
ローライダー必見!?の映画では今回ございませんが、私のお気に入り映画をご紹介および徹底解説させていただきます。
その1 (映画の背景・本編)
その2 (あらすじ)
その3 (キャスティング)
その4 (映画内のギャングチームとトリビア・製作中)
ネット上様々な方のレビューを拝見させていただきましたが、この映画の本当の良さをもっとお伝えできないかと敢えてブログをまとめてみようと思いました。
※本国のサイトなどは専用のWiki情報があるくらい詳しく書かれております。
ちなみにお断りですがバイオレンス系マイナー映画を好まない方には、絶対につまらん内容です。
ここより以下は無視してお引き取りくださいませ。
※TOP画像は、この映画の冒頭に流れるコニーアイランドのワンダーホイールという名の旧くから存在するこの映画の象徴となる観覧車です。
本日ご紹介の『The Warrios(ザ・ウォーリアーズ)』は、1979年パラマウントムービー配給の映画です。
'70年代後半...当時タブー視されていたストリートギャングの抗争?を題材にして世に広めた話題作かつ問題作です。
過去ご紹介した幾つかのストリートギャング映画とはリアルさの点では一線を画しますが、とにかくストーリーが単純かつ明快!
しかも何度も見ていて、すっかりストリーの詳細を判っていても、なお更に楽しめるフィルムです。
こう言った映画が本当の意味で名作なのではないでしょうか(笑)?
残念ながら車は、あまり登場しないのですけどね.....
そして、そんな私のお気に入り映画を更に10倍楽しんで観て頂くべく、ネット情報やYouTube情報を頼りに更に掘り下げてみました!
ウィキペディアとかその他レビューなどを見ても正直この映画の楽しみが伝わらないのが最大の理由なのですが...
封切年代がかなり旧いので、恐らくみん友さんでこの映画知ってる人20人に1人も居ないんじゃないでしょうか?
て事で、興味の湧いてきたこの映画を知らん方は、是非レンタルでも借りて見て下さいねwww。
ちなみに当時の日本ではイマイチの興行だったらしいこの映画。

※和訳にするとポスターが本国モノと比べてかなりダサイです(笑)。

本国もパッとしないか?www
しかしアメリカ国内における興行はそこそこに成功しております。
この映画、上映するや否やアメリカでは、当時の若者・特にストリートギャング達がこの映画に熱狂したらしい。
ストリートギャング達がこの映画を観に行くもんだから、当然そこで喧嘩がおっ始まる。
からの抗争事件に発展!殺人事件!!まで発生。
これはリアルの話です(怖)
てな訳で映画館によっては警備員を配置して厳重な警備を施すなど、社会現象となった話題作でもあり問題作でもあったらしい。
また主役の
マイケル ベックをはじめ
ジェイムズ レマーや
デボラ ヴァン フォルケンバーグ、デヴィット パトリック ケリーにポール グレコ、リン シグベンなど当時無名の俳優を世に送り出した作品でもあります。
この映画、上映よりすでに38年経った今なお熱狂的な信者のいるCult Film(カルト フィルム)と言う名の(そんな言葉があるんやね!)カテゴリ(位置付け?)となっております(笑)。
かく言う私もこの映画、何十回と視聴しており、熱狂的信者の一人かもしれませんwww。
と言うのもこの映画の内容をブログでまとめようと思ったきっかけがYouTubeサーフィンにて久し振りにこの映画のシーンを見ているうちに、主役メンバーであるThe Warriosのホームグラウンドであるコニーアイランドで、今なおこの映画のイベントが行われているのを知ったからです。
テーマが『The Warrios CONEY ISLAND REUNION』!、・ウォーリアーズ コニーアイランドでの再結成!と言ったところでしょうか?。

何と一昨年(2015年)と昨年(2016年)にコニーアイランドにてイベントが開催されておりました。
主演のマイケル ベックほか当時のキャストが集まりファンへのサイン会などをしているのですが、皆さん60歳台とすっかりお爺ちゃんになっておりますwww。

※サイン会でのマイケル ベック(主役のスワン)
ウォーリアーズと言えばマルーンカラーのベストが象徴的。

リメイクされたベストやその他ギャング達の帽子やTシャツなどのノベルティーなどが今だに販売されたりしていて....
行きたかったし、ノベルティー各種めっちゃ欲しいですわ~。
しかし色々調べていくうちに残念ながら長い歳月が経った故、すでにお亡くなりになられた俳優さんや映画関係者もちらほら。
※お亡くなりになられた方は、出演者の個別説明に書かせていただいております。
更に本国ではPSPのゲームソフトも色々出ているみたい!

これだけのためにPSP買おうかな。
さて映画のあらすじ説明前に簡単な時代背景と映画についてを!
舞台は1970年代後半のニューヨークの夜のスラム街と地下鉄。
当時のニューヨーク中心街は『セントラルパークより北は絶対に近づくな!』と言われた時代。

地下鉄の車両にはグラフィティペイント(ギャングの落書き)だらけで、観光客が地下鉄に乗るなんてとんでもない話と言う時代でもありました。
スラム街はゴミ溜り(これは今でも変わらない)にグラフィティペイントの数々。
そんなニューヨークの夜のスラム街をリアルに描写した反面、映画内に登場するギャングメンバー達は実際のストリートギャングとは似て非なるある意味ユニークな脚色を加えたものでした。
この映画で非常に重要な格闘シーンとなるベースボルフューリーズをはじめとする独特のボディペイントや衣装を着た、まるで大道芸人を彷彿させるユニフォームを着たギャング達もこの映画では不気味かつ妙な緊張感を演出している。

当時まだガキんちょ(確か中学生頃)であった私にとっては、海外のスラム街などを全く知らなかったのでかなり衝撃の映画でした。
当時の感想.....『海外、超こえぇぇ~!!』なんて思いましたwww。
これを機にアメリカンストリートギャングに惹かれて行くのですけどね。
さて映画内の様々な矛盾点ですが.....
1.かなりユニークギャンググループ達。
上述したような大道芸人みたいなギャンググループのオンパレード!

恐らく当時の(70年代の)ディスコブームでのクラブに行く若者をヒントに恐らく出したのだろうけど、そんな感じの不良達って実際は確認されていません(笑)。
あくまでもフィクションです。
しかしこの嘘のような演出がニューヨークギャングをより不気味に際立たせてくれた要素であるかもしれません。
2.人種を超越したグループ構成。
ウォーリアーズにしてもその他チームにしても、白人と黒人が混在したり白人とアジア系人種が混在したりと、そこら辺りは人種差別に対しての配慮はかなりしている。
こんなストリートギャングのグループって中々リアルには考え難い構成となっております。

※主役のウォーリアーズ!
人種を超越したストリートギャングのメンバー構成は例外を除けば非常に考え難い。
これも当初ウォーリアーズは黒人のみのグループで進行するはずだったが、とある助言で白人も混在させてほうが良い!と言うアドバイスをして実現したらしい。
結果それが映画により良いエッセンスを生み出していると思いますね。
3.地下鉄の営業時間と人の動き。
この映画の中心的シーンとなる地下鉄の駅。
まずこの映画では時計が出てこないのでストーリーの時間軸が一切判らないのだが、当時のニューヨークを走る地下鉄は、深夜営業をしてたのだろうか?と言う疑問が生じる(笑)。
また要所要所の駅でのエキストラが中途半端な構成になっているのも否めない。

とあるシーンでは一切人が出てこなかったり、急に人が出てきたりと。
これは恐らくロケのならではの不自然さがそうさせているのかもしれない。
4.他のギャンググループが自分の縄張りに戻っている点。
サイラスの集会が暗殺と警察の手入れでパニックになり、命からがら逃げるウォーリーアーズの面々だがその他のギャンググループ達は何事も無かったように自分の縄張りに戻っている点.....
※元々集会に呼ばれていないオーファンズを除く。

※バーで酒を飲むPUNKSのメンバー達。
そこは冷静に考えると時間軸的に
『どないやね~ん!』と突っ込みを入れたくなります。
5.エイジャックスの逮捕
深夜のベンチに座る一人の女性。
この女性に手を出してしまい逮捕されるエイジャックスのシーン。
そもそもこの女性捜査官....
日本語吹き替えでは囮捜査と言う風に書き換えられているが、何のための囮捜査なのか?
夜の公園に来る痴漢の捜査?
ちょっとストーリーに無理を感じるw。
まぁ上記はかなり重箱の隅をつつくような感じの矛盾点ではございますが.....
そう言った矛盾をあまり語ると無粋なので、そう言った矛盾点も含めこの映画を単純に楽しんで視聴いただければと思います。
さて次はストーリー解説したいと思いますが、この映画『知ってるよ!』と言う方はコメント下さい(笑)。
1980年代に地上波でも放送されているかと思いますが.....