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2022年04月07日

スズキDT8 801S 昭和60年モデルをレストアしてみる!? ザックリ組上げ編 その③ エンジン周り組付け

前回はエンジン本体周りの第一次組付け手前までの作業をご紹介しましたが、週明け月曜日ようやく細かなパーツ類が手元に揃いました。
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主なパーツは消耗部品。
ガスケットシートやオイルシール、オーリングと言ったゴム類にボルトなど。
安価なモノから高価なものまでありますが、基本的に海上トラブルを起こさないための保安パーツとしての意味合いが強いモノを中心に在庫も含め購入です。
最終モデルですでにおよそ20年程度ですから当然と言えば当然ですよね。
で、金額はザっと2諭吉程度.....
結局タダで譲り受けた船外機とは言え気になるところを交換していくとまぁまぁ手間もコストもかかるもんですよ!
なので中古で譲り受ける際は、それなりの覚悟でジャンクモノを手にするか、少々お高くても整備画像付きの安心出来るブツを購入するかですね。
一番最悪なのは外見綺麗で中は使い物にならん奴ね。
明らかにそう言う雰囲気の船外機、割と出品されております。
撮影の仕方が上手でヤバそうなところ隠してるのとか多いですよ(笑)。
まぁ覚悟さえあれば逆に良い暇つぶしにはなりますがwww。


で、前回バラシと磨きまで終えたエンジン周り!
速やかに組付けるべく最後の仕上げに入ります。
さてまずはガスケット付けて組む前に重要部分であるパワーヘッド部分の最終仕上げ。
シクネスゲージが無いのでとりあえずアルミの直線板で歪具合を見てみる。
薄い紙を通してみたけどその程度の大きな隙間はありませんでした!
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が、やはり折角新品のヘッドガスケット(高額w)を取り付けるので面取り最終仕上げを行います
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目詰まり防止のオイルを付け.....
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円を描くように慌てず優しく研磨作業を進めます。
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ヘッドのど真ん中がやや低いの判りますかね?
やはり微妙に歪んでいるんですよね。
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慌てず根気よく根気よく.....
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汚れた面を拭き取っては確認を繰り返します。
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まぁ手仕事なのでこれくらいで許してちょんまげ。
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今度はシリンダー側。
汚れや鉄くずが奥に落ちない様、ペーパータオルを詰め込みます。
鼻血出た鼻の孔みたいwww。
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こちらはヘッドよりも結構腐食でやられています。
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まぁこれくらいが限界ですね。
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とりあえずパワーヘッドについては圧縮漏れを防ぐべくかなり時間を掛けて出来るだけ平らにしたつもりです。


次はエグゾースト周り。
ここはヘッドほど気密性についてナーバスにならないですが、それよりも腐食が一番激しいところです。
ここもガスケットが綺麗に乗るように磨きます。
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同じくカバーも。
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こんな感じでしっかりと時間を掛けて研磨作業は終了。
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今回準備したエンジン周りのガスケットたち。
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エグゾーストカバーのボルトですがフランジのクロームメッキに仕様変更されとります。
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左が旧の亜鉛メッキボルトですが、私は古い方のボルトの方が好きです。
クロームボルトの錆は一番嫌いな赤錆が良く出ますからね。
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エグゾースト部分にまずは1枚目のガスケット。
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アルミプレートをサンドして.....
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2枚目のガスケットを乗せる。
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エグゾーストカバーを乗せて.....
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勿論基本ちゃんと使えるネジは使います。
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で全てグリスアップの後はめ込みますが、ヘッド側の3本が一番腐食しやすいのでここに新品3本を噛ませます。
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ハイ!ハンド・トルクwww。
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さていよいよメタルガスケットの装着。
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やはりセンターの歪みは取り除いておいて正解でした。
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シリンダヘッドを被せる。
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グリスアップしたM8ボルトを軽く差し込み全て9回転までさせます。
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トルク掛ける前。
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で、こちらはサービスマニュアルより締結手順なんですが規定トルクの記載は無し....
てかハンド・トルクやし(笑)。
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んでハウジングのオイルシールカバーを取付け.....
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ウォーターチューブは綺麗な方を再利用。
勿論グロメットは新品に交換。
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1本根元が欠けていたのでこれは処分ですね。
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ドライブシャフトハウジングのガスケットも勿論新品だじぇ!
気持ちよいのぉ.....
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ようやくエンジンを仮のせする準備。
スタッドボルトにグリスアップ。
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ハウジングに載せたらまずはスロットルワイヤーの取付け。
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そしてキャブレターの取付け。
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こちらも各消耗パーツは交換っす。
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こちらはクランプに取付けるチルトロックの特殊バネ。
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さてこれで上物が仮置きされました!
まずは通電確認。
プラグをヘッドに当ててリコイルするとバチバチ火花飛んでます。
そしてプラグ差し込む前にオイルをシリンダ内に少しばかり放り込んであげる。
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その後はしっかりとプラグを締めてリコイル&圧縮確認。
適度な圧縮が効いており抜けは無さそうです。


さて腰下周りは取り付けていませんが、ここで一度初爆確認。
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冷却水通してないのと平日の夜間と言う事もありましてアイドリングの状況やふけ上りまでは見れませんでしたが、まずは1発目でバッキューンとエンジンは無事掛かりました。


とりあえず初期モデルで後期パーツを贅沢に盛り込んだレストア機、エンジン部分が完成。
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最後ギアケースとウォーターポンプ周りを残しておりますwww。
何故こんな変な手順をするのかって?
ウォーターポンプを付けてしまうとエンジンのテストが一々冷却水を通さないといけませんから、かなり面倒臭いからなんですよwww。
て事で今週末はギアケース組みこんでいよいよ本始動出来そうです。
と言う訳でこのブログ、まだあと少しだけお付き合いください。
ではでは!
ブログ一覧 | 船外機 SUZUKI | 日記
Posted at 2022/04/07 17:14:51

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この記事へのコメント

2022年4月7日 17:42
オイルストーンは
浸け置きした方がいいですよ。

トータルで
レバーリール買えるのでは?😁
コメントへの返答
2022年4月7日 17:58
ストーン目詰まり注意してましたが磨きなおし必要すわ。
今回のレストアは工具やケミカル含めてもそこまでの散財はしてないつもりですwww。
トータル2マソ弱かなぁ...

後期型パーツ流用として、リコイルスターターとティラーハンドルが部品取り在庫から放出ですが、発注すればそこだけで軽く3~4マソくらいします(笑)。
んで、これがレバーリールにもしかしたら変わったりしてwww。
2022年4月7日 17:54
ヘッドやシリンダーブロックは熱で歪み出ますね。
今レストア中のDF2も結構歪み出てます💦
海水使用だと滲んだ跡が黒く変色して分かりやすいです。
もう少しでレストア完了するようですが、テストはドーリー復活してからですか?
意外と高いからイタイですね。
オークション等で1個だけ出てれば良いんですがね(笑)
コメントへの返答
2022年4月7日 18:02
やはり目で見るより直角水平なモノでちゃんと見た方が歪み判りますね。
研磨しといて正解でした。
あとは下周り取付けですが、ほぼ完了です。
一番問題はキャブよりCDIが生きてるかどうか.....
よく壊れますしね.....

ドーリー流失のおかげで何も出来ません(笑)。
テストするにもJCI登録もありますしね~。
中途半端なモノ(ドーリー)でとりあえず当面凌ぐか、それとも.....
近々での最大の悩みですw。
2022年4月7日 18:00
すごい!
整備して写真撮ってまとめて、参考にする方には神的存在ですね。
しかしマメだな~。感服します。
コメントへの返答
2022年4月7日 18:07
整備の写真ですが、物ぐさ故にバチバチ撮って置かないと、組上げなどで必ず後悔するからなんですwww。
これでもまだ、あの場所撮っておけば良かった....などと思う事多々あります。

貴殿の過去DIY記録の足元にも及びませんしかなり以前からこんな事されてたんだと!とこちらこそ感服しております。
まぁお互い同じ穴のムジナ的な者同士と言う事で如何でしょうか(笑)?
2022年4月10日 12:51
骨董エンジンのレストアお疲れ様です。
ホントまぁマメですね!

DTエンジンについての知見はゼロなので、大変勉強になります。
エキゾーストボルト、折れやすいんですね!
シーズンオフのメンテ時には気を付けて確認します。

初めてDTを手に入れた率直な感想。
DT5、5馬力で2気筒、しかも重い。
そら売れんわ(笑)
それと、ペラの構造。
シャーピン仕様・・・2馬力みたい。
あれ、高年式のパーツ流用してスプラインに変更出来ないものでしょうかね。。。
あの構造のせいで、バカ高い純正ペラを買わなければなりません。。

話は変わりまして、
先日、シープロ9.8の折れたヘッドボルトの除去を依頼されて行いました。
imoちゃんさんの手法で無事仕事を終えました。

人様のエンジンの修理は流石に緊張します。
ボルト片がゴソッと取れた時のホッとした感、半端なかったです(笑)
コメントへの返答
2022年4月10日 16:12
コメント有難うございます。
本日最終確認でしたが、骨董ゆえにまたネタが一つ出来てしまいましたwww。
中々前に進みません(爆)。
おそらく次々回くらいのブログネタになりそうです故こうご期待を!

エキゾーストボルトですがヘッド側3本が冷却水通路の横なので、この3本が大抵錆びています。
ここクリア出来れば逆にあとは楽です。

DT5・6・8ですがDT4から入れ替わった時、本当重いと感じました。
僅かな差ですが違いは大きいです。
ただ2スト最終のDT5Y単気筒モデルが4馬力と同じケースですが(型式503~504)が、チューニング的に相当厳しく、これはこれでストレス溜まります(笑)。

シャーピンはぶつけ無くてもよく曲がりますから本当消耗品ですわwww。
とにかく2スト・スズキの国内パーツ供給体制は最悪ですね(爆)!
ありえない価格となってきています。

お知り合い?の船外機、無事ボルト穴復活されたようで良かったです。
シープロ9.8も是非弄りたいんですが、ヘッドをまともに開けられた話をあまり聞きませんので、かなりビビっておりますwww。
淡水使用で毎年サーモスタットを交換されているような船外機に当たる確率!?、5%あるかないかでしょうね。

おっと、さん付け次回から要りませんのでよろしくです。
気楽に行きましょう!

プロフィール

「生存報告と最近ハマっているモノ。 http://cvw.jp/b/1672597/48480086/
何シテル?   07/09 11:07
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