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2018年06月10日 イイね!

C5 パドルシフト化その⑥【まとめ】

C5 パドルシフト化その⑥【まとめ】前回の調整以来2,000km近く走行してみましたが,シフト入力が空振りすることは一度もなかったので,ようやくまとめに入りたいと思います。





今までの経過のブログは以下の通りです。
パドルシフト化①
パドルシフト化②
パドルシフト化③
パドルシフト化④
パドルシフト化⑤

まず,純正のマニュアルモードについての仕組みです。
プジョー・シトロエン(PSA)のマニュアルモード(3L/1.6L)の制御は,シフトレバーの根本にあるコネクターの配線にかかる電圧の変化(抵抗値)によってコントロールしています。
(ポルシェのティプトロニック(Tiptronic)の制御と同じらしいです。)

根本のコネクターは,6極からなっています。







2,3はブレーキを踏んでいるときに12Vが流れ,パーキングロックを解除する電磁石を駆動するためのものですので,マニュアルモードには関係ありません。

1,4,5,6がマニュアルモード関連の配線。
4,5がマニュアルモードの制御に関わっている配線です。Mレンジ以外の時は4,5とも3.53Vを示していますが,Mレンジにすると1.44Vに電圧が低下。
シフトレバーを±いずれかの方向に動かすと,動かした方向の配線の電圧が3.53Vになることで,車両側が操作を認識するという仕組みになっています。
(おそらく電圧ではなく,抵抗値が変化することで電圧が変わっていると思われます)
回路図とテスターでの測定から推測するに,1は電源(12V),6はGNDのようですが,電源として機能するだけの余裕がないようなので触れないようにしています。

使用するパドルです。


シトロエン車に搭載されているパドルシフトは,同じ仕組みで動作しています。
通常時は1100Ω,パドル操作で200Ωになる回路が組まれています。
よくあるステアリングリモコンと同じような抵抗値で制御する仕組みのようです。
(単なる,ON/OFF回路だとチャタリング対策が必要だからでしょうか。)

-側(左)96591774XT
+側(右)96481641XT

イギリスのebay(セカイモン)経由でピカソ用を購入。(左右で1,000円弱で落札。送料4,000円超)
C5にも,VTRグレード用があるにはあるようですが,パドルシフト付きの個体自体が少ないため,中古オークションには中々出てこないようです。

+,-それぞれのコネクターに4本ずつピンがありますが,実際機能しているのは半分の2つだけ。
ダイオードは組まれていないので極性は気にしなくて良いようです。

4AT車(AL4搭載車)は,このパドルの配線をシフトレバーの6極コネクター(1,4,5)に繋げば,すぐに機能するようで,youtubeでは,初代C4,207等(いずれもAL4搭載車)で紹介されています。
(おそらくDS3やC3の1.6モデルもOKかなと思われます)


しかし,アイシンの6AT車については,単に繋ぐだけでは動作しないようで,簡単な回路を組んでやる必要があります。

作成した回路です。


PEUGEOT CLUBE(ポルトガル語なのでCLUBE?)というブラジルの掲示板に回路図が公開されており,自己流にアレンジしてみました。

パドルシフトにかかった5Vの電圧が,パドル操作に応じて,1.9V⇔3.3Vくらいに変化する回路です。

中央にあるヒートシンクがついた部品は,レギュレーター。
モノによって規格は異なるのですが,かかってきた電圧を5Vに降圧してくれるという便利な部品。

流れる電流はそんなに大きくないので,発熱の心配はあまりしていませんが,せっかくなのでヒートシンクを付けてみました。

コンデンサー類は,レギュレーターの動作を安定させるためのもの。

青い箱みたいなものは可変抵抗(2k)で,制御する電圧を調節できるようになっています。
海外の設定では,2kでうまくまかなえていたようですが,実際は3kの可変抵抗を用いた方が良さそうです。
今回は1kのカーボン抵抗を足し,1k~3kの間で設定できるようにして2.5kあたりで良い具合に落ち着きました。
恐らく,レギュレーターとダイオードの規格違いによるものであろうと思っています。

ちなみに,車両に付ける前の単独で動作させた状態では,4.2V前後の電圧がかかっている模様。
仕組みについてはよく分かりませんが,1.4Vと4.2Vを並列につないでやると良い具合の電圧に落ち着くようです。
内部抵抗や電流量なども関わってくるみたいなので,実際のところは,可変抵抗を操作して良い具合の値になれば良いかな程度にしか考えていません。

ただ,やっかいなのは,4,5番に5V以上の電圧がかかってしまうと,フェイルセーフ機能が働き,MTモードが効かなくなってしまいます。
掲示板情報だと,バッテリーを切り離すことで復帰するようですが,少なくとも私のC5では直りませんでした。(昨年の故障は恐らくこれ)
理屈上はどんなに高い電圧が入力されても4.4Vが最大なので,壊れることは無いと思っていますが,念のため。

ここまでくれば,実際に組み付けてみるだけです。

4,5番に回路の±の配線を割り込ませます。



昨年購入したC5(3.0)のハーネスを元にケーブルを作ったので,カプラーオン。

12Vの電源はシガーソケットから取り,念のため,ヒューズもかませました。


パドルシフトを取付け,配線を引いてやります。

配線自体はシンプルにしたので,ぱっと見複雑な状態になっていますが,


綺麗に収まりました。


制御回路はグローブボックス下にステーを付けてビニルテープぐるぐる巻きです。

全てを組み付けたら,試運転。

MTモードにすると,パドルの操作に応じてギアが良い具合に変わっていきます。

可変抵抗の値が2kだった頃は空振りもありましたが,今のところ意図したとおりに動いてくれています。

そして,副産物として,MTモード時にパドルを両方同時に引くと,引いている間だけ,ドライブになることも分かりました。

MTモードとATモードを使いながら走ることは無いと思いますが,うまく使えるんじゃないかなと思っています。

自己満足の領域に達してますが,挫折しかけたものが立て直せると嬉しいです。
Posted at 2018/06/10 23:31:11 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記

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