ミドリーヌ号のウインドーのゴムの交換作業の間の代車はF10の523iでした。前回乗らせたいただいたのはツーリングでしたが今回はセダンです。
前回の代車と一緒でエンジンをかけても静かで、発進すると滑らかにどんどんスピードが上がります。優秀な8速ATのおかげでDモードのままで走って何の不満もありません。
エンジンはN20B20Aで3シリーズの「320i」と同一なので、車重の差の分だけ加速はやや緩いです。アクセルを深く踏み込めば滑らかにシフトダウンして高回転で気持ち良く回りますが、もう少しパワフルだと良いかな、という印象です。320iの場合には「これで充分速くて気持ち良いな」と思いましたが、致し方ないところでしょうか。
優秀な8速ATのおかげで1200回転くらいでもどんどん走ってくれますが、さすがにそこからの加速は鈍く、以前乗った
523dに比べると穏やかですね。トップの8速では1500回転で90Km/hくらいでミドリーヌ号とほど一緒ですがそこからの加速はかなり緩く、ここはディーゼルとかなりの差がある感じでした。
ディーラーさんでミドリーヌ号を引き取る時に今度は新型の523dを試乗させていただきました。
エンジンをかけるとF10の523dの時と一緒で静かです。発進時にはカラカラ音はしましたが、少し走るとエンジンが暖まったせいか気になりませんでした。このモデルだけ4気筒ディーゼルとしては尿素処理の排ガスデバイスが装着されていますが、それも関連があるかもしれません。
車重がF10よりも100Kg近く軽くなったせいか、320dと感覚的には変わらないくらいの加速な上、とてもスムーズです。F10の523dはまだ旧型のN47型ディーゼルだったせいもあるかもしれませんが、低回転でもトルクが一回り太くなっている感じです。
更に、
以前試乗した新型7シリーズでも感じたように、車体が大きいのにとても軽やかに動く感じが新鮮です。乗り心地も良く、ショックもF10より少ないのでかなり快適です。ランフラットタイヤも進化しているのかもしれません。スピードが上がってもF10より静かです。
先日試乗した
メルセデスベンツのE220dと比べても低速トルクは太くてパワフルで挙動も軽やかなので、車自体の動力性能の魅力としてはG30の5シリーズが上回っているかなぁ、と思いました。ただ、車幅がEシリーズが1850mmなのに対して1870mmと微妙に大きく、立体パーキングに入らなかったりする点が残念です。
そう言えばF10からG30になって大きく変わったもう一つの点はウインカーの作動方式でしょうか(爆)。今までのBMWのウインカーレバーは作動の時はクリックがあるのに、解除の時はクリックが無い上に上下方向どちらでも良かったのが、他のメーカーや国産車のように作動と逆方向にクリックを伴って解除させる方式になりました。今までが不思議な動作だった気もしますが、何故変更したのか興味がありますね。
ディーラーで色々お話していて始めて気が付いたのですが、BMWはFFの2シリーズに始まり、7シリーズ、5シリーズとホイールのPCDを120mmから変更しているのですね。108mmとうかがいましたが112mmのようです。
こちらは従来のPCD120mmの320iの18インチホイールです。見慣れた感じですが、これが新型5シリーズのPCD112mmになると
こんな感じでボルトの間が微妙に詰まっている感じですね。センターキャップも微妙に小さくなっていて、逆にホイールのスポークが長く見えます。最初見た時には20インチかと思ったのですが19インチでした。ハブが小さくなっている分ブレーキローターが放射状方向に長くなっている感じで、もしかするとブレーキパッドも形が正方形に近い印象です。
そう言われて良く見ると、ALPINAの新型B5BiturboもPCDが112mmのように見えます。ALPINAのセンターキャップも微妙に小さい感じですね(爆)。ブレーキローターも放射状方向に分厚い感じで格好良いです。
個人的にはPCDが長い方がハブも大きく出来て耐久性も良さそうに感じますが、他の条件が一緒でハブが小さくなれば足回りの重量も減りますし、同じブレーキローター径でも有効面積も増えますし、色々メリットがあるのかもしれませんね。今のところFFの2シリーズと新型7シリーズ、5シリーズだけのようですが、以後のGナンバーは全車種112mmになるでしょうから、当分は車外ホイールの選択肢が少ないかもしれませんね。でも、メルセデスベンツも112mmのようなので逆に選択肢が増えるのかも(爆)。実は認定タイヤも現在はBMWとメルセデスベンツは共通になっているので、色々便利かもしれません。
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試乗インプレ | 日記
Posted at
2017/04/12 18:24:54