さて今回はダブルタイヤのドーリーに引き続きDT6雅工房リミテッドエディションの次なる走行試験であります2名乗船走行!
単独走行では6馬力ペラで28kmほどをマークしましたが、2名乗船走行ともなりますとまずもってそう簡単に行かないのは明白の事。
私的には2名乗船の6馬力チューニング機としてプレーニングがまずは第一目標です。
画像使いまわしですが、当日のモノなのでお許しを。
準備を進め砂浜より出艇。
ダブルタイヤでのテストも無事終えましてエンジン始動。
始動良好!朝から喧しい船外機が吠えますwww。
※空ぶかしなどアホな事はいたしませんよ。
まぁ誰っちゃぁ居りませんでしたが。
で、2名乗船の結果です。
この日少々風波がありましたが最高速度はおよそ20km/h。
ただし単独走行と違いプレーニングに至るまでの時間は結構かかりました。
そこまでの経過時間と言うのも重心バランスの状況でケースバイケース。
早くプレーニングする事もあれば中々プレーニングに入らない事もしばしば。
風、波、潮流などの影響もありますが、やはり一番は船内の重量バランスでコロコロと変わります。
以前持ってましたノーマルDT5とよく似た感じです。
アクセルをグッと開けると9~10km/hまではすぐに加速。
そこからは10kmから上下を行ったり来たりします。
スターンが目一杯下がりボートを起こそうとする力が相当かかります。
そこで乗船してる2名が少し前に体重移動すると....ウンウンと唸りながら11~12km/h辺りを駆け抜け、そこから一気に音が変わり、プレーニングに至ります。
この時で大体18km/h前後です。
そしてここから残り少し余力のあるアクセルを開けると、今度はペラがスリップするような状態となります。
ペラのスリップが頻発するとエンジン本体にも宜しくありませんので、アクセルを少し閉じて約18km/hくらいを楽しむのですが、私的には勿論合格点。
それよりも2名乗船の前方に乗船するゲストに置いて小波の立つ中、ゴムボートでの全速走行は波しぶきを全身に浴びさせることなりますから、これくらいの速度が快適です。
そして今回こそ荷物の置く配分を完全に間違えました。
いつも前方に置く重たいクーラーボックスを私の着座位置として前方に所謂椅子板を設置。
これが大失敗でして完全にスターンヘビーの状態に。
プレーニング立ち上がり速度の遅延に繋がりました。
そしてこの椅子板ですが、一度規定気圧まで充填したゴムボートに取り付けるのは相当な怪力でないと不可能です。
なので今回このような結果に。
更にダブルタイヤのある意味悪影響もかなり出ていると思います。
なのである所で便利なモノも諸刃の剣となりますね。
あくまでもこの船外機に興味深々な方への実践リポートですので嘘偽りなくこのような結果です。
上手くお伝え出来ませんが私的に運べる限界が現在の船外機ですので、まずは及第点を(偉そうに言ってすんません)。
そして2名乗船の場合は荷物の置き場や配分など気をつけながら上手に乗って行きたいな!と思います。
ちなみに今回乗船したK君は私の2馬力も4馬力も経験した数少ない乗船テスターさんです(笑)。
今回プレーニングを初めて経験して『はぇ~!』と感心しきりでしたwww。
この日は残念ながら釣果に恵まれませんでしたが(T T)、少し早めに上がりましてK君に動画を撮ってもらいました。
2回行いましたが一度目はダブルドーリーの影響でバウアップ状態が続きプレーニングも遅く、加速後は逆に振り落とされそうに(笑)。
その恥ずかしい動画はこちら。
そして気を取り直して2回目。
あまり臨場感は出ていませんがプレーニング速度の速さは流石にピカ一です。
正直もう一度撮り直しをしたかったのですが、防波堤に1人釣り客がいましたので止めておきました。
あと縦長の見づらい動画は削除いたしました。
いいね!頂きましたお二人には申し訳ありませんm(_ _)m。
そして今回のテスト状況を雅工房の長松社長へ早速報告させてもらい意見を頂きました。
その中でペラスリップはソロの状況でも実際は起こっているけど気付き難いだけだと言うご指摘もありました。
車で言うホイルスピンの状態みたいな感じですが、2名乗船と言う重いモノを推し進める際に6馬力ペラでは力が分散して充分に推進力を得られていない感じです。
とりあえず2名乗船でのスリップ解消方法としての頂いた提案は、キャビテーションに取り付けるスタビライザーの増設、そしてペラのピッチ変更なども上げられるとの事でしたが、まさかのスタビライザーがここで登場してくるとはwww。
頭の中からオプションとしては完全に消えていただけに意外や意外。
スタビライザー取り付けの文言に.....
最高速アップ、加速アップ、安定性アップなど良いことずくめみたいに書いておりますが、これは全部本当で全部嘘です。
要するに使い方によってどこかが伸びるとどこかが縮み、どれに重点を置くかでスタビライザーの使い勝手が生かされるようです。
まぁこれはケースバイケースで結果が異なるため、細かく実践検証していくしか無いようですね.....
と言う訳で、とりあえず早速に中古の8馬力ペラを格安で譲って頂く事となりましたwww。
これも無理言ってばかりですんませんですm(_ _)m.。
こちらもどのように変貌するのか?1名乗船や2名乗船、そして荷物の多い少ないなど色々と検証出来ればと思います。
まぁ非常に加速の楽しい2スト船外機もいよいよ以て減少傾向にあります。
しかしながら一部のマニアックな方への数少ない実践リポートとしてこれからも少しでもお伝えできればと思います。
そしてここからは2スト4ストに限らず今回の実践を通じて感じた事ですが....
2~10馬力辺りの低馬力船外機での小型ボート走行は、自分が思っている以上に非常にデリケートなモノだと。
ちょっとした状況でその走行性能は驚くほどすぐに変化します。
全体的な重量、人員や荷物の積載位置(重心)、ゴムボートやFRPなどボートの種類によって同じ船外機でも全く違った反応を致します。
どのような人数でどんな釣りをするのか?一番頻度の高いシーンに重きを置いたセッティングを中心に行う事が一番ストレスなく良いかもです。
と言う訳で拙いリポートとなりどこまで皆さんに伝わったのか判りませんが、本年度内あと何回ボートを出せるでしょか?
コロナもかなり落ち着いて、逆に要らない用事と言っては申し訳ないですが、本当11月度後半から予定がどんどんと詰まり始めてきて困っております。
あと最低2回くらいはボートを出したいんだけどなぁ....
ではでは。