フランクフルトショーで発表されると噂だった
新型D5、発表されていました。
こちらの方のブログで気が付きましたが、本国サイトでもしっかりモデルとして載っていますね。
気になるエンジンは3Lの直6ディーゼルで、トリプルターボでした。という事は、現行のB57エンジンではなくて旧型の「550d」用のN57型のトリプルターボをアルピナチューンしたもののようです。本家のディーゼルはB57型になってクアッドターボに進化しているので、そこからわざわざトリプルターボ化する事は考えにくいですね。
G30型のM550dのエンジンはこんな感じなので、ALPINAのエンブレムを除いては殆ど見分けが付かないのが不思議です。
肝心のパワーは388ps/800Nmで、クワッドターボのB57型の400ps/760Nmと比べるとパワーはやや低いがトルクは優っている、という他車種の本家BMWのMモデルとの関係と一緒の傾向です。
しかし実際に性能曲線を見ると、高回転でのトルクの落ち込みが少なく、最大パワーの発生領域が4000回転から5000回転まで維持されています。先代のD5 Biturboと比較すれば明らかですが、ディーゼルエンジンは最大パワーのポイントを過ぎると馬力は徐々に落ちていくのが普通なのに、ガソリンエンジンのように台形パワーになっています。こんな性能曲線は初めてでちょっとびっくりしています。5000回転までパワーピークが続くディーゼルエンジンは間違い無く世界初でしょう(もしかするとクワッドターボより出力を落とすために敢えて調整しているのかもしれませんが)
。トリプルターボの高回転特性を十二分に発揮している感じです。
本家のBMWがトリプルターボからクワッドターボに進化した比較の性能曲線ですが、パワーピーク後の落ち込みも一緒で全体的にトルクがややかさ上げされたくらいの違いです。わざわざ高回転側のターボも1つ追加した割には効果が薄いかなぁ、なんて思ってしまいます。
両車のエンジンを比較すると数値としては誤差の範囲くらいしか差が無いですし、0-100Km/h加速もM550dが4.6秒に対してALPINA D5sが4.4秒と大差が無いですが(最高速に関してはリミッターの無いALPINAが有利でしょうか)、エンジンとしてはALPINA D5sの方が伸びがあって楽しいエンジンの気がします。尿素処理の「adBlue」も搭載されているので、このスペックのまま日本導入すると思われます。
本家のM550dが日本に導入される事はまず無いでしょうから、この性能で740d-xDriveより200万円くらい安いとあらば、かなり魅力的ですね。しかし、初回の生産分は正式発表前からの受注でほぼ完売とか…皆さん待ち焦がれていたのですね。
出来ればこのエンジンをD3にも載せて「D3S」にしてもらえれば…とっても欲しいです(爆)。
Posted at 2017/09/17 18:41:15 | |
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ALPINA D3 Biturbo | 日記