
MotoGP第7戦カタルニアGP、Moto2クラスは、スペインのカタルニアで決勝レースを行ない、高橋裕紀(テック3)がMoto2クラス初優勝を飾った。Moto2クラスの決勝は気温32度、路面温度45度のドライコンディションで争われたがスタート直後から波乱の展開となった。
スタート直後の1コーナーで、中団グループで無理やりインを付いたアレックス・デボン(FTR)がイン側のゼブラに乗って転倒、他のライダーを巻き込んでの多重クラッシュとなり、富沢祥也(スーター)、エクトル・ファウベル(スーター)、マイク・デ・ミオ(スーター)、ドミニケ・エジャーター(スーター)らが巻き込まれて転倒してしまう。
1周目にトップに立ったのはトーマス・ルティ(モリワキ)。しかし、2周目にはアンドレア・イアンノーネ(スピードアップ)がトップに立つ。レース序盤はイアンノーネを先頭にフリアン・シモン(スーター)、ルティ、高橋が続く展開となったが、7周目にイアンノーネにペナルティの可能性が出た。
これは2周目の1コーナー進入で、スタート直後の多重クラッシュのために黄旗が出ていたにもかかわらず、高橋を交わしてイアンノーネ前に出たため。チームのサインボードでは一度ポジションを元に戻せばペナルティが回避されるという指示が出されていたが、イアンノーネはこれを実行せず、結局、13周目終了時点でライドスルーペナルティの指示が出され、15周目を終えてイアンノーネはピットに入って、ライドスルーペナルティを受けた。
この間に7周目には2番手に浮上していた高橋が、イアンノーネの後退で単独トップに浮上。中盤以降はルティとシモンの2番手争いとなる。
トップに立った高橋は安定したラップで後続とのリードを取り、2006年のドイツGP以来4年ぶりとなるグランプリ優勝、Moto2では初優勝を達成した。
2位に最後に前に出たルティが入賞、3位シモンが続いた。4番手争いはカレル・アブラハム(RSV)、トニ・エリアス(モリワキ)、シモーネ・コルシ(モトビ)の3人によって終盤まで激しく競り合いが行なわれ、アブラハムがMoto2自己ベストの4位入賞、エリアスが5位、コルシが6位で続いた。その後方でケニー・ノエス(プロモハリス)と代役参戦の地元スペイン人ライダー、カルメロ・モラレス(ポンス・カレックス)による激しい7位争いが展開されたが、ゴールライン直前、ノエスのリアタイヤにモラレスのフロントタイヤが接触、ノエスがそのままゴールして7位、モラレスは転倒し、チェッカーを受けることができなかった。
8位にフォンシ・ニエト(モリワキ)、9位にアンソニー・ウエスト(MZ)、10位にアレックス・デ・アンジェリス(スコット)が入賞。イアンノーネは14位でチェッカーとなり、手島雄介(モトビ)がデビュー戦で15位入賞を果たした。
スタート直後の多重クラッシュに巻き込まれた富沢は再スタートしたものの、リタイアに終わった。ポイントランキングではエリアスが111ポイントでトップ、94ポイントでルティが2位、77ポイントでシモンが3位となり、富沢は76ポイントでランキング4位となった。
news source RIDING SPORT.com
01- Yuki Takahashi – Tech 3 Racing – Tech 3 Mistral 610 – 23 giri in 41′42.451
02- Thomas Luthi – Interwetten Moriwaki Moto2 – Moriwaki MD600 – + 5.037
03- Julian Simon – Mapfre Aspar Team – Suter MMX – + 5.200
04- Karel Abraham – Cardion AB Motoracing – FTR Moto M210 – + 6.706
05- Toni Elias – Gresini Racing Moto2 – Moriwaki MD600 – + 7.369
06- Simone Corsi – JiR Moto2 – MotoBi – + 7.414
07- Kenny Noyes – Jack & Jones by Antonio Banderas – PromoHarris Moto2 – + 17.010
08- Fonsi Nieto – Holiday Gym G22 – Moriwaki MD600 – + 20.555
09- Anthony West – MZ Racing Team – MZ RE Honda – + 21.001
10- Alex De Angelis – RSM Team Scot – Force GP210 – + 21.369
11- Gabor Talmacsi – Fimmco Speed Up – Speed Up S-10 – + 22.213
12- Yonny Hernandez – Blusens STX – BQR Moto2 – + 23.024
13- Andrea Iannone – Fimmco Speed Up – Speed Up S-10 – + 25.297
14- Jules Cluzel – Forward Racing – Suter MMX – + 26.674
15- Yusuke Teshima – JiR Moto2 – MotoBi – + 26.796
16- Raffaele De Rosa – Tech 3 Racing – Tech 3 Mistral 610 – + 27.441
17- Arne Tode – Racing Team Germany – Suter MMX – + 27.674
18- Vladimir Ivanov – Gresini Racing Moto2 – Moriwaki MD600 – + 35.193
19- Jordi Torres – MR Griful – PromoHarris Moto2 – + 37.424
20- Valentin Debise – WTR San Marino Team – ADV AT02 – + 41.504
21- Joan Olive – Jack & Jones by Antonio Banderas – PromoHarris Moto2 – + 41.710
22- Claudio Corti – Forward Racing – Suter MMX – + 41.966
23- Ricard Cardus – Viessmann Kiefer Racing – Suter MMX – + 49.224
24- Xavier Simeon – Holiday Gym G22 – Moriwaki MD600 – + 1′03.470
25- Sergio Gadea – Tenerife 40 Pons – Kalex Moto2 – + 1′12.814
26- Mashel Al Naimi – Blusens STX – BQR Moto2 – + 1′22.796
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Moto2 | スポーツ
Posted at
2010/07/05 10:19:13