さて船検登録化計画も大きな山場は無事クリアし、あとは自己満足や快適さをどこまで探求していくか?みたいな楽しみ方となっております。
その快適さの一つとしてキルスイッチの変更、こちらも重要な改良ポイントとなります。
そもそもキルスイッチの大きな役割ですが、電気を遮断してエンジンを緊急停止させるためのものですが、古い船外機の特徴としてはただ単にエンジンを止めるためのスイッチボタンのモノでした。
概念としては単純に緊急停止するだけのモノと言った概念だったんでしょうね。
ところが90年代後半よりコード式のキルスイッチに各メーカー変わってきます。
特にティラーハンドルで操船するような小型船舶において様々な事故の積み上げによる改良が行われたためだと思います。
現在はストッパークリップと言うモノが挟み込まれたスイッチに塩ビ製のらせんコードが取り付けられ、操船者はこのコードの端を身体のどこかに取り付けると言う寸法。
※DT4 402Sの画像です。
万一落水したときにクリップが抜けるとエンジンが自動停止。
よほど潮が速い?や風が強い?と言う事が無い限りはとりあえずボートに落水者がボートに掴まる事が出来ると言う訳です。
私も基本単独釣行が多いので積み込む船外機についてはやはり万一を考えてコード付きのキルスイッチに取り換えたいと思っておりました。
さて昭和から平成初頭にかけてのDT5シリーズですが、502シリーズの終わる'97モデル、所謂1998年までは全て下記のようなボタン式のキルスイッチとなります。
ちなみにこのタイプのキルスイッチボタンですが、押すのに結構力が要るのと最低3秒くらい長押ししないとエンジンは完全に止まってくれません。
走行中に落水したら完全にアウツですね。

ちなみに画像は'87モデルのDT5 501のティラーハンドル。

下の画像はDT5 502のロワーケースとティラーハンドル。
こちらが502のティラーハンドルですが、すでにコード付きスイッチを取り付ける台座部分はすでに準備されていましたが、中途半端に旧型のボタン型ス付いています(笑)。
さて他の消耗パーツ共々に混載して着弾いたしました純正品。
品番:37830-89E04です。
価格は税込み3,905円で入手できました。
まずはグリップハンドルを取り外します。
アクセルワイヤー2本とキルスイッチコードの計3本のコード。
スロットルワイヤーを調節するアジャスターの取り外し。
キルスイッチの取り外し。
さて一番問題なのがここ。
金属製のハンドルロッドを固定する樹脂をバネの反発から抑えるピンがあります。
コイツを抜かないといけないのですが.....
これ引き抜くのが相当難しい.....
どなたかここを加工せずに上手に外せる良い方法を教えてくださいな。
工具も限られているしサービスマニュアルも無いので叩き押す事しか思い浮かびませんwww。
しかし反対側のアルミ製本体に緩衝するのは間違いないので、そのまま叩いたら割れます。
※経験済み。
まぁぶっ壊れるほどの傷ではありませんが、あまり気持ちの良いやり方ではありませんのでね。
と言う訳でピンを抜き取るための穴を掘削するためまずはポンチング。
ドリルで優しく穴を作りました。
ピンポンチでコンコンゆっくり叩き.....
バネで反発するのを抑えるためロッドエンドに割りばしを挟んで微調整www。
ピンを下穴に貫通させます。
うまく出てきました。
最後はピンポンチで一気に抜きます。

このピンポンチ少し曲がり始めとるし.....
このピンがティラーハンドル分解作業のボスなのであとはまぁ簡単。
ロッドにある樹脂製のブッシュを取り外します。
スリットが入っていますのでゆっくりと押していけば外れます。
次にロッドエンドのアクセルワイヤーえを外しますが、この部分破損するとロッド交換となりますので丁寧に行いましょう。
次にキルスイッチを部品ごと外しますが、ティラーハンドルの通し穴に抑えのゴムが挟み込んであり、これが小ボスレベルに面倒なヤツですwww。
コードの周りに巻き付いてるの黒いゴムがそれです。
ここは押し合いへし合いでゴムを壊さない様丁寧に除去。
これで旧キルスイッチは取り外し完了。
一旦余分なグリスや汚れを強力なパーツクリーナーで除去。
さてコード付きの新品を準備。
取り付けは樹脂ネジで挟み込むだけの簡単な仕組みです。
先ほどの小ボス(笑)?であるゴムを元通りに挟み込みます。
まぁこれがあるので配線が緩んだりしない。
ロッドの通る台座を避けて下側にコードをねじ込みます。
ロッドを元に。
ストッパーの樹脂をプラスネジで仮止め。
ピンを打ち込みなおします。
スロットアジャスターのステンレスプレートを取り付け。
最後にスロットルアジャスターを戻せばとりあえずキルスイッチの取り換え完了。
ワイヤー周りには多目のグリスを塗布。

いずれ汚れが付きますが、特に海水から守るためこのような中々掃除の行き届かない裏側は多目のグリスで塩害からパーツを守らせましょう。
上がもう一つの502ティラーハンドル。
その内本体に合わせた塗装を行いたいと思っております。
最後にグリップエンドがこのような不細工な穴が残るため.....
コード付きキルスイッチがすでに取り付けられているDT4のグリップが適合するのかテスト。
こちらの品番は63210-93E30で本日時点での価格は1,595税込み。
次回のパーツ発注時必ず買っておこうwww。
エンドはこのような感じです。
余談ですが結局DTシリーズをパーツリストから調べましたが最終モデルまでコード無しのキルスイッチハンドルで生産されていたようですね。
ちなみにDT4シリーズもこのモデルから若干ケースの形状なども変わって行くのですが、かなりシンプルな構造に変わっているのが印象的。
あとティラーハンドルのロッドは樹脂製のかなり軟弱なパーツに変わっております。
さてカラーリングが新旧入り混じったハイブリッドwww?なDT5の完成!
とりあえず何とかここまでたどり着きました。

いよいよあとは船検の追加登録作業ですね。
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船外機 SUZUKI パーツ関係 | 日記
Posted at
2021/07/19 10:59:10