・・はず)