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2024年05月15日 イイね!

CBナナイチ、自由研究?

●「CB71」の総まとめ?後編です

以前「ナナイチ」に憧れてると書きました、



30年も前に書かれた雑誌の記事を覚えているンです、

当時思い返せば衝撃的だったのでしょう、

さてそんなナナイチは試作の段階でお蔵入りとなってしまった、

操縦安定性に問題がある、そんな理由と言われています、

ホンダさんの公式な文章や写真も残っていないとされる車種なので、

ホントのコトはワカラナイのですが(汗)、

ナナイチマニアの間ではそんな風に言われ続けているみたいです、

で、ソノ比較対象として、



ヤマハの「YDS-1」をまずは挙げてみます、

コレは「CB92」と並んで、

日本で初めてと言える「レーサーレプリカ」、

当時そういうコトバは無かったですが、

私がコノ手のバイクを知った昭和終わりの頃はそんな風に雑誌に書かれていました、

でも、正確に言うと、コレはレプリカではなく、

レース用部品を組み込むとレース仕様になるスポーツタイプ、と言えるでしょう、

両車とも、1959(昭和34)年の発売ですが、

時代を思えば、かなり過激な性能を持ったバイクと言えるでしょう、

恐らくですが、ホンダさんはCB92と同時にCB71も発売したかった、

私はそんな風に思えます、



実車のフレームの画像が手に入らなかったので、

モデルカーの画像になりますが、
(モデラーさんのブログより拝借しました)

↑がYDS-1のフレーム、

コレ、もう(ソノ当時の)レーサーそのまんまと言えるフレーム形状です、

正直、私コレ見た瞬間、「コレはナナイチはダメだ(爆)」と思いましたね、





上の画像は「CA77=305cc」、下は「CB92」のフレーム、
(共にネットオークションの画像より拝借)

コノ時代のホンダさんのお家芸とも言える「プレスフレーム」です、

CB71もコレに準じた形状でしょう、

ホンダさんはコノ時、大きな工作機械(プレス機)を購入して、

大量生産を可能としていました、

実用的な市販車にはモッテコイとも言えるプレスフレームですが、


※画像は「CB72」のレース仕様車です


※画像は「CR71」

レース用、レース向けの車両にはパイプフレームを使用しています、

プレスフレームの性能の限界を知っていたのカモしれませんね、

更に遡り・・・1957(昭和32)年、



YDS-1のベースとなった「YD-1」が発売されています、

ヤマハさんがドイツ車を参考に、

扱いやすい操縦性を持ったバイクとして開発されたそうです、

実物を見ると、こじんまりとした感を受けます、

操縦性を優先したので(ライダーの乗車位置とかにこだわったらしい)、

燃料タンクの前後方向の大きさが決まってしまい(汗)、

容量を稼ぐために、上下方向に大きくした・・・、

のちに「分福茶釜」とか「赤カブト」等の愛称で呼ばれました(笑)、
ヤマハのメーカーHPに解説あります


※メーカーHPより転載・YD-1フレーム基本構造の図


※レストアラーさんのHPより・YD-1のフレーム

フレーム形状を見るとオドロキです、

リアフェンダー部分はプレス構造ですが、

メインとなるバックボーン部分はパイプ+プレス材?(コの字断面の鋼材?)で補強された、

かなり強靭に見える構造です、

恐らくは、ホンダさん、YD-1を研究用にと購入して、

試乗(テスト走行)、分解する等して(CB71と)比較研究されたかと思います、

そしてYD-1の持つ優れた(と思われる)操縦性を体感して、

プレスフレームのCB71じゃダメだろう、

そんな風に判断したと私は思うのです、





ホンダさんのオートバイが当時(1955・昭和30年~)、

性能の割に、レース等で思うような結果が出ていなかった反面、

ヤマハさんのオートバイはソノ優れた操縦性を武器に、

画像のようなレースに勝った、と広告に大きく載せた時代、

ご存じのかたもおられるでしょうが、

「ハンドリングのヤマハ」として知られる一面は、

きっとコノ時代から始まっていたのでしょう、

一方、ホンダさんは、高性能車を大量生産、

更には世界GPにドンドン進出して成果を挙げてイクのですが、

ソレはもう少しあとの時代(1962・昭和37年~)、


※イチバン左の人物はヤマハの社長さんです・YD-1テスト風景・メーカーHPより)

ヤマハさんは、ホンダさんよりひと足先に、

操縦性の重要性を理解していた?


※マニアさんが製作された、YDS-1のプロトタイプ

YD-1のよさを更に引き出したYDS-1、
(発売当初は単に「250S」と呼ばれ、3000台余りを生産した後、YDS-1となる)





プレスフレームのCB71ではダメだろうと判断して、



レース用の即戦力となるパイプフレームの「CR71」は40台余り生産して、

一方で販売の主力となるべく、



やはりパイプフレームを使った「CB72」を、

YDS-1より少し遅れて1959年末に発表、

翌年に発売にこぎつけましたが、

ホンダさんがコノ後、本格的なレーサー(RCシリーズ)の、

一部の高出力モデルでの操縦安定性を出すのに苦労をした、

そんな逸話も残っているみたい、


※画像は「RC181」=500ccレーサーです

整備性を上げるためか、ホンダRCシリーズは、

エンジン前~下部に掛けてのダウンフレームがありません、

(2サイクルに比べて)重量の重い4サイクルエンジンを、

フレームから吊り下げる構造を採っています、

それでも、多気筒高回転エンジンの威力と、

ソレを駆る、名手がたくさんおられましたから、

世界選手権全クラス(50・125・250・350・500cc)を、

成し遂げたりもできたのでしょう、
(1966・昭和41年のコトです)

そんな栄光の歴史の少し前、

もしかしたら初の「CB」として華麗にデビューしたカモしれないCB71、






※画像はいずれも「CB71」レプリカ・マニアさん製作の逸品

皆さんもアタマの片隅にご記憶いただければ嬉しいです(笑)、

ではまた次回に♪


追伸・今回多くの画像をお借りました、感謝致します
   今日も快適に楽しくツーキングしました(笑)
   明日もできるカナ???
Posted at 2024/05/15 21:17:44 | コメント(6) | トラックバック(0) | オートバイ関連 | 日記

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