GWを利用して86(穹)を弄ろうと思います。
今回弄るコンセプトは題名にした通り、レスポンスを上げる効果のあるパーツで攻めてみようかと。
で、チョイスした項目(パーツ)たち↓↓
①軽量クランクプーリー
②リアデフマウントブッシュカラー(リア側)
③リアデフキャリア前側マウントカラー
④シフトレバーリテーナーブッシュ
さて、こうしてみると結構な数に見えますね。
まずは軽量クランクプーリー。
重い純正クランププーリーを軽量なアルミ製プーリーに交換することで、回転体の保有エネルギーを低減します。
回転体が軽くなれば少ないエネルギーで回転数が変わるようになる為、エンジンの回転数が上がりやすくなる&下がりやすくなります。
要は軽量クランクプーリーへの交換は、軽量フライホイールへ交換するのと同じ効果があります。
で、たかがプーリー1個の交換ですが「簡単です」とは言いません(爆)
プーリーを固定しているクランクボルトが物凄い固いので、まず外す事が困難です。
インプレッサの時も軽量プーリーにしていて当時もこのボルトに格闘しました。で、その時に購入したハンドインパクトレンチ様を久々に引っ張り出してきました。
これをハンマーで殴って打撃力を加えてボルトを緩めます。
※ギアは6速にしてサイドブレーキを掛けて極力クランクが回らないようにします。
※ブレーカーバーにパイプを継ぎ足して力を掛けてみましたが、それでは緩まなかった(壊さない程度でやめた)
流石ハンドインパクトレンチ先輩。クランクボルトを緩めるのには絶大な信頼があります。他の事には使わないですけどね(爆)
-重さ-
純正クランクプーリー:2.2kg
軽量プーリー:0.586kg
軽量クランクプーリーは各社出してますが、ネオプロト製をチョイスしました。
外れてしまえばプーリー交換の90%は終わったようなものです。取付と復旧をして完成です。
全部復旧するとほとんど見えなくなります(爆)
差し引き1.614kgの軽量化になりますが、効果の程は…??
って、インプレッサの時にも使用していたので分かっている結果なのですが。
若干エンジンが軽くなったような印象になります。きも~ち回転の上がり下がりが速くなったかなと。
あとは意外と誰も言わないですが、シフトショックの緩和にもなるんですよ。多少回転差がある状態でラフにクラッチを繋いでもエンジン回転数の変化が速いので車体へ影響が出にくくなります。
とはいえそんな劇的な効果はないですからね。あくまで軽量フライホイールへの交換と同じ傾向の効果があるけど、影響の程度はこちらの方が弱いです。
クランクプーリーとフライホイールでは径が全然違うので、同じ重さにおける影響度はフライホイールの方が上です。
次はリアデフマウントブッシュカラー(リア側)とリアデフキャリア前側マウントカラーです。
デフのマウントは前後に2つずつで計4つあります。
用意したのはCUSCOの製品ですが、前と後で別々に販売されています。
目的は同じ製品ですが影響度が違うので好みに合わせて取付けて下さい、って所でしょうか。私は両方付けますが。
リアデフのリア側のブッシュには隙間があるので、その隙間に挿入して動きを抑制する製品です。
ブッシュ交換をしないで硬度(事実上の硬度)を変えられるのでお手軽です。
青いカラーをブッシュに差し込み、金属プレートで押さえてボルトで固定するだけ。
作業にはスタビが干渉するので一旦スタビのブラケットを外して避けておく必要があります。
このままリアデフの前側ブッシュもやります。
ブッシュの上下を挟んでいる純正カラーをCUSCO製に差し替えます
こんな感じにセット。純正ブッシュを挟み込んで固定することでリジッド化されます。
2カ所あるので両方ともカラーを入れますが、ボルトを緩めるとデフが動くのでネジ穴がズレます。なのでデフを手で動かして穴位置を合わせてボルトを挿す必要があるのですが…。
失敗したな~(爆)
先にリア側のブッシュにカラーを入れてしまったので、デフが手ではほとんど動きません(爆)
一旦カラー外すか?って思いつつも何とかボルトが挿せたので助かりました。
同じ事をやろうとしている方は、カラーは前→後の順番でやりましょう。余計な労力が掛かります(爆)
前後4つのブッシュを補強完了。これでリアデフがかなり動き難くなったはず。
走行してみるとまず感じる事。ちょっと煩くなったような…(笑)
ロードノイズを拾いやすくなりましたね。今まで純正ブッシュで遮断されていたものが、車体を通して聞こえるようになったのでしょう。
あと、たまに唸り音が少しする時がありますね。メカニカルノイズ嫌いな人は止めたほうがいいかもしれませんが、私はあまり気になりません。インプレッサはもっと煩い仕様だったので…(爆)
音の話はこのくらいにして、挙動としては上々の効果ですね。
アクセルを開けたときに車体が押し出されるまで僅かですが遅れてる感じ(サスが沈むでもなく、一瞬なにかに吸収される感じ)があったのですが、かなり抑制された気がしますね。
交換作業に伴ってリアデフのブッシュを見た感じでは前側のブッシュは元々結構動かない仕様で、後ろ側のブッシュがかなり動く仕様なんでしょうね。
だから加速の時にリアデフ後ろ側が沈み込みと捩じれ方向へ動いてしまい、動力がタイヤへ伝わるのが一瞬遅れるのかと。
ここのブッシュで力を逃がす事が快適性(音や振動)に必要なのでしょうね。誰も彼もメカニカルノイズを許容できる訳ではないですから。
さて、あとはシフトレバーリテーナーブッシュですね。
シフトレバーリテーナーブッシュってどこのブッシュ??って所から。
ココです。
シフトレバーの直下、トランスミッションの直上位置にあるリテーナーという構造物(フレームのようなもの)を支えるブッシュです。
部品としてはたったこれだけの部品なのですが。
純正の柔らかいゴムブッシュを固いウレタンブッシュに差し替える事で、シフトレバーの動きをガッチリさせる効果があります。
わかりますかね?中々の位置にあるブッシュです。(ミッションマウントの真上にあります)
写真もまともに撮れない位置なので手探りでブッシュを外して交換しました。
※写真はリテーナーをミッションから浮かせてる状態。
純正はこんなに柔らかいゴムです。
この部品も組み込んでしまえば見えなくなるドレスアップ効果ゼロのチューニングパーツです(笑)
で、効果は?
初めからコレ付けておいてほしい(爆)
シフトレバーの感触がすっごいガッチリしますね。
※私はエンジンマウントとミッションマウントを強化品に変えているので尚更効果あり
このリテーナーブッシュを付けるとかなりの剛性感がでます。しかし当然ながら振動や音を抑える為のブッシュなので、そこら辺には目を瞑らねばいけませんが…。(とはいえ煩くなったかと言われると特に気になりませんが)
元々私は86(穹)のシフトレバーの感触はかなり好印象なんですよね。縦置きミッション故のしっかりした感触が出ていて、ミッションにお金をかけていた設計のGDBインプレッサと比べても遜色ないレベルと思ってます。とはいえちょっと劣るかな、程度で。
というか、インプレッサってこんなリテーナーなんていうフレームみたいな部品あったかな…?
何か棒が走っていた気が。
調べてみた。
部品番号35031[ステー,コンプリート,ギア,シフト]ってヤツが名前は違いますが役割は86(穹)のリテーナーと同じですね。
過去の写真を漁ってみると、ありました。これがGDBインプレッサのリテーナーに該当する棒。
インプレッサは前側ブッシュは1つの大きなブッシュで保持されています。86(穹)みたいにブッシュにピンが刺さっているだけの構造ではなく、しっかりとボルト止め。インプレッサのシフトレバーとのガッチリ感の差はこのあたりの違いか…。
※ここのブッシュはシフトリンケージブッシュやシフトロッドブッシュという名前で強化品が出てますね。
後側は86(穹)と同じようなブッシュですね。
さて…余談でしたので話を戻します。
シフトレバー繋がりで、ついでにインプレッサで使用していたジュラコン製のシフトノブに交換しちゃいました。
純正ノブよりも軽いノブなので、これもシフトレバーの感触を変えるファクターです。重さは好みの問題ですけどね。
という事で、レスポンスアップに関係するパーツを色々と付けてみました。
その殆どが外から見えないという自己主張ゼロのパーツ達(笑)
速く走る事にも必要なパーツですが、楽しく走る事にも通じるパーツです。運転する事に重きを置くならやって損はないチューニングですね。
折角のFR、折角の縦置きミッション。思いのままに、ダイレクトに操作が車両の動きに反映される。その為の手助けをしてくれるパーツな訳です。
まぁ、煩くはなりますが(爆)